ある友人が、フェイスブックでこの本を
リコメンドしているのをみて読んでみました。
悩む力
姜尚中氏の著書になります。
著者自身の経験をもとに、
悩むことこそが、人生を開く力の根源である
というメッセージを、夏目漱石やマックスウェーバー
の著書の引用して説いている本です。
タイトルから受ける印象ほどヘビーな内容でなく
悩むということで、主観的に自分を突き詰めながらも
最後は「横着する」悩みを突き抜けた時の
著者の境地を紹介して結びとなっています。
さて、ボクにとっては内容はもちろん興味深いのですが、
最近スキル本に読むことに傾注していたせいか、
ノウハウでなく、自分の意思をつづる文章は、
全く違うことに感動を覚えました。
人にテクニックを教えよう、という著作物と
自らの感ずる意思を伝えよう、という着作物とで
地球と石ころほどまでに深みが違うのか。
決して 石ころ が悪いと
言っているわけではありません。
石ころには、その手軽さがむしろ良さである
という側面があります。
ただ、本書との出会いは、
人に響くということはどういうことか、
ということを考えるきっかけになりました。