今日は終日、インフルエンザの高熱に苦しむ息子の世話。

頓服薬を飲ませても、40度前後の熱は一向に下がりません。

冷たいタオルで額を拭ったり、時々氷を食べさせたり。やれるのは、そのくらい。
あとは、フラフラしていて一人でトイレも行けないので、付き添ってズボンの上げ下ろしを手伝ったり。

一回だけ夕方に嘔吐がありました。

明日には、もう少しよくなっているとよいのですが。



ただし、上のように書くと大変そうですが、ほとんどの時間は眠っているので、その間はこちらも手持ち無沙汰。

その時間は、『沖縄空手道の真髄』を読みながら、平安シリーズの座学です。
予め取っておいた形の連続写真のコピーと、身体操作と相対稽古の解説ページを見比べながら、じっくり読んでみました。

無想会の平安三段は、私がフルコン空手や糸東流空手で習ったものとは、形の立ち方・挙動そのものが違っています。その上、相対での用法は全く異なります。
加えて、「ほとんどいつも撞木立ち」の無想会の平安は、私のレベルではぼーっと連続写真を見ているだけでは流れが見えて来ない、という問題も。

これらが重なり、(DVD化されている平安初段・二段以外は)これまで理解がなかなか進みませんでした。

主に通勤電車で読んでいたため、腰を据えて読めなかったのも、よくなかったのでしょうね。

その点、今回は形の連続写真コピーと本の解説を並べて、テーブルで腰を据えて読んだので、今までとは違う理解度で読むことができました。
 

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今回、一番スッキリしたのは、
「最初の内受け→内受け下段払い2回は分かるけど、そこから右方向への内受けって、どんな身体操作で進めばいいのだろうか?」
という疑問が解消したこと。

実はこの疑問への答えは、本文の「その7」に書かれていました(!)。

私は、「その7」にたどり着いていなかったので、気づいていなかっただけだったのです。恥ずかしい・・・

でも、自分の疑問そのものは真っ当だったので、そこは嬉しく思いました。



貫手を取られたところからの回りながらの解脱も、腕を上方に上げて逃れる方法が理解できました。

これまで習ってきた平安三段のこの部分は、腕を下方に下げて逃れる方法。形もこちらの動きでやってきました。

無想会はどちらもありのようですが、主となるのは上方へ動いての解脱の模様。 東京同好会で平安シリーズを通しでやった際、この腕を上方に上げて逃れる解脱法のところで「???」となって躓いたのでした。

腕を上方に上げて解脱する方法は、合気道で言えば四方投げに近いですね。
下方に下げて逃れる方法よりカッコいいと思いました(なんだ、その感想は!)。



南風さん曰くの「ラリアット」も理解。

平安三段の最後の転回の解釈は、これまで見てきた「分解」にはなく、新鮮です。そして、とても納得がいきました。

最後の突きも「なるほど!」。

いやー、スッキリしました。



でも、一ヶ所、やはりよくわからないところが。

腰に両拳を当てて相手の膝裏を踏み、崩して裏拳、の三回繰り返し部分です。

1回目はわかるのですが、2回目、3回目は、相手との位置関係はどうなっているのか???

もしや、この疑問は、平安の原型再現に関係があるのか?



次は、私の中で三段以上に混乱してしまった五段に行ってみようかな、と思っています。