私の四半世紀近くの体験から、１００％自信を持って言えることがあります。
それは、一日一日完結できる仕事をしていない職種（例えば、マスコミや芸術関係など）以外で、身のまわりの整理整頓ができていない人は、間違いなくできない人です。
これは、今まで様々な人を見てきて、外したことはありません。
身のまわりを整理整頓できない人は、なぜ何事もできないのでしょう？ また、逆にできる人は、なぜ整理整頓もできるのでしょう？
答えはきわめて簡単で、理にかなっているのです。整理整頓ができていないということは、資料・書類・頂いた名刺などもきちっとファイルされていないのです。つまり、貰いっぱなし、出しっぱなし、ほったらかしなのです。
そうすると、いざというとき、あれがない、これがないということで、探すのにエネルギーと時間をかけてしまい、やる気がなくなります。
できるようになるためには、まず基本中の基本である整理整頓を徹底させる必要があるのです。
「どんなに話が上手でも、頭がよくても、整理整頓ができないやつは、できるようにならないから、絶対に信用しない！ もし、整理整頓することが苦手だったら、その悪い習性をすぐに直すか、直せないのならさっさとうちの会社から辞めてくれ！」
新卒で入った国際会計・経営コンサルティング会社のニューヨーク本社で、初日にいきなりアメリカ人上司に言われました。
「心の乱れは、服装の乱れ、身のまわりの乱れ！ 心を集中させたかったら、身のまわりを綺麗にしなさい！」
彼の口癖でした。
その厳しい上司のお陰で、資料や書類の正確かつ的確なファイリングも徹底させられました。いきなり顧客から電話がかかってきて、仕事上の細かい質問をされても、瞬時に関連資料や書類をファイルから出せるので、即答できるようになりました。
ですから、上司に本当に感謝しています。