ビルダーバーグ会議と2人のゲイツ
日本は新たな津波に飲み込まれようとしている。
菅政権のもと、東日本大震災への対応はゴテゴテ続きで、福島原発事故の収束も先が見えない。
そんな中、原子力の安全基準の見直し作業が国際的に進み始めた。
要は、ルールの変更である。
原子力といえば、IAEAに目が向きがちだが、今月ブラッセルで開催されたNATO、それに続いてスイスを舞台として開かれたビルダーバーグ会議でも、主要な議題はリビアへの空爆と原油情勢、そして原発の安全基準問題であった。
世界的な原発中断の流れを受け、石油や天然ガスは価格上昇へ。
リビア情勢如何ではアフリカ、中東は一層混乱し、新たな世界戦争に発展しかねない。
両方の会議に顔を出したアメリカのゲイツ国防長官はオランダ、スペイン、トルコ、ドイツ、ポーランドにもリビア攻撃に参戦するよう要請した。
その狙いは何か。
資源価格の高騰を見れば、いったい誰が何を意図しているのか、火を見るより明らかだ。
機能不全状態の国会を抱える日本は、こうした世界の流れに目を向ける間もなく翻弄されるばかり。
早急な防波堤を築かねば、こうした人工津波の犠牲になるだろう。
興味深いことに、世界1の大富豪ビル・ゲイツ氏が今回初めてビルダーバーグ会議に出席している。
2人のゲイツの野望が透けて見えるようだ。