屈折。 | 白山オステオパシー院長のブログ   東京都文京区 白山駅より徒歩3分

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最近ある程度世間的に名前の知られた、いわゆる有名人と呼ばれる人が


ツイッターなどのSNS上で、その人の人間性を疑ってしまうような


書き込みをして、炎上してしまうケースがあります。


最近あった、あるケースの記事を読んでいて思ったことを書きます。


人間は誰でも、いろいろな意味で今よりも、もっと良くなりたいという


上昇志向があるはずです。


タイプとしては、以前は大きく2つに分けることができたと思いますが、


現代の日本では、3つに分けられるような気がします。


1つは精神性、霊性など内面的な部分を高めることに意義を見出す人。


これは時代や地域性に関わらず、2000年前だろうが現代だろうが、


あるいは洋の東西も関係なく、常にある一定の割合で存在します。


一番有名な例は、一国の王子の座を捨てて修行の道に入ったゴータマ・


シッダルタ(仏陀)でしょうか。


こういう人たちが心理的な問題を抱えた場合は、ユング的、あるいは


マズロー的な心理分析が効果をあげるケースが、多いと思われます。


2つめは、いわゆる物、金、肩書きといった外面的な部分に注力する人達、


このタイプはどちらかというと、社会が成熟する過程で増加するような


気がします。


例えば、戦争が終わって高度経済成長期を迎えた頃の日本、あるいは現在


経済成長の著しいアジア諸国などは、こういったタイプの割合が多いのでは


ないでしょうか。


ただ注意しなければいけないことは、こういったタイプが最初のタイプに比べて


劣っていると考えてはいけない、ということです。


人にはそれぞれ個性がありますし、新たなサービスや製品を生み出して社会に


大きく貢献するケースには、恐らくこのタイプの人達も多いでしょう。


もし地球上の60億人が悟りを求めて一日中座禅を組んでいたら、はっきり


言って気持ち悪いですから。


2番目のタイプの人が心理的な問題を抱えた場合には、アドラー的な心理分析が


効果をあげるケースが多いと思われます。


そして最近SNSなどで炎上してしまう有名人は、第3のタイプだと私は思って


います。


3番目とは、他者からの尊敬や名声などを勝ち取ることを何よりも重要視して


いるが、対外的にはそういった面を見せずに、教育や政治などの社会性のある


発言をしてみたり、ボランティアなどの慈善活動をしてみたり、一見すると


簡単に言うと「世の中のことを真面目に考えてる、いい人」に見えるタイプです。


このタイプは現代の日本のように、ある程度経済的、社会的に成熟してくると


増えると思われます。


このタイプのやっかいなところは周囲の人だけでなく、実は本人もそのことに


気づいていないケースが多いのではないかということです。


そのため周囲のその人に対する評価も、自分自身に対する評価も非常に高い


訳ですが、当然プライドも高く、何か自分のプライドを傷付けられるような


状況が発生すると、ものすごい攻撃性を見せる。


結局はその攻撃性がブーメランのように自分に返ってきて、自分自身が


炎上、というはめになるわけですが。


こういう人は、一見まともなことを言ったり、やったりしているのだけれども、


どこか、チグハグな印象を与えます。


こういったケースは恐らく、まず周囲の人達が「あれ、この人なにか変だぞ?」


と気づき、それから、うまくいくと本人も自分自身の屈折した内面に、気づいて


くれるという過程を辿るのではないでしょうか。


ただし本人が自分の内面的な問題に気付いた際には、かなりの葛藤が生じて


相当な苦痛を経験する可能性が大なので、本人的には生涯、自分の内面の


本質に気付くことなく終わる方が、ある意味では幸せなのかもしれません。


このタイプの人が心理的な問題を抱えた場合も、やはりアドラー的な心理分析が


効果をあげるケースが多いと思われます。


今回はかなり単純化して書きましたが、実際のところはビリー・ミリガンではあり


ませんが、一人の人の中に幾つもの要素が混ざり合って存在していると思う


ので、どれか一つの要素だけが突出してしまうと、周囲との軋轢が生じてくる


のでしょう。


私の場合は2番目の割合は低そうですが、実は本人は1番目のタイプだと


勘違いしている、3番目のタイプだったりするかも・・・。





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