中東・北アフリカ:エジプト:モルシ(ムルシ)大統領関連 :報道 | 端事些事のブログ

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中東・北アフリカ:エジプト:モルシ(ムルシ)大統領関連 :報道

軍への逮捕権付与を停止 エジプトの裁判所(2012.6.27 01:21 産経)

 エジプトの中東通信などによると、同国の裁判所は26日、軍の憲兵や情報局員などに一般市民の犯罪取り締まりのための逮捕権を付与するとした暫定政府の措置を停止するとの判断を示した

 暫定政府は13日、新憲法制定までの時限措置として逮捕権付与を発表。だが、治安当局に過大な権限を与え、旧ムバラク政権の強権体制を支えた非常事態法の復活だとして人権団体などが反発、訴えを起こしていた。(共同)


民政移行のため、軍の権限を縮小する方向の1例だろう。


チュニジア外相:エジプト「新しい政治体制構築」に期待(毎日新聞 2012年06月26日 19時29分)

 来日中のチュニジアのアブデッサラーム外相は26日、東京都内で毎日新聞の取材に応じ、エジプト大統領選で当選した穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系のモルシ氏について革命を主導した若者グループを含めた政権を作り、新しい政治体制を築くことが望ましい」との見解を示した。

 モルシ氏とムバラク前政権のシャフィク元首相が大統領選で接戦を繰り広げた点について外相は「エジプト社会が新旧体制に分裂していることを示している」と分析。その上で「過去への回帰を図ろうとする旧体制側に脅かされないよう、確固たる民主的な政治基盤を作ることが重要だ」と述べた。

 中東の民主化運動「アラブの春」で独裁政権が倒れたチュニジアやエジプトではイスラム政党が勢力を伸長している。こうした政治傾向について外相は「イスラム勢力は(革命で倒れた)独裁政権に抑圧されていたため、民衆にとっては守護者というイメージがある。一般民衆に寄り添い、平易な言葉で政治を語るという点も強みだ」と指摘した。


/*革命を主導した若者グループを含めた政権を作り、新しい政治体制を築くことが望ましい*/ だね。

「米+軍+旧政府」側は邪魔したいだろうけど。あ、日本政府もか。マスコミは?


エジプト新大統領ムルシ氏に欧米、アラブ諸国が祝福(2012/06/26(火) 19:16 サーチナ)

国民融和を呼びかける

  16日、17日に行われた初のエジプト大統領選で、同国選管当局は24日、決選投票の結果を発表。穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の傘下にある自由公正党のムハンマド・ムルシ党首(60)が得票率51.7%でアフマド・シャフィク元首相(70)を下した。

  ムルシ新大統領は、エジプト国民に国民融和を呼びかけ、「すべてのエジプト国民のための大統領となる」

  と、24日、同氏の当選の発表後、テレビ演説で語った。ヴェルト誌オンライン版が25日、報じた。

  Image:Nehal ElSherif

  ムルシ氏は、昨年1月より発生したエジプト革命での大規模な反政府デモとそれに付随する事件で命を落とした約850人の「殉教者」に感謝した。そして、革命は、目標が達成されるまで継続されることを強調した。

  同時に、ムルシ氏はエジプトによって署名された国際条約の遵守(じゅんしゅ)を約束。その中でも、最も重要な国際協定の一つは1979年に調印されたイスラエルとの平和条約であることを言及した。

〈YouTube/ムハンマド・ムルシ:エジプトの革命は継続する〉シャフィク氏と軍最高評議会も祝福

  中東通信(MENA)によると、ムルシ氏に敗れたシャフィク氏は、ムルシ氏の勝利を祝福し、エジプト国民より託された困難な課題への成功を祈った。また、国営テレビによると、軍最高評議会(SCAF)のフセイン・タンタウィ議長もムルシ氏に祝福したようだ。

  軍最高評議会は18日、立法権などの実権は今後も軍が握るとした新たな規則を発表し、同胞団が権力を保持しようとしていると非難していた。タンタウィ議長は、6月に大統領に帰属する権限を新大統領に与えることを確約した。

  欧米、アラブ諸国からの祝福の辞

  欧米やアラブ諸国も、ムルシ氏の勝利に祝福の辞を述べた。オバマ米大統領は、電話で祝福し、エジプトの民主化への移行を支援することを約束。

  イスラエルは、両国間の協力を継続する意思を強調し、ネタニヤフ首相の広報官が、エジプト・イスラエル平和条約を基礎に協力体制維持の意向を示した。

  欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン外務・安全保障政策上級代表は、
「ムルシ氏の勝利は、エジプトの民主主義への移行にとって重要な段階で、この国と地域にとって歴史的な瞬間である。」

  とコメント。

  ドイツやフランス、英国、イタリアなども祝福した。アラブ諸国からは、ガザ地区のハマス政府、イラン、パレスチナ自治政府、ヨルダン、カタール、バーレーンから祝福の辞が届いた。(情報提供:ネット選挙ドットコム)


ネットから拾い集めたカンジの記事だな。


エジプト新大統領、イラン通信社の「関係修復」報道を否定(2012年6月26日 朝日 ロイター)

 [ドバイ/カイロ 25日 ロイター] イランの半国営ファルス通信は25日、エジプトの新大統領に選ばれたイスラム穏健派「ムスリム同胞団」のムハンマド・モルシ氏がインタビューで、イランとの関係修復に関心を示したと伝えた。これに対し、モルシ氏側は取材を受けていないと報道内容を否定した。

 ファルス通信は、24日の選挙結果発表の数時間前にモルシ氏が取材に応じたとし、「共有の利益に基づき関係を正常化し、政治的な調整や経済協力の分野を広げていかなくてはいけない」などとの発言を紹介。長らく断交している2国が関係を修復すべきとの考えを示したと報じた

 一方、モルシ氏の側近はロイターに対し、「(モルシ氏は)ファルス通信と会っておらず、発言として伝えられたことも真実に基づいていない」とし、報道の内容を否定した

 エジプトとイランは30年以上にわたって断交状態にあるが、両国はムバラク政権崩壊を受けて関係修復の意向を示唆。ただ、大統領に選出されたばかりのモルシ氏が大規模な外交政策の転換を表明する可能性は低いとみられている


/*大統領に選出されたばかりのモルシ氏が大規模な外交政策の転換を表明する可能性は低いとみられている*/さあ、どーかな。

方向としては、/*両国はムバラク政権崩壊を受けて関係修復の意向を示唆*/ だろう。


イスラエル、エジプトとの関係悪化を懸念―モルシ大統領誕生で(2012年 6月 26日 9:56 JST WSJ 日本語)

 【テルアビブ】イスラエルは、エジプト大統領選でイスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身のムハンマド・モルシ氏が勝利したことについて、すでに微妙になっている両国関係が悪化するだろうと懸念している。

 大半のイスラエル当局者は、モルシ氏は1979年に締結した両国間の平和条約を維持するとみているが、多くのアナリストや専門家は両国関係が冷却化し、「冷たい平和」になると予想している

 ネタニヤフ・イスラエル首相は25日、エジプト大統領選の結果を尊重し、モルシ次期政権との協調を希望していると述べた。しかしネタニヤフ氏は昨年、安全保障でイスラエルと暗黙の提携関係にあったムバラク前政権を打倒した革命について、イスラム過激派に権力を与えるものだと警告していた。

 イスラエル当局者は、不安定化している両国関係を混乱させるおそれがあるとして、モルシ大統領誕生には沈黙を保っている。あるイスラエル当局者は、「エジプト情勢はあまりに不安定で何も言えない。どうなるか分からない」と語る。

 エジプトは、イスラエルとの平和条約を締結していることの見返りで、米国から13億ドル(約1000億円)の軍事援助を受けている。しかしモルシ氏は、イスラエルに対し対決姿勢を強め、ムスリム同胞団系のパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスとの関係を強化するのではないかとの懸念が出ている

 イスラエルの軍事評論家のアレックス・フィッシュマン氏は、同国紙イディオット・アハロノトに寄稿し、「モルシ氏が権力の座に就くことになったため、何でも起こりうる不透明な状態になった」と指摘。その上で、「エジプトがイスラエルとの国境を脅かす敵国にはなったわけではないが、イスラエルの情報機関や軍当局は、エジプトを学び直し備える必要のある国とみなすべきだ」と述べた


当然、パレスチナ問題、シリア問題で、イラン問題、など、中東・北アフリカ地域の諸問題で、イスラエル・米側にとっては、だいぶ不利な状況になるだろう。