白金は上昇 | 貴金属市場 <金・白金・穀物・石油・外貨>

白金は上昇

<国内貴金属市場>
金、銀は総じて反発です。金はNY小幅安もドル建て現物相場の上昇を受けて反発して始まると、前場は朝方からの円高一服などが支援材料となって上値を伸ばしました。後場は、日経平均株価が一段と下落したことから期先2本が一時3000円台を回復したあと上げ一服となったが、欧州時間に入ると、ドル建て現物相場の上昇に追随して上値追いとなり、総じて高値引けとなりました。銀は、NY高も株安に相殺されて後場中盤までまちまちとなったが、欧州時間に入って地合いを引き締めました。前営業日比は、金が23~39円高、金ミニが23~39円高、銀が2.2円安~9.5円高です。

白金系貴金属(PGM)は白金が上昇し、パラジウムはまちまちです。白金はNY高を引き継いで買い優勢で始まりました。その後は株安や円安などに支援されて堅調となると、欧州時間には先限ベースで昨年10月以来の高値となる3426円まで上値を伸ばすなど、総じて高値引けとなりました。パラジウムはNY安が上値を抑えてまちまちとなりました。前営業日比は、白金が88~118円高、白金ミニが88~118円高、パラジウムが9円安~9円高です。


<国内穀物市場>
東京大豆は、軒並み続落です。前場は円の修正高や夜間取引安を受けてNon大豆が軒並み安も、一般大豆は割安感から下げ渋りまちまちとなりました。しかし、後場になると夜間取引が前場の安値を更新するようになったことから、一般大豆も軒並み安となり、総じて前引けよりも地合いを緩めて大引けました。前営業日比は、一般大豆が510~200円安、Non大豆は930~500円安です。

東京トウモロコシは総じて反発です。為替が1ドル=97円台半ばで小動きとなるなか、27日のシカゴが大幅続落となったことに寄り付きは圧迫されました。そのあと週明けの夜間取引が堅調に推移したことや、期近が大きく戻したことで、全体にプラスサイドを回復する展開となりました。大引けの前営業日比は、50円安~440円高です。


<外国為替市場>
午後5時現在のドル/円は、前週末NY市場午後5時から弱含み97円前半で推移しています。前週末にかけてのドルの値動きが激しかったことで売り買い両サイドで整理できなかったポジションが残っており、午前はポジション調整が先行したことでドル/円は乱高下しこれが一巡すると午後は値動きも狭まり、方向感の乏しいもみあいになりました。市場ではドル/円でドルがリスク回避の受け皿になれるか不透明との声が聞かれました。ユーロは前週末NY市場午後5時から対円、対ドルとも下落し市場では1日に開かれた欧州連合(EU)の緊急首脳会議で、中・東欧の加盟国に対する大型支援が合意に達しなかったことが話題になりました。夕刻になってハンガリーフォリントやポーランドズロチなどの取引が本格化すると、これら東欧通貨の下げが目立ちました。また、英HSBCの決算発表をきっかけにポンド/円が乱高下しました。当初は不透明感が払しょくされたとして139円半ばまで急騰しましたが、株式市場でHSBCが下落するとポンドは一時、138円付近まで売られました。


<国内石油市場>
国内石油市場は軒並み反落です。朝方は、NY原油の夜間取引が前週末の東京市場の大引け時点と同値圏で推移したことから、原油、製品ともに模様眺め気分が強く、まちまちで寄り付きました。その後は夜間取引の下落や株安などを背景に下値を探る展開となりました。灯油は需要期を外れることもあって、下げ幅はガソリンを上回りました。東京原油の2009年2月限が前日比30円安の2万5170円で納会しました。前月の1月限の納会値2万5180円と比べて、10円の下落となった。前営業日比は、ガソリンが1540~1070円安、灯油が1600~1290円安、原油が690~30円安です。