長い間アメリカでホットな話題、それはスポーツの審判がビデオ・リプレーを見て判断を変更できるかどうか。アメフト、テニスでは積極的に採用されてます。ワールドカップのグループ・ステージでのアメリカ・スロベニア戦。2-0で負けてたアメリカが後半で2-2まで追いつきます。そしてアメリカは三点目を決めるのですが審判がファールをコールしてゴールは無効、同点で終わります。リプレーを見ると、ファールなんてありません。そして今日のイギリス・ドイツ戦、前半ランパードの同点ミドルシュート、リプレーでは明らかに入ってるのですが審判は入ってないと判断。あと、今年MLBでの3つ目のパーフェクト・ゲームも審判の判断ミスで無効になってます。

こういうのを見てアメリカ人(とくにESPNのコメンテーター)は、審判の判断にビデオ・リプレーを使うことに賛成する人が多い。でも、問題もたくさん出てきます。たとえば、今年からNBAでもプレイオフ・ゲームの4th quarter最後の2分からはビデオ・リプレーを採用。そして、決勝のレーカーズ・セルティックス戦でも審判が試合を止めてビデオを使用する場面が多く見られました。そしてこんなシーンがありました。ゲーム3の最後の二分、勝敗を分けるリバウンドでボールはアウト。誰が最後に触ったか分かりにくいのでリプレーを使用。結果としてレーカーズのOdomが最後に触ってるのですが、リプレーをみるとOdomはファールされてるんです。でもリプレーを見てアウトをファールに変更することはできないので結果としてセルティックスのボールになるわけです。おかしいでしょう。

個人的にはビデオ・リプレーは反対です。サッカー、テニス、バスケ、野球。。。伝統的で神聖なスポーツをテクノロジーで汚しているような気持ちです。審判もその分野のプロフェッショナルです。そしてそのプロフェッショナル達の判断とその結果が及ぼすドラマもスポーツのおもしろさだと思うんです。ヨーロッパのサッカーファン達はこの意見に賛成してくれるような気がします。

って書いてるとこんなゲームを思い出しました

http://www.youtube.com/watch?v=LZOu7l3kSy8