今日の講演では、データをわかりやすくしようと大雑把すぎた数字を出したのは失敗でした。元の数字が手元になく、うまく答えられませんでした。聞いていた人がいたらごめんなさい。

 

 ‪一方で、勉強になったことがある。ある居場所の取り組みをしている人と話をしたが、以前は関わった中で自殺をした子どもたちがいたが、行政とつながってから、自殺する子どもいなくなった。これはネットワークがうまくいった可能性がありながらも、リスクが高い子どもが寄ってこなくなったのでないかという仮説を聞いた。

 

 リスクが高い子どもたちは、支援者のニオイがすればそこをすり抜けるし、行政などの相談窓口には不信感がある。だからリスクの高い子ども寄ってこず、自殺する子どもと関わっていない。そんな見方を話してくれた。事業が安定するために行政とつながることは必ずしも悪いことではないが、リスクの高い子どもたちはそこから離れるというジレンマがあるんだなあ。‬

 

 それに、座間事件が会った後に、10人目になりたかった人たちがいることにショックを受けていたようだ。そういう子どもたちの層と最近は接していないということだったが、上記にあるような理由なんだろう。私の取材はそんな人たちが多いから、びっくりする居場所関係者がいたことにびっくりした。

 

 配布資料

 

 今年の3.11、7年目の当日には、文春オンラインで5本の記事を掲載しました。

 

 「息子は、二十歳になるはずだった」大川小遺族の7年間    

  http://bunshun.jp/articles/-/6509

 

  30年前に標語「原子力 明るい未来の エネルギー」を考案した少年はいま #大沼勇治 #東日本大震災

   http://bunshun.jp/articles/-/6535

 

 「空白の1年間」に寄り添った福島県「こども食堂」のいま #東日本大震災 

  http://bunshun.jp/articles/-/6504

 

 復興ムードの中で「自分だけは忘れないように……」 身重の妻を亡くした美容店主の思い

   http://bunshun.jp/articles/-/6529

 

 東北のキャバクラ嬢たちが語る3月11日のこと

   http://bunshun.jp/articles/-/6530

 

 

 

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 【シンポジウム概要】

 当会でこれまで2年間に開催してきたシンポジウムでは、若者が抱える様々な問題には、「他者を頼り頼られる関係を築ける『居場所』を持つことができない」という通底する問題があることを知り、また、このために生きづらさを抱える若者に対し、どう寄り添うことができるのかを考えてきました。

 依然として若い世代の死亡原因の第1位は自殺です。社会はいまだ若者に生きづらさを感じさせ続けていますが、なぜ、多様な可能性を持つはずである若者が自ら命を絶ってしまうのでしょうか。

 本年は、10代・20代の生きづらさを抱える女性の支援に取り組まれてきた支援者の方、専門職として困難を抱えた若者の悩みに向き合ってきた方を招き、講演・議論を実施します。このことによって、様々なつながりを持つことができずに孤立する若者の直面する現実を知り、これからの社会を作っていく若者が、そしてひいてはこの社会に生きる皆が生きづらさを感じることのない社会を作るために、どのような取組が必要であるのか、その可能性を探る端緒とするため本シンポジウムを企画しました。

 

 【シンポジウムの概要】

日時 :2018年3月3日(土曜日)

13時00分〜17時00分(開場・受付開始12時15分)

場所 :司法書士会館地下1階「日司連ホール」

(東京都新宿区四谷本塩町4番37号、

JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線・南北線

四ツ谷駅徒歩5分)

定員 :180名(会場収容人員)

参加費:無料

対象 :どなたでも参加可(手話通訳あり)

後援 :日本司法支援センター東京地方事務所(法テラス)、新宿区、

一般社団法人東京臨床心理士会、

一般社団法人東京精神保健福祉士協会、東京都民生児童委員連合会、

特定非営利活動法人BONDプロジェクト、

日本司法書士会連合会(以上予定)

 

 <スケジュール>

第1部:基調講演「若年女性の生きづらさとは」

講師 橘 ジュン 氏(NPO法人BONDプロジェクト代表/ルポライター)

第2部:講演「死にたい若者たちの背景にあるもの」

講師 渋井 哲也 氏(ノンフィクション作家)

第3部:講演「教育者から見る学校生活での居場所作り」

講師 石川 悦子 氏(こども教育宝仙大学教授)

第4部:パネルディスカッション「若者の孤立を考える」

パネリスト

橘 ジュン 氏

渋井 哲也 氏

石川 悦子 氏

コーディネーター

中村 貴寿(司法書士、東京司法書士会自死問題対策委員会委員)

 

URL : https://www.tokyokai.jp

 【本シンポジウムに関するお客様からのお問い合わせ先】

東京司法書士会 事務局 事業・研修課

Tel:03-3353-9191

 

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「少しずつ傷つけて、心を慣らしておきたい。いつか来る痛みへの準備をしておきたいから」

 きょう、河北新報オンラインを読んでいたら、相馬農業高校飯館校演劇部のラスト公演「サテライト仮装劇 いつか、その日に、」が都内であるのを知って、調べてみると、完売とあったので、だめかな?と思ってツイートしたら、当日券があることを知らせてくれた人がいた。ダメ元で行ってみたら入れた(そこで「渋井さん?」と声をかけられるが、顔を見たことはあるのだが、名前を思い出せないのは内緒です)


 この演劇は、原発事故で避難した高校(サテライト高校)で、唯一残っている相馬農業飯館校が舞台。避難先は福島市。もう原発事故から7年目を迎えようとしているためもあり、ほとんどの生徒が福島市出身者。しかも、中学時代に不登校を経験するなど、福島市内の全日制高校に入れなかった生徒たちがほとんどだ。飯館出身者はむしろ少数。そんな現実をベースに、いつか飯館村に高校が戻るのではないかと想像をしたときの葛藤を描いている。


 冒頭のセリフは、なぜ想像をするのか?という問いの理由だ。大きな傷つきがいきなりやってくると怖いので、今からでも少しずつ傷つけていく。想像することは自傷行為なんじゃないかと思えるセリフだ。


 それにしても、飯館校が福島市出身者のセーフティネットになっていたとは知らなかった。そんな現実を演劇を通して伝えたものだった。また見たいとは思うのだが、演劇部員は卒業してしまう。新入生は入学してこないため、廃部になる。そのため、飯館校演劇部そのもののラスト公演となった。


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 この演劇が最初に公演されたときには何も決まっていなかったが、数ヶ月後、新入生の募集停止が決まったようです。

23年前の震災

テーマ:

「長野の方が雪が多く、寒い日が続いています。一年前の地震のことを話す人はほとんどいません」。これは私が22年前に書いた手紙の一部です。23年前の阪神淡路大震災でPTSDになった小学生を取材した記事を保護者に送った時に同封したものでした。このころも震災後の一年後は風化していたんだな。3月の地下鉄サリン事件が起きたことで、関東の人の関心事はもはや震災にはなかったような気がする。いま記事を読み返すと、下手くそすぎて残念すぎる。


 1995年のきょう。私は新聞記者なりたてでした。前日から、こたつに入ったまま、テレビをつけたまま寝ていたのですが、朝眼が覚めると、テレビ画面に津波注意報のような日本地図が見えた。長野県は海がないので、関係ないか、と思い、やや寝坊だったためもあり、急いで支度した。当時の自宅は松本市よりもやや南の塩尻市。そこから勤務先の木曽支局(当時、木曽福島町。現在の木曽町)まで車で40分。その間、ほぼ山なのでラジオが入りにくい。そこため、通勤中はラジオを聴いていない。何が起きているのかを知るのは支局についてからだった。


 「おい、渋井!神戸が燃えているぞ」

 いつもは支局に朝着いてもテレビはついていないが、この時ばかりは支局員たちがテレビを見ていた。当時の私は神戸好きで、年に何度も観光で訪れていた。そのため、見たことのある光景が壊れてしまっているのがショックだった。しかし、記者としての日常の取材をしなければならない。ただ落ち着かない。神戸に行きたいと思い、震災取材を願い出たが、「長野県に関係ない」との理由で行かせてくれない。ということで有給を使って神戸へ。


 有給を使って神戸に行ったのだから、最初はボランティアをしようと思っていた。しかし三日しかいられない。しかも日本中から多くのボランティアが来ている。三日しかいられないのなら、ボランティアよりも現場を伝えた方がいいのではないかと思った。とはいえ、有給で来ている。発表できるのか?と思いながら、取材した。神戸に来る前に事前情報として長田高校で長野県の医療チームが拠点を構えていることを知っていた。そのため私も長田高校へ。この時に取材したことが一週間後に掲載された。支局長には「取材して来たのか?だったら書け!」と言われたんだけど、有給で行ったのに、と思いつつ、話を聞いた人のためにも書きたいと思った。


 その後も震災関連の記事はことあるごとに書いた。冒頭の手紙を送った小学生のことは、長野県木曽谷にキャンプに毎年来ている大阪の医療関係者を取材する中で知り合った。不登校の子どもたちをいつも連れて来ていた。その中の一人で、なぜか私と相性がよかった。


 その子とは年賀状のやりとりをしたり、手紙を書いたりした。当時の私としては、その子を追いたい気持ちがあった。しかし新聞社をやめて、引っ越しを重ねていく中で、やりとりもなくなった。でも震災から15年ほど経ったときに再び思い出した。どうしているのか?と。こんな時はSNSだ。同姓同名を探した。するとmixiとfacebookで見つけた。そして2015年、メッセージを送った。しかし返事がない。と思っていたら、1年後の2016年、返事があった。そのやりとりの中で、冒頭の手紙と記事を母親が保存していることがわかった。残念なことに本人に取材を受けた記憶はなかった。


 ただ本人は1月17日はニュースを見ないようにしていた。今でもそうらしい。PTSDの症状は消えているが、ニュースを避けているのは、トリガーを避けているのだなとも思う。

 #座間事件 に関連して、NHK「視点・論点」に出ます。すでに収録済です。10分間で一気に話すために、噛んでいる部分もありますが.....

放映は11月27日
NHK総合では午前4時20〜30分
ETVでは、午後1時50〜14時
です。

 

 この事件に関連して出演したテレビ番組は

 NHK  ストレートニュース

    クローズアップ現代

    週刊ニュース深読み

 日本テレビ News エブリィ

 TBS 報道特集

   あさチャン!

 フジテレビ とくダネ

 テレビ朝日 グッドモーニング

       モーニングショー

 

 

 

弁護士ドットコム

座間9遺体事件、SNSで自殺募集「現実の人間関係よりもネットが頼りになっている」|弁護士ドットコムニュース https://www.bengo4.com/internet/n_6885/

 

日刊スポーツ

自殺願望なぜ誘い出される?/座間事件・専門家の目 https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201711030000179.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp 

 

 

朝日新聞

あふれる「#自殺募集」、救いの目届かず 座間9人遺体:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASKC25DJMKC2UTIL034.html

 

産経新聞(共同通信)

【座間9遺体】「ネットでナンパ、自殺したい人の方が誘いに乗ってくる。犯罪に巻き込まれる懸念」とフリーライターの渋井哲也さん - 産経ニュース http://www.sankei.com/affairs/news/171101/afr1711010051-n1.html

 

NHK

9人遺体事件 「自殺」書き込み対策 続く模索 | NHKニュース   http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171102/k10011207691000.html

 

モーニングショーのまとめ

https://www.j-cast.com/tv/2017/11/02312834.html

 

とくダネのまとめ

自殺志願者の投稿が絶えないSNS 事件に巻き込まれることも https://www.j-cast.com/tv/2017/11/01312680.html 

 

 

福井中2「指導死」

テーマ:

 福井県池田町の中2自殺に関して、不適切な指導によって子どもが自殺してしまう「指導死」が話題ですが、テレビを見ていると、子どもは親に悩みを相談しないとか、親がどう子どものSOSを受け止めるか、という話題があったりする。

 

 福井県池田町教委は15日、池田中で3月にあった2年男子生徒=当時(14)=の転落死について、担任らから厳しい指導を受けた精神的ストレスが要因の自殺だったとの調査委の報告書を公表した。同日夜、同町能楽の里文化交流会館であった保護者会で説明。その後の会見で、同校の堀口修一校長らは、状況などから自死だったことは明らかで、学校の対応に問題があったとの認識を初めて示し、謝罪した。

 町教委が4月に設置した調査委は弁護士や医療、福祉関係者で構成。保護者会は非公開で行われ、現在の同校1年生から高校1年生まで計4学年の親ら50人ほどが出席した。調査委員長の松木健一・福井大大学院教授、内藤徳博教育長や堀口校長ら9人が説明した。

 調査報告によると、男子生徒は、昨年10月以降に担任や副担任から課題提出や生徒会活動の準備の遅れなどで厳しい叱責を受けるようになった。「学校に行きたくない」などと訴えることもあったとし、自殺直前にも立て続けに強い叱責を受けていたという。

 「発達障害の可能性が想定される」とも指摘。専門機関での診察を受けていないため断定できないとしながらも「状況をよく観察すれば厳しい叱責が不適切と気付くことはできた。学校の対応に問題があったと言わざるを得ない」と結論付けた。

 保護者会後の会見で、堀口校長らは「担任、副担任の彼への不適切な対応により、また、管理職として指導監督が十分にできず、彼を苦しめ、傷付け、追い詰めてしまった」と述べ、深く頭を下げた。

 再発防止策として同校などは、生徒の心に寄り添う取り組みなど6項目を挙げ、教育相談体制の充実や教職員間での情報共有、管理の徹底を誓った。

 生徒は3月14日、同校3階の窓から転落して亡くなった。調査委は会議や生徒への聞き取りなどを通して、亡くなった背景や再発防止策を検討し、9月26日に報告書を提出していた。

http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/249467

 

 

 

 もちろん、それはそれで自殺予防の一般的な話としてはありだとは思います。しかし、少なくとも池田町の問題と関連づけるならば、子どもは親に相談していたし、親も学校に話をしていた。そのため、子どもは親になかなか悩みを相談しないということも、親はどうSOSを受け止めるのかという点はクリアしている。

 

 あくまでも、学校の組織的な対応の問題であり、指導をした個々の教員に焦点を当てなければならないはず。一般的な教育論を語ったとして、たしかに一因としてはあるんだけど、余計に問題解決ができない無力感だけが残ってしまう。もっと個別具体的に問題点を語ったほうがいい。