たいした番組もないので関口宏のサンデーモーニングを見始めたら、最後まで見ることになった。新聞の題名を見ていないのでわからないけれど、アメリカ中心世界の終焉とでも言う内容の番組で、古代ローマ帝国の崩壊となぞられていましたね。

とてもいい番組だったと思います。アイスランドの国家としてのバブル崩壊など、今回のアメリカの抱えた深層の真実に迫るものでした。金融・グローバル主義の敗北、一極覇権主義の崩壊。地球上に民主主義的な協調と共存の社会ができればいいのだ。アメリカの抱える国家の負債はにほんと比べようもない規模になっているようで、

まさに世界の地球規模での歴史的変化が始まろうとしている。

 

私が描いていたストーリーとほぼ同じ内容であった。そして宗教革命以後の産業革命から連なる近代なる概念でくくれる歴史が終焉するのだ。近代は覇権をめぐる世界であった。西洋崇拝主義はおしまい。

 

日本では小泉政権が舵を切り違えたし、竹中平蔵はその元凶として歴史に名を残すだろう。

 

中世的価値観がもう一度見直されるだろう。西欧至上主義・グローバルリズムという概念は捨て去られて、地域ごとの実情に見合った経済制度や伝統が復活し、歴史の見直しが行われるだろう。

 

金融という実態のないマネーゲームがどういうものを引き起こすか、再びまじめに自動に暮らす人たちが見直されるだろう。

 

マックス・ウェーバーのいう「資本主義の精神」を言う学者もいないようだし、彼が描き出した歴史上に花咲いた「近代資本主義」はいわゆる前期的資本主義のなかに埋没していったのだ。アメリカがかろうじてリーダシップを発揮できるとすれば、オバマ新大統領が、世界の変化のなかで歴史的役割を先取りできるかどうかということだ。

 

中国は今もって危険な存在だ。政治的民主化がない限り、あの国は20世紀的残滓の中でさまようからだ。アメリカにとって代わって覇権を狙おうなんて場かなことを夢見るのはこの国ぐらいしかない。しかしアメリカの産業資本がアメリカにリターンしたときにほんとにどうなるか。イタリアのように過去の遺産を売り物にして行くしかないのではないかな。

日本?

理念なき総理大臣に導かれている国民は、歴史の波間に漂うのみでしょうね。

一人ひとりが自分の思想と信念で生き抜くしかないですよ。ね!