昨日5年ぶりに、

いやちゃんと話をするとなると、10年ぶりの

友人がカットで来店してくれました。

小、中、高と沖縄で共に過ごした友人。


一年前から東京に上京して、

銀座にある沖縄居酒屋で姉夫婦のみせを手伝っているようです。


その彼女のお父さんにはとってもかわいがってもらい、

帰省すると、お父さんが歌う民謡酒場は必ず顔だすほど

素敵なお父さんでした。


ある時、お客様が石垣島に旅行に行くとのことで、

その民謡酒場を紹介したところ、

遊びに行って下さったみたいで、

私の紹介に気をよくしたお友達のお父さんは

いつも食べているという、「塩千べえ」を

「これ食べなさい」

とすすめてくれたそうで、

「塩が多くつきすぎているから、叩いとこうね。」

と手でパンパン塩を叩いたやつを食べさせてくれたそうです。

そんなアバウトなお父さん。

私に東京のあんりにも食べさせてと、

封の開いた塩千べえを、スーパーのぐちゃぐちゃな袋に入れて

「この千べえはちょっとおいしくない方だけど・・・」

と渡して頂いたそうで、

お客さんも苦笑いで、塩千べえのお土産を持って来ていただいた

思い出があります。


その半年後、お亡くなりになりました。

友人から、

「いつも顔出してくれててありがとう」

と電話を頂き、美味しくない方の塩千べえのお土産話をしたところ、

ゲラゲラ二人で笑ってしまい、

「お父さんらしい・・」

と悲しいお知らせの電話でしたが、

なんだか笑ってしまった電話になってました。


その後しばらくして、また別のお客様から電話があり、

「実は今銀座の沖縄居酒屋にきていて、君をしってるっていうんだよ~」

その方が、友人のお姉さん。

小さいときしか会ったことないのですが、

あんりと聞いて、「しってる~」

となったそうで、二人で電話して下さったのです。

「お父さんが生前、おいしくない方の塩せんべいくれたみたいで~

ごめんね~。遊びにいってくれてありがとうね~」

とあの塩千べいの話が伝わっていました。


そして昨日久しぶりの再会。

お姉さんが塩千べい持たせたがっていたけど・・・なくて・・

代わりに・・と友人がちんすこうを手作りで差し入れをいただきました。

(ちんすこうって手作りできるんですね~)

昔話で仕事そっちのけでもりあがってしまいました。

お父さんの入院の話になり、

お母さんに会う時は、香水付けて、ブラシで髪の毛セットして

おしゃれしていたようで、亡くなった後、

病院の引き出しから、ブラシ3本に香水に

入院する人の持ち物とは思えないグッズだったようで・・・

そして・・・大量の塩千べいがでてきたようです。

病気の為、先生からは止められていた模様。

しかも・・・・おいしくない方。

(おいしい奴は売っている所がかぎられているんです。)

亡くなった後も、ずっと笑わせられたよ~と

語っていました。

ホント、素敵な明るいおじさんだったなぁ・・


思い出すと笑わせてくれる方って、素敵ですよね・・(^-^)