復活劇第三章_温熱療法1回目_免疫細胞療法1回目 | 今日も佳き日を… 35歳からの肺腺がん(HER2)ステージⅣ ライフ

今日も佳き日を… 35歳からの肺腺がん(HER2)ステージⅣ ライフ

現在42歳 8歳と11歳の男の子のお父さんです。肺腺がんステージⅣの治療や生活をつづります‼

今朝、新幹線に乗って
東京のTKクリニックまで向かった。
 
タイトルの通り
温熱療法と免疫細胞療法を受ける為だ
 
どちらも初めての治療で
ドキドキわくわく
新一年生の気分である
 
というか
 
予定ではもっと早くに受ける予定だったが
先月に不測の事態
(第一章 緊急入院参照)に陥ったので
延びたわけだが、
この日がようやくやって来たのだ
 
ちなみに簡単に説明しておくと温熱療法とは
通称 ハイパーサミアと呼ばれ
健康保険の適応もされている治療である。
 
サーモトロン-RF8という機械を用いて
身体の内部にあるがんを狙って30~60分、
高周波の電波を送り、42~44℃に加熱する。
 
こんな感じです
 
 
挟まれてきましたよ
えぇ えぇ
 
正常組織に比べて熱に弱いうえに、
熱を逃がすことのできないがん細胞は
この温度に耐えることができず、
死滅していくということらしい。
 
とはいっても、
劇的にこれでがんがなくなっていけば
万々歳だが、残念ながらそこまでの効果が
期待出来るものではなく
 
私の今回の温熱療法の目的は
・手術に向けて、がん細胞の成長を抑える
 あわよくば縮小させる
・免疫細胞療法と併用することで
 免疫細胞療法の効果を上げること
となる。
 
温熱療法単体では、効果が高いわけではなく
他の治療と組み合わせることで
相乗効果を生み出すので
今回免疫細胞療法と組み合わせたのだ
 
今回、受けてみての感想は
特に痛いとか熱いとかもなく
体と接触する柔らかい部分は若干冷たく
内部はちょっぴり暖かいかな
どうかな ぐらいで
40分 寝ているだけで終わった
 
汗は少しかいたかな
 
その後の副作用もなく楽チンである。
 
あとは、イメージで
「効果出てる 出てるよぉ」と
勝手に思い込むことぐらいで
見た目には何も変わらない
 
そんなこんなで
 
温熱療法を終えた後
医師との受診を行い
免疫細胞療法へ いざ候っ

ちなみにですが…
 
もう一つの私が今回行う
免疫細胞療法についても
簡単に説明しておきますと
 
あらかじめ成分採血を3週間前に行い
以下の自身の細胞をもとに培養する
・NK細胞
・ガンマデルタT細胞
・アルファベータT細胞
・がん抗原特異的細胞傷害性Tリンパ球
・樹状細胞ワクチン
以上を点滴で血管を通して
今回は体内に入れ込んだ
 
知らない人からすると なんのこっちゃ
その細胞は…
 
だと思いますが
 
がん細胞をやっつけにいく細胞たち
(警官などの最前線で戦う人)と
がんの標的を教える細胞たち
(指名手配犯を誰か教える人)を
体の中で数を増やすこと
といえば良いのかな
 
ちなみに現状、樹状細胞のように
指名手配犯を誰か教える細胞は
その指名手配犯が
どんな人物なのかの情報が少ないので
今回での効果は薄いのだが、
今度手術をする時に摘出される
がん細胞を用いて、
その指名手配犯(がん抗原)の
より詳しい情報を獲得した上で 
術後に再度、免疫細胞療法を行っていき
より効果を上げていくことが出来る そうな
ふむふむ

今回の免疫細胞療法の目的は
・手術に向けて、がん細胞の
 成長を抑えることを目指す
(前回のような、状況に陥らない為にも…)
・また、術後に免疫が落ちるので、
 その落ちる免疫の力を極力抑え
 摘出したがん細胞ではなく、
 目に見えない小さながん細胞の成長を
 食い止めて、転移再発リスクを抑える
となる
 
事前に説明があった
免疫細胞療法の副作用として
悪寒と発熱が一時的に
起こる可能性があるとのこと
(免疫が働き出す時に起こるよい反応の一つ)
だったが
 
私は、受けてみて 今 3時間程経ったが
悪寒や発熱は今のところない
 
副作用がないことは嬉しい反面
熱が上がらないということは
効いているのかな?
とも思ったりするが
それは気にしないでおこう
そうしよう!

術後にも免疫細胞療法を行い
手術の前後に挟み込んで、出来る限り
転移・再発リスクを抑えよう
というのが、
今回と今後の免疫細胞療法の目的だ
 
うまくいくかはやってみないと分からないが
うまくいくことを願いつつ
治療を終え
日帰りで東京から関西に戻る新幹線の中で
投稿してみた

がんの告知後、代替療法として、
生活習慣を変えることを自身や
周りのサポートを受けてやってきたわけだが
 
このように医療の力を借りて
がん治療をちゃんとやったのは
と言うと 変な話だが
初めてとなる
 
これまでの諸々の検査や
心嚢水が溜まって緊急入院したりして
病院でお世話になったけど
ようやく治療のスタートラインに立ち
歩み始めたわけだ
 
今後に待ち受ける治療は
各治療において達成される
短期的な通過点はあったとしても
がんは一度なくなっても
また、生まれてくるものでもあるので
その先のゴールが有るような無いような
そんなマラソンに挑むような感覚に近いのかな
がん治療というものは…
 
でも、その歩みをとめないこと
続けることこそが
私の復活劇になるんですな
 
いわゆる「寛解」といわれる
症状が一時的に軽くなったり,消えたりして
落ち着いた状態のことをさしますが
寛解した状態でそのまま治る可能性もあるし
場合によっては再発するかもしれない
 
寛解の状態が5年以上続いて
完治したとも言われる
 
そのあたりが治療のゴールになるのかもしれない
 
でも、この治療というマラソンにゴールを設けて
必死に走ることよりも
そのマラソンの歩みの中で
巻き起こるいろんなことも含めて
その時 その時を楽しみながら、時には悩みながら
時にはあっちこっちいったりしていけば良いのかなと
 
もはや
マラソンというよりも
散歩か
いや旅みたいなもんなんかな
 
がんになって
これまで一直線の道を猛然と
走り続けてきたような人生から
それてしまったけど
ふにゃふにゃとした人生も悪いもんではない
などと
知ったようなことを言って
 
復活劇は続く…