メモ魔になることが成功の秘訣であることを主張する成功者が多いのです。私がお会いしてきた成功した国内外の一流の経営者、また各界のリーダー達は、例外なく皆さんメモ魔でした。それも忙しい人ほど丹念にメモをとります。いつどこでも関係なく、です。

 おそらく、忙しければ忙しいほど、次々と情報が入ってくるので、メモらないと覚えていられないからでしょう。忙しい時は、どんどん新しい情報が飛び交いますから、目まぐるし過ぎて忘れていくスピードも速いのでしょう。

 私は最近携帯電話をメモ帳代わりに使っています。電車、バス、タクシーなど揺れている車中でも、また移動中でも簡単にメモることができます。

 携帯電話のメール機能を使えば、メモしたものを会社や家のパソコンに送れます。必要であれば、文章として編集もできますし、印刷してプレゼン資料としても使えます。

 また、今毎月一冊の本を執筆することにしていますが、本業の会社経営や経営コンサルティング業があるため、日々忙しくてなかなか落ち着いて書く時間がとれません。

そこで考え出した苦肉の策が、移動中や余った時間を利用し携帯電話に原稿を少しずつ打ち込み、事務所や自宅のパソコンに送ることでした。私の場合、原稿を書くのに一番時間を使うのが、項目毎の主なアイディアとキーワードです。事務所や自宅で座って構成を練るより、この方法の方が比較にならないほど新鮮で斬新なアイディアや案が出てきます。

特に時間がありゆっくり考えられる状況より、日中の忙しい移動中に様々ないいアイディアが出てくるのです。それをメモらないと本当にもったいのです。次に思い出されるのは、いつかわかりませんし、往々にして二度と思いつかないアイディアだったりもするので。

人の話を聞いている時は、特にメモをするべきです。聞き手は、メモするためにポイント掴もうとして、内容を一生懸命理解しようとします。また、話す方は、その一生懸命メモを取る聞き手の姿に共鳴して、さらに力を入れて話そうとするのです。

この話し手と聞き手双方による真剣なコミュニケーションは、戦争のような忙しい日中の状況では、お互い集中するのにとても有効なのです。