「人間として最も正しい生き方は、自分も他人に肯定する前向きな生き方」




 組織の中で成果を出しながら前向きに生きていくには、「自己肯定・他者肯定型」になるしかありません。池見酉次郎博士の「交流分析」による人間のタイプ分類の一つです。

ほかに、「自己否定・他者肯定型」(自分に自信がなく相手の言いなりになる)、「自己肯定・他者否定型」(自分がいつも正しいという自己中心の自信家)、「自己否定・他者否定型」(他人との触れ合いを拒否するエゴイスト)があります。

「自己肯定・他者肯定型」は、自分の個性を発揮しながら相手を認め、人と協調して生きていけるタイプですから、組織人に限らず、前向きな人生を送ることができる人です。

 組織で出世できる人、世に出て結果が出せる人は、この「自己肯定・他者肯定型」人間が圧倒的に多いのです。つまり、楽天的かつ前向き、そして謙虚なため人からどんどん真剣に学び実践するタイプです。


 私の人生が好転し始めたのも、この「自己肯定・他者肯定型」に転じてからでした。それまでは、「自己否定・他者否定型」でしたから、凄くイヤなやつだったようです。当時の私を知る人は、皆そう言います。

 それもそのはずです。自分がやることもやらず結果も出せていないのに、他人の批判ばかりしていたのですから、周りから見れば拘りたくないエゴイストにしか映りません。

 どうしてそうなダメ人間だったのでしょう?

 それは自分に挑戦して生きていなかったことにつきます。何かをちょっとやっては結果を出せないことから、すぐに止めて逃げる。それで、できる人を見るとしゃくに障り嫉妬して非難・中傷する。本当に男らしくない生き方をしていました。

 ですから、周りからどんどん人が離れていくのです。いつも一人ぼっちでした。自業自得であることを棚に上げて、〈皆バカで優しくないヤツばかりだ!〉と自分に都合のいい解釈をしていたのです。

 それが、ある人に言われたことがきっかけで、世のため人のために生きるになったのです。それからは他人も自分も肯定できるようになりました。そう考えないと、世のため人のために生きられなかったからです。そして、次々と夢や目標が叶っていきました。