難民を受け入れない日本は冷たい国? 馬鹿も休み休み言え! | 三菱ジープの断酒日記

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千葉県柏市在住、2021年7月3日になれば70歳です。中国在住の日本語教師だったのは昔。他のアルバイトも昔。騒々しい人生で家族に心配と迷惑を掛けてきましたが、やっと落ち着き……と思うと、また新しい「迷惑」が……。

 

 925日(日)付けの日経新聞。

 広告の1つに、ボウフラの目は釘付けになった。といって女性の裸じゃない。

 「カナダ人の友人から『難民を受け入れようとしない日本人は冷たい』と言われ、奮起して難民受け入れ事業を始めました」という女性の文がある。

 事業を興したのは日本人で、それが難民の支援であるというのは気高い行為だ。

 しかし、カナダ人の指摘は正しいのか?

 

 難民を受け入れようとしない日本人は冷たい。

 

 例によってカンナ屑のように切れやすいボウフラの脳みそは、叫ぶ。

 ちゃんちゃらおかしいわ!

 海によって外国と隔てられた日本には、そのことにより不利も利点もあった。ガラパゴス島のような歴史的経過をたどったともいえるわけだが(ホントかな)、今回ボウフラが言いたいのはそんなことではない。

 難民とは、今は、意図的に作り出された一種の「軍事的要素」なのだ。

 兵器は、火を噴く棒とは限らない。たとえば、通貨。

 平時においては通貨は通常火器に替わる「兵器」である。

 コメも立派な兵器である。(ウルグアイラウンドもプラザ合意も立派な「軍事的紛争」である)

 そして、難民も明白に「兵器」だ。

 中国が、どうして北朝鮮に強く出られないかというと、言うも恥ずかしい当たり前のことだが、長白山を越えて吉林省に押し寄せる難民が恐怖だからだ。北朝鮮の体制が崩壊したら(それは明日かもしれない)間違いなく軍を掌握する人物が利権の保全を目指してクーデターを起こす。それは300万の難民を生み出し、彼らはもちろん鴨緑江や長白山でおびただしい犠牲を払いながらも間違いなく百万単位で吉林省になだれ込む。それが恐怖だから、中国は金王朝の存続に手を貸さざる得ない。金は難民をちらつかせて中国を威圧しコントロールしているわけだが、彼にとって難民(その『可能性』だけで良いのだから楽な話だ)とは通常火器以上の立派な兵器だ。核兵器よりよほど有効と言って良い。

 EUの「難民」。

 近代、すべての戦争は民族間の憎悪などで発生していない。アメリカやイギリス、フランスといった過去の覇権国が自分たちの都合で勝手に引いた国境線を元の合理的な形に戻そうとして起こる例外的な紛争を除き、先進国(と自分たちのことを思っている軍事国家)が自分たちの都合で「起こす」。その筆頭は米英仏だが、ベルギーやドイツでさえ、ある時期そういう汚い手をアフリカに伸ばした。ともかくそうやって紛争が起きる。難民が発生する。中近東やアフリカで発生した難民は兵器として利用される。シリアをはじめとする紛争地から逃れた人々を一時的にトルコにプールし、エルドアンがこれを時期を見ながらEUに流し込む。これが、ドイツやフランスの困窮を生む。イギリスのEU離脱の要因ともなる。エルドアンは悪いやつだと思うが、もちろんこれをコントロールしている国が存在する。11月の選挙でその国の大統領になろうとしている男が「メキシコとの間に障壁を」と演説する、そういうのを、

 

 茶番。

 

 というのだ。

 難民を巡ってこれだけの「常識」(ボウフラだって知っている事実なのだからそりゃ『常識』だ)が地球上に存在しているとき、「難民を受け入れない日本は冷たい国」だぁ?

 アホか!

 紛争を作り出し、難民を生み出し、その難民を利用して地政学的なコントロールを行おうとしている凶暴凶悪な国家の側に、日本が一度でも立ったことがあるか!

 バカも休み休み言え。難民を笑顔で受け入れるということは誰に手を貸すことなのか、考えてからものを言え。

 

 ・・・で、写真は。

 例によって記事とは関係、おまへん。秋も深まってきました。ニコンのミラーレス一眼は最近、かたときも手放せません。