橋下市長「ふわっとした民意誘導するのも政治」(2012年6月24日10時18分 読売)
政局が緊迫する中、大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は23日、「維新政治塾」入塾式で、「政治不信は最高潮に達している。維新は国民と政治をつなぐ仕組みを作り直す」と、既成政党への批判を高めた。
塾生約900人に「命をなげうつつもりで、戦いに勝ちましょう。いつあるかわからないが、準備しておいてください」と発破を掛けて、次期衆院選の候補者養成に乗り出したが、公約づくりなど課題は多い。
「今の民主党をみてください。意思決定の仕組みがきっちりできていないために、党内ですら政治的決定ができない」と、橋下代表は民主党政権の「決められない政治」を皮肉った。
消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案については、「民主、公明、自民がやろうとしているプロセスには大反対だ」と既成政党批判を展開した。
「各種団体の声を有権者全体と見誤っているのが既成政党の今の状態だ。維新は各種団体から目の敵だ」と言う橋下代表は、「頼れるのは、声なき声、『ふわっとした民意』だ。ものすごい応援になるが、一瞬にして離れていく。この民意を得られないと統治機構は変えられない」と、無党派層をターゲットにするよう塾生らに訴えた。
ただ一方で、「日本のためを思って、今のふわっとした民意がちょっと違うのであれば、ある方向に誘導していくのが政治だ。ふわっとした民意に縛られるわけじゃない」とも語った。
四国から参加した塾生(30)は、「地元でも既成政党を批判する声が強まり、『ふわっとした民意』が広がっていると感じる」と同調する。
橋下市長「皆さん、準備していて」(2012年6月24日9時12分 日刊スポーツ)
橋下徹大阪市長(42)は23日、大阪市内で自身が塾長を務める「大阪維新の会」の第2期政治塾入塾式を開いた。第1期は3月に約2000人が参加し、今回は論文や面接で選抜された約900人が参加。橋下氏は「命をなげうつ覚悟で激しく熱い人生を共にしたい。戦いは勝たないと意味がない。(衆院解散は)いつあるか分かりませんからね。皆さん、準備していてくださいよ」と塾生に呼び掛け、次期衆院選へ準備を加速させる考えを示した。
マニフェストに盛り込んでいない消費税増税を目指す政府・民主党へはあらためて「政治への不信感は最高潮だ」と厳しく批判。橋下氏が取りまとめ中の、事実上の衆院選公約「維新八策」には「細かな政策の列挙はいらない。維新の会ならこう判断するだろうなと、国民に分かるように示すのが維新八策だ」とし、大きな目標を掲げるのが重要という見解を示した。
この日の入塾式後に基調講演した石原慎太郎都知事との新党結成について橋下氏は「今は組む、組まないという話ではない」と明言を避けた。消費税増税を巡り、野田政権が自民と手を組み、民主党内が分裂の危機に陥るなど混迷を深める国政。橋下氏は候補者選定や公約整備に本腰を入れ始めた。
消費増税について、/*民主、公明、自民がやろうとしているプロセスには大反対だ*/ らしい。
大がついているが、「プロセス」について反対なのだ。
消費増税そのものについてはどうなのだ?
消費増税について反対とは言っていないのでは?
別記事でも、/*マニフェストに盛り込んでいない消費税増税を目指す政府・民主党へはあらためて「政治への不信感は最高潮だ」*/ とある。
「マニフェストに書いてあればいい」あるいは「マニフェストに書いてやるべき」とも取れる。
消費増税について反対とは言っていないのでは?
大飯の再稼働の件もあるし、俺的には大変疑わしい。
/*維新八策*/ にしても、発表してすぐに、自民や民主幹部から「手を組める」と言われたが、俺的な感想でも、政策内容は「既成政党」と路線的に殆んど同じだ。
俺的な妄想では、
今の「維新」は、民主がまだ野党だった頃と似ている。
民主は、今や、強行採決の構えなど、かつての自民より、もっと自民っぽくなっている。
俺的なカンジでは、維新はさらに、ひどい事になるだろう。
「維新」と言いながら、中身は保守だ。
最近、ネットではハシズムとも言われるようだが、昔、ナチスが「国家社会主義ドイツ労働者党」と言ういかにも革新っぽい看板だったことを思いだす。
ま、殆んどの「維新」好きの保守は「維新」の意味を「ちょこっとした変化」ぐらいに矮小化しているか、「昔に逆戻り」と大変な勘違いしているようだけど。