5月に明日香出版社から本『デキる人は皆やっている一流の仕事術』を出します。

以下は、その本のエピローグです。



革命的危機感による仕事術

大事でない仕事などどこにもない

 先日、異業種交流会を兼ねて、丁度20冊発刊という節目ということもあり、出版5周年記念パーティーを開催させて頂きました。せっかくですので、日頃からお世話になり応援頂いている政財界、教育界、マスコミ・出版界から約400名近くお集まり頂き、お礼を申し上げた次第です。

 来賓でご挨拶頂いた冬柴鐵三国土交通大臣、千本倖生イー・アクセス会長兼CEO、澤田秀雄HISグループ代表、鈴木忠雄メルシャン取締役相談役に代表される十数名の方々は、それこそ政界、財界、教育界、マスコミ・出版界で大活躍されている成功者ばかりです。

 面々の話をお伺いして思いました。

「仕事に大きさや重要度は関係ないな。どんなことでもコツコツ全力でやり抜くだけだ。それが積もり積もって実績となり信用となる」と。

 彼らのような成功者は、お金、信用、経験、知識、人材、人脈、自信、応援など何もなかった頃から目の前にあるすべての仕事に、「小事が大事」の気持ちで愚直に一生懸命やってこられたのです。

 つまりどんな仕事に対しても真剣勝負で、全力で体当たりしてこられたのです。それがたとえ雑用であったとしても、です。このような姿勢で仕事をすることを、私は「革命的危機感による仕事術」と、勝手に名づけています。

「仕事は戦い、職場は道場、一歩外に出れば、そこは戦場」

 拙著の中でも紹介しましたが、この言葉は、私がアメリカで公私に渡ってお付き合いさせて頂いた大富豪、有力起業家、超一流専門家、著名政治家などの成功者から得た結論です。

 確かに何もなかったゼロからスタートして大きな業績を残されてきたのですから、このぐらいの危機感を持って仕事をしなければいけなかったのでしょう。

 ただ、言えることは、日本のビジネス環境も激変しつつあるため、今では普通の会社・組織でも同じ精神で仕事に取り組まなければ、生き残れなくなってきています。残念ながら、ほとんどの若手社員は、このことに気づいていません。ですからプロとしての仕事ができていないのです。

 この本は、そのことに気づいてもらいたくて書きました。

 今後は、あまりにも世の中がどんどん急変していくことから、経験・知識・能力があることよりも、革命的危機感に後押しされたプロ意識を持って勉強・実践する人のみが伸びていける時代になっていくでしょう。従って徹底的に勉強し、行動を通して挑戦し続けたもののみが、成功できるのです。

 この本では、その具体的な成功法を紹介させて頂きましたので、一人でも多くの一流の仕事人が出てこられることを心が懇願するものです。