よく、「できないなんて言うな」「なんでも訓練を重ねればできるようになるんだ」などと言う人がいるが、そのこと自体は間違えないと思う。実際に、大きなことをやり遂げるには、どうしても地道な努力を積み重なければならないことは多々ある。
しかし、人間には得意なことと苦手なことが当然ある。ある程度の段階まで進んだら、いくら力を注いでもなかなか上達しないことに時間をかけるよりも、上達が早いことに力を注いでさらに磨きをかけることの方が得策だと思う。
自分自身、物事を達成したときには、当然できなかったことをできるようにしたプロセスはあったが、それだけではなく、できることとできないことを取捨選択してできることに注力するプロセスが必ずあったように思う。
一番になるのだったら、何でも完璧にしなければならないということもあるのかもしれないが、試験に合格する、結婚する、仕事で成功するといった、ある一定ラインを超えるということであれば、ひたすら努力するよりも、何ならば勝負できるかということを見極めるのが、案外近道だったりするように感じる。
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