11月8日 土曜日
今日の父は、昨日よりは少し調子が良さそうでした。熱も無く、痛い所も無いそうで、良かったです。

今日も、父は一生懸命うがいをして、「やっぱり、うがいが一番気持ちがいいな。」と、しみじみ言っていました。
うがいをする為に、一番高い位置までベッド上部をギャッチアップしてから、約1時間位そのままの姿勢でいてくれたのも、筋力低下を少しでも防ぐ為にも良かったと思います。
昨日は、もっと短い時間で、父は「横にならせてくれ。」と言い、ベッド上部を下げましたが、今日は父に尋ねても、昨日のようにすぐには疲れなかったようです。父の体の調子を見ていると、薬や輸血の影響なのかもしれませんが、日々違います。

今日も、父の手を沢山握ってあげたら、その都度、しっかりとした力で握り返してくれました。
最近毎回少しずつ行うようにしている脚のストレッチを、今日も父が負担にならない程度に少ししてあげたら、父も深呼吸しながら意識を集中してくれました。

父は、最近の落ち込んでいる様子がまだ続いている様に見受けられますが、少しずつ、また前向きになろうとしているようにも見えます。

人は年齢を重ねる程、深いものの見方や謙虚さや感謝の心が増す人が多いですが、失望感や悲しみから立ち直るのは、若い人々より時間がかかるのではないかと、私が個人的に様々な年代の人々を見てきて感じます。(人それぞれ個人差はあり、いつまでも人間性に進歩が見受けられない人や、若いのに成熟した考えの人もいますが…。)

私の父は、かなりの強運の持ち主ですが、反面、かなり壮絶な困難・苦労にも耐え抜き乗り越えてきた人生だと、私は認識しています。
父は、今の失望感にも、きっと耐え抜き乗り越えて、また希望に向かって立派に生き抜いてくれる事を、私は信頼して願っています。


このブログは、病院での父の様子を主に書いていますが…今日は、私の母への想いも、ここに書きたいと思います。

私は、私の人生で一番お世話になってきた両親を(姉も)、この世の何よりも大切にしたい想いがとても強いです。
そして、昔から、特に母を大切に想う気持ちが非常に強いです。
それは何故かと言うと、私の想い以上に無限大の愛を、私達家族は母から沢山受けてきたからです。私は、日々、母への感謝の気持ちでいっぱいです。母に、沢山親孝行をしたり、沢山喜ばせてあげたいのですが、まだ全然出来ていません。(勿論、父にもです。)

そんな母に、最近の私は、あまり頻繁に会えなくなってしまっている事だけが、とても残念です。
父の病院に毎日通う事は、私自身がそうしたくてしている事なので、たまに時間管理が大変に感じる事はあっても、毎日父に会いに病院へ通う事には、幸せを感じています。
ただ、今の父の病院の場所が遠いので、私は病院と仕事の往復の他には、実家に頻繁に通う事等が、どうしても難しくなってしまいました。(母も毎日、遠くから父の病院に通ってくれていますが、お互いの事情によりやむを得ず、時間帯が私とすれ違いです。)

約一年前に、父が白血病になる以前は、私の仕事が深夜残業や休日出勤に及ぶ日々だった為、両親にあまり会えない事が続いていた時期もありました。(現在は違う仕事をしています。)
しかし、父が白血病になってからの約一年位は、私は、1~2週間に1回位のペースで実家に行って、母の顔も見に行く事が出来ていたのですが、今度は仕事が原因ではなく、父の病院が遠い事等が原因で、また、そうする事ができなくなってしまいました。

母は、明るくて、正直で、お喋りも結構好きな方ですが、もし母自身の持病の病状が悪い事があった場合には、私達にあまり話してくれる人ではありません。いつも家族を大切に想い、母自身を後回しにしています。母自身が辛い事などは、なかなか打ち明けてくれない人なので、余計に心配でなりません。

年々、両親も年を重ねていきますし、父が白血病であるだけでなく、母も持病があるので、私は、できる限り沢山、両親に会って、一緒の時を過ごしたいです。

少しずつでも時間管理を上手にできるようになって、父の病院に毎日通いながらも、母とも1~2週間に1度は一緒に過ごす時間が持てるようになる事が、当面の私の目標です。


私は、母のお腹の中から、この世に生まれ、この家族を得られた事を、人生で一番感謝しています。

私にとって、忘れられない大切な場面は…
子供の頃の、家族皆が一緒に暮らし、一家団欒の日常のひととき…。
私が実家を出たての頃、実家から私の住まいに帰る際、母は寂しさの感情を必死に抑えて、床の拭き掃除をし始めました。私に涙を見せぬように、その時、母は後ろ姿しか見せませんでした…。
母子とは、幾つになった子供であっても、深い愛情で結ばれています。


やっぱり、子供の頃に、家族皆で一緒に暮らした何気ない日々が一番幸せでしたが…私は、今もいつも幸せです。
なぜなら、よく会える会えないに関わらず、父と母の子供に生まれてきて、姉もいるからです。そして、皆が、何かあればその日に駆けつけられる距離に居ます。
それは恵まれていて、とてもありがたい事だと思います。

私の父と母が健康に元気になって、私の大切な家族が皆、幸せに長生きしてくれますように!



(移植後の症状は人それぞれのようです。私の父は結構高齢で、同じ年代の方々の中でも移植後の症状はかなり重い方のようです。よって、他の方々には、父の症状はきっと起こらないとも考えられます。このブログを読んで、他の闘病中の方々が、ご心配をされませんように。)