ユウ金瓶梅。弐 | あきやまかおるオフィシャルブログ「御贔屓ウムラウト」Powered by Ameba

ユウ金瓶梅。弐

4/30に終演しました、

乙女企画クロジ☆
第10回記念公演「異説 金瓶梅」


こちらの記事では、
各共演者さんとのお写真を<有機物編 弐>として
お届けしたいと思います…!

装置小道具などをまとめた<無機物編>
あきやまが演じた玉楼についてまとめた<有機物編 壱>




愛しの旦那様西門慶 
藤波瞬平さん


玉楼さんは実は未亡人として西門家に嫁いで来た過去があるのです。
ですので、ラストに「また未亡人…!」と嘆くのでした。
クールで京楽主義な玉楼さんでしたが、
拾ってくれた旦那様には恩義を感じていますし、
浮気者なところも含めて愛しておりました。

瞬ちゃんはきりっとしたお顔と身体をしている俳優さんですが、
本人は小動物の様なほんわりしたかわいらしい方です。
舞台でラヴシーンみたいなのって、長い舞台人生実は初めてでした…!
でも瞬ちゃんは出演女優8人のうち7人と
そういうシーンがあったのですから、これは結構な快挙かと…!(笑)



第一夫人月娘様
松崎亜希子さん

知的な玉楼と対等にやり合えるのが聡明な月娘様。
でも一目は置いているので、
大事な時の決断はもちろん月娘様の判断を仰ぎます。
そこらへんは弁えた玉楼です。バトルは時たま致しますが…(笑)
月娘様と旦那様の関係には特に興味は無くて、
「相変わらずねえ」くらいにしか思ってなかったと思います。
応さんとの関係性に気付いてからは、
「意外とやるじゃない…!むふふ!」
と楽しんでいたところは確かにありました(笑)

クロジの主宰でもあるあっこちゃんとは
昔同じ事務所に所属していたことがあり、
そのときお互いにやっていた演劇について語ったとき、
「いつかいっしょにやりたいね」
と言った些細な約束をずっと覚えていてくれたのです。
稽古場ではずっと、稽古以外にも色んな事務作業をこなし、
みんなの体調や心のケアをこまめにしていました。
本人もとても頭の良い、冷静で大きな心の人です。
変なあだなを付けるのが得意な人で、
わたしのことは
「もぐもぐ」(いつも食べてるから)
「インターネットヤ○ザ」(検索させたら座組一だから)
とかあっこちゃんしか呼ばない呼び方をいくつも開発されました(笑)



第二夫人嬌児さん
内田晴子さん



嬌児さんと玉楼は
育ちもここへ来た境遇も性格も何もかんも違いましたが、
良きパートナーの様な、
でこぼこコンビは物語の賑やかしとして存在していました。
金遣いの荒い嬌児さんのお願いで、
帳簿をごまかしたりもしていました(笑)
そんな彼女が出て行くと決断したときは
さすがの玉楼さんも慌てましたけどね。

はるこさんは実は気弱な一面があり、
私が怒り狂って嬌児さんを詰問するシーンでは、
「今まで仲良くしてたのにぃ…」と本当に悲しがっていて
かわいらしかったです(笑)




第四婦人雪娥
酒井香奈子さん

元は使用人だったのに第四婦人に上り詰めた雪娥。
玉楼はこの若いだけでからっぽな女が
余り好きではありませんでした(笑)
玉楼様は馬鹿がお嫌いなので…。
嬌児さんといじめるシーンもちらほら。

かなこちゃんは若くてぷりぷりな反面、
とても繊細で気の効く演劇の大好きながんばり屋さん。
稽古で思ったものが自分で出せない時に
心から悔しがって涙を流したり…。
なんとか掴み取ろうとしている様子には
私もたくさん学ばせて貰いました。
だからほんとは、役柄とはいえ、
酷いことを言うのは実はいつも気が引けてたんです…><
いつも胸がちくちく。。。




第五夫人主人公 金蓮
木村はるかさん

そんな色とりどりの奥様連中の中に飛び込んで来た異端児。
なんの特徴も変哲も無い、地味な女。
玉楼は見くびっている部分がありましたが、
旦那様の寵愛を受け豹変した彼女には正直イライラしていました。
でも途中から「エキセントリックで刺激的じゃなーいっ」と
彼女への興味へと感情が移っていきます。
他人へ深入りしない主義の玉楼さんですが、
冒頭の「自分で考えてみて?」から
ラストの「(決めたの?)そう、自分でね。」
まで一貫して金蓮に「自分で選んで生きること」を
さりげなく説いていました。
演じる上で、大事にしていたテーマの一つでもありました。

はるかちゃんとはクロジの前回公演「エンガワノクラゲ」で
べた付きの映像オペスタッフとして参加した時に初めて出会いました。
私のことを全肯定で愛してくれる(笑)、
今となってはかけがえのない親友です。
はるかちゃんは劇作家「森悠」先生でもあるのです。
ということは、今回、自分で書いた脚本を、
自分で主演したということで(しかもあれだけのボリュームを)
彼女は文句一つ言わないし真面目にこなすので気付かれにくいですが、
これは実はものすごいことなんです。
脱臼した手の激痛に耐えながら
あれだけの激しい役を前日乗り越えました。
友人としても、
共演者としても、
実に誇らしい気持ちでいっぱいです。




第六夫人瓶児
生天目仁美さん



元は旦那様の友人の奥様だった彼女。
穏やかで毒気の無い、
ただ愛されることしか知らない様に見える彼女に、
玉楼はぴしゃりと言ってのける場面もありました。
西門家に嫁いできてからは、
それはそれとして楽しく共同生活をしていました。
彼女の存在にギリギリする金蓮には、
ちょっと面白みを感じていましたが…(笑)
もしかしたら玉楼は、
彼女が旦那様を変え始めてしまっていたことに気付いた次点で、
「ここ(西門家)ももうすぐおわっちゃうんだな」
と気付いていたのかもしれません。

生天目さんは実はおうちが近く、
いつも帰り道が一緒でした*
去年だけではなかなかお話しできませんでしたが、
二年間の中で交流できる時間も増えて本当に嬉しかったです。
声優さんとしては大先輩ですが、
わたしのことを「かおるさん」って呼んでくれるのが
とてもかわいらしい方だなあとにまにましておりました…*




以上、
第一~第六夫人たちでしたあ!

…圧巻!

そうそう、
セットが「六」角形だったこと、
お気付きになりましたか…^^?




使用人春梅
福圓美里さん


ちっちゃくて一生懸命な使用人春梅。
金蓮が嫁いできてからは金蓮お付きの使用人になる為
直接の交流はあまり無かったですが、
金蓮を通して彼女とわいわいするシーンは凄く多かったです。
改訂前の台本では、直接セリフをかわす機会も多かったんですよ*

みーちゃんは、ほんとうにほんとうにパワフルな人。
これだけのコンテンツを回しているプロデューサーでありながら、
誰よりも一線で活躍している名実共に多忙な人。
単純に露出が増えれば、傷つけられることも多くなる中で、
それでも自分の信じた物を貫き通す強さのある人です。
もともと演劇→声優(舞台も続行)という
おなじ流れの俳優さんなので、
私は彼女をすごく尊敬していると共に、
俳優としての理想型だと思っています。

…でもそんな力強さとは裏腹に、
物理的に小さくて仕草の愛らしい彼女には
いつもこっそり楽しませて貰っています(笑)




使用人秋菊
石川ユリ子


ベテラン使用人秋菊。春梅と同じお里出身の幼なじみ。
ユーモラスでマイペース、でも友達想いの情のあつい人です。
囲碁の腕がたち、玉楼さんがやりこめられる…
というミニミニエピソードもこっそり演じられていました(笑)

ゆりこはトリマーの資格を持ち、
自身もわんこのような人なつこい性格で、
すぐにみんなに溶け込みました。
寂しがりやな一面もあり、隣の楽屋でしたが、
すぐにこちらにやってきては
「みんな元気?」と様子を伺いにくるので、
わたしは「ワンコの巡回が来た!」と言っていました(笑)
芝居作りの中においてわたしがどんなに厳しいことを言っても、
「かおるさんは優しい」と言ってくれるので、
わたしの毒気もすっかり抜けちゃいました(笑)



使用人玳安
巣山孝幸さん

玳安は真面目で仕事熱心で、巣山くんそのもの。
彼が旦那様にひどい仕打ちを受けた時、
上の部屋で覗いていた玉楼さんがひどく冷徹な態度だったのは
お気付き頂けたでしょうか。
台本には特にない、私が勝手にやっていた表現で、
密かに気に入っていました(笑)

スーザンは稽古中にお誕生日を迎えました!
もともとずっとスタッフとしてクロジを手伝っていた彼、
本番中も自分の出番以外で裏方周りを沢山こなしてくれていました。
本番後のお掃除やプリセットも
(もう一度始められる状態にいろんなものを戻して準備しなおすこと)
他のスタッフさんと同じ様に全力で働いてくれていました。
あと私服がすっごいおしゃれなんです!
おかげで他の演劇男子たちにいつもからかわれていました(笑)



金蓮の元旦那 武大
西田幸雄さん



玉楼さんこの方とはまったく接点ございません!
なにせすでに亡くなっておりましたから…(笑)
金蓮にはひどい旦那さんでしたが、袖でセリフを聞いていると、
何かっていうと金蓮を構うし、すぐに頼るし、
案外これはこれで愛していたのではないかなあとも思っていました。

にしださんは出番もピンポイントなのもあり、
稽古場で接する時間はあまりありませんでしたが、
やはりこの年代の方特有のボリュームのある味わい深い演技に、
みんながとりこでした(笑)
西田さん特有の喋り方は、
不在時に代役をやる人もついそういう風になってしまうくらい
影響力がありました。
前回台本にあり、今回台本では出て来なかった印象的なセリフを
アドリブに織り込んでくるところにはみんなが笑顔になりました。



復讐の守備隊長武松
武藤啓太さん


武大の弟、金蓮の義弟、虎殺しの守備隊長。
物語のアクセント的に時間を空けて登場してくる重要な役だったので、
モチベーションを保つのが大変だったと思います。
私がお屋敷を去った直後に大事なシーンがあるので、
次のシーンにうまく橋渡しできる様に丁寧に丁寧に、
玉楼らしく明るく乗り切って
次に渡してあげようと思ってやっていました。


むとうくんとは、
昨年の金瓶梅が延期になってからまた稽古が開始するまで、
他で共演させて頂く機会が二度ほどありましたが、
どれも特に絡みのない役柄でした。今回もそう!
いつか俳優としてちゃんとぶつかりあいたい人です。
作り方が全然違うので、相手役として融合できたら
すごく良いものが出来ると思う。
誰か是非宜しくお願いします…!(笑)

関係ないですが彼はプヲタなので、
そういう意味ではめちゃめちゃ話が合います。
ファイティングポーズ!



旦那様の友人雲離守
波多野和俊さん




雲さんとは意外に交流があった玉楼さん。
独身な彼をからかって楽しむシーンも。
一生懸命だけどちょっと抜けてる彼を
玉楼さんはあんまり信用してなくて、
セリフや台本のト書きには無かったのですが、
金蓮を守ります!と言った彼を「(どうかなー?ほんとにー?笑)」
小馬鹿にしていました(笑)
個人的に好きだったシーンの一つです!
腰紐長いですね。

ハーディとは同じ事務所で交流もありましたが、
本当に仲良くなったのは金瓶梅の稽古場で会う様になってからでした。
ハーディはAB型ならでは二面性で、
時には厳しく時には天然な様子で天真爛漫に振る舞い、
私とはるかちゃんを苦しくなるくらい笑わせてくれていました。
ほんとうに、面白いんです…!
稽古場以外ではあんまり見せないので、
この魅力を私たちだけのものにしておくのはもったいない!!
とはるかちゃんと会議したものでした…*




お隣の旦那様花子虚
三原一太さん



後に第六夫人として嫁いでくる瓶児の元夫で、旦那様のご友人。
唯一平凡に幸せに暮らしていた人だったのですが…。
花子虚さんとは一緒の空間にいる機会は多かったですが、
直接話すのは数回しかありませんでした。
彼はわたしのこと、一体どう思っていたのかしらね!

いちたくんは、とにかく物知り。
困った時の一太頼みと言わんばかりに、
なにかってゆーとみんな一太くんに質問していました(笑)
付いたあだ名は「イチペディア」!
早稲田演劇な彼とは水が合う感じ。
「あきやまさんは良い役者だよね」って言ってくれたりもしたけど、
わたしは返すのです「当たり前でしょ!」って



旦那様の友人 貴族応伯爵 
関智一さん


ラストはこの方、お茶目で元気な応伯爵!
明るい様子とは裏腹に、
笑顔の反面で実は裏で暗躍?していたりもしました…!
月娘様との関係性は改訂前の台本でもあったのですが、
応さんなりの愛情表現だったのでしょう、
西門慶という男なら誰しもが憧れる男に惚れた友人の一人でもあり、
不器用ながら月娘を愛したひとりの男でもありました。
玉楼はいち早くふたりの不倫関係に気付き、
ぽろぽろ飛び出す発言にこっそり楽しんでおりました…(笑)

言わずと知れた大先輩関さん!
玉楼は絡みも多く、アドリブでお話しさせて頂くシーンもあり、
毎回毎回密かに緊張しておりました。。。
お忙しい中を縫っての稽古参加もさすがの経験値!
一気に空気を変えてしまっていました。
基本応さんの代役を担当していた武藤くんも、
「とても勉強になる…!」と興奮しておりました。
変なとこ体育会系なわたしは、無駄に馴れ馴れしくしてはいかん!
と無理にでも距離をとらねばならぬ御方だ!と思っていましたが、
関さんはみんなにやさしくフレンドリーに接して下さる
兄貴分な方でした…*