賞獲得実践ルール

みなさんは賞をもらったことはありますか?

学生時代に、作文や絵、スポーツなどで優秀だともらえる、あの○○賞です。

渡米前の私は、賞にはまったく無縁の人生でした。あるとしたら、せいぜい夏休み期間中、毎日早朝小学校でやっていたラジオ体操の「皆勤賞」と、学校の成績はほとんど常時学年最下位でしたので、「ブービー賞」くらいでしょうか。

そんな私が、一大決意をしてしまいました。

「絶対に超一流の『国際経営コンサルタント』になる!」と。

 その時の私は、成績や能力も省みず、米国一流経営大学院7校を元気いっぱい受験し、見事全部落ちたばかり。負け組の頂点に達していたと言っても過言ではないでしょう。はっきり言って、奇跡が起こるしかないくらい無謀な目標でした。

ところが私ときたら、ダメであればあるほど、可能性が低ければ低いほど、挑戦したくなる性格の持ち主。意気揚々とこの夢に向かって走り始めました。

入学審査の権限を握っていた学部長と親しくなり、どうにかテキサス大学経営大学院に裏口入学もどきで入れてもらったものの、学力はさっぱり。ですが、入学の条件は、もちろん勉強をすることです。

そこで、とにかく自分に勉強させるため、そして、いい論文が書けるようになる状況を作り出すために考え出したのが、経営大学院や経営に関する学術会議(全米の経営学者たちが集まって作った経営学者のための協会)で出されていた賞を取りまくる目標を自分に課すことでした。

基本的な文章力すらない私が賞を取る。今振り返れば、何を血迷ったのだろうと思いますが、当時は必死でした。毎月、最低2本の論文を書きあげては送り続けていました。執念が伝わったのか、大学と学術会議から何度か「論文賞」や「学術賞」もいただきました。

 その甲斐あって、私の論理的思考能力と書く能力は急激に向上していったのでした。

社会人になると、賞をいただくチャンスが少なくなります。だからこそ、もらえると結構うれしい気持ちになります。

 ○○賞を目指して頑張ってみませんか。