息子は、今日も絶不調。
私も頭痛があり、節々が痛いので、会社を休みました。

息子はずっと寝たままですが、私は昼前から復調。洗濯をしたり、掃除機をかけたり、昨夜浸水した玄米の様子を見たり。

玄米の様子を見る、というのは、普通の家事にはあまり無いと思いますが、私の中では定着した習慣になっています。

玄米は栄養豊富でありな がら、発芽させないで食べると種としての玄米を守ろうとする成分(アブシジン酸)が残る。これがあまり身体によろしくない。そう聞いてから、我が家では玄米は必ず浸水させ、胚芽から小さな芽が出るのを確認してから、炊くようにしています。

玄米の発芽プロセスは、夏なら一晩ですが、冬は時間が掛かります。冷水なら三晩。しかし、人肌くらいの温水に浸せば、二晩で胚芽に変化が出ます。

しかしこの寒い季節、人肌に温めた温水は、あっという間に冷えてしまいます。

そこて、帰宅時、風呂前、寝る前、出勤前、と日に4回ほど温水を入れ直すことになるのです。

この時、玄米たちの様子をよく見ます。
最初温水に浸した時の玄米は硬い種、それが二回目の温水交換の時にはヒビが入り無惨な姿に。しかし、三回目の温水交換の頃にはヒビがあったことが嘘のように、玄米はツヤツヤの生きた種になっています。

このツヤツヤの玄米の姿を見ると、いつも嬉しくなります。
命が通った、と感じるからです。

ここまで来る間にも、玄米の呼吸は始まっています。そのため、玄米を浸水させたボールに顔を近づけると、モワッと酸っぱい異臭がします。

呼吸により放出された二酸化炭素が、水を酸性にしているのでしょう。試したことはありませんが、リトマス試験紙を入れたら色が変わるはずです。

温水を入れ換える時は、この酸っぱい臭いのする水をよく洗い落とします。私の場合は、バッチ処理で4回くらい。

その際、脱穀で殻が取れていなかった米粒があれば、爪で剥がします。
カメムシに養分を吸われて黒くなった米は、ごめんなさいと言って、ボールから取り出します。

そうして、きれいになった玄米に、「次に交換する時は、どこまで発芽が進むかな」と思いながら、新しい温水を注いでいくのです。



面倒極まり無い、浸水玄米の世話ですが、いまでは私の生活の中で欠くことのできない一部分になっています。

半分、園芸の気分なのかもしれません(笑)。

しかし、こうして一種の対話をしながら、浸水玄米の世話をしていくことで、米への感謝の気持ちが増すのか、炊いたあとのご飯が美味しく感じます。

米袋からサッと出して炊飯器で炊いたご飯とは違い、米との間に、信頼関係ができているような(笑)。

おっと、すんごい電波発言をを放ってしまいました。

楽しく、美味しいので続けている、私の秘かな習慣でした。

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