こんばんは。羽衣つたえ隊4年の柏木早紀です。

先日絵本「羽衣」の完成し、静岡新聞さまに掲載していただき、これからもっともっと多くの方にこの絵本をそして羽衣伝説を知っていただけるように頑張ろうと改めて身が引き締まりました！！

私自身この絵本「羽衣」のもとになった日本の伝統芸能である、「能」がすごく大好きでよく見に行っています。よくテレビなどでやっているけど、静岡であんまり見ることってできないのでは・・？と思っている方もいるかもしれませんが、静岡で意外に能に触れることができる機会が多く、また絵本となった能についても多くの方に知っていただければと思いますので、ご紹介させていただきたいと思います！

今回は私が昨年から今年にかけて見に行った能についてご紹介させて頂きますね(^^)

【2015年】

★1月24日

グランシップ「静岡能」inグランシップ

能「頼政」「吉野天人」狂言「仏師」

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絵本の監修をしてくださった山階先生がシテをつとめられた「頼政」は、宮戦における自らの戦いの様を語り、最期に扇の芝の草陰に消えていくお話です。終盤の「羽音もかくやと白波にざつざつとうちいれて」という部分があり、その時に手を大きく前に投げだす部分がとても私は印象的でした。吉野天人は、5人の天女が同時に舞うのがとてもきれいでした。能面をつけて舞を揃えるのはとても難しそうだなと思いました。

★9月26日

能楽入門公演 inグランシップ

稽古参加者による謡・仕舞の発表、能のお話、能「敦盛」

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グランシップで能の謡と仕舞のご指導があり、その成果発表として小学生から大学生までがこの場で披露をしていました。仕舞がとても綺麗で感動、また私も習ってみたいなと思いました。勝修羅と負修羅についてや敦盛の話についての説明がとてもわかりやすかったです。

★10月10日

羽衣まつり in 三保の松原

能「富士山」「羽衣」狂言「佐渡狐」

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毎年三保の松原で行われている「薪能」。実際に謡曲「羽衣」の舞台である三保の松原で行われるのを見ることができるとても貴重な機会です。

松をバックに、海の波の音を聞きながら、天女が舞う部分は本当に綺麗です。

ちなみに今年は狂言「佐渡狐」は人間国宝である野村万作さんが演じられ、そちらも楽しく見させていただきました。

★11月23日

グランシップ出前公演能楽入門公演 in三島市民文化会館

能のお話仕舞「頼政」ダイジェスト能「鵺」

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こちらも能楽入門公演。「鵺」は平家物語にでてくる頭は猿、手足は虎、尾はへびの妖怪です。やっぱり迫力がある！しかし、悪いことをしたために死後うつお船に入れられて流された悲しみや孤独がすごく伝わってきました。最後に水の浮遊するというか流される演出として、つま先立ちでバレリーナのように移動する部分がとても印象的な演目です。

★12月20日

山階会古演出 in宝生能楽堂

連吟「芦刈」仕舞復曲「高安」舞囃子「難波梅」狂言「八尾」能世阿弥本「弱法師」

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こちらは、静岡でなく東京の能楽堂へに見にいきました。演目は難波尽くし！！

山階先生がシテをつとめられた「弱法師」は、元雅の演出のビデオしか見たことなかったのですが、この時は「世阿弥本」ということで、シテの俊徳丸の奥さんがでてくる演出を初めて見てとても新鮮でした。目の見えない俊徳丸が「日想観」を拝み、よく見える！と生き生きしますが、その直後に往来の人にあって、我に帰る部分が生き生きとした姿を失いとても悲しく見える部分があり、見る際はぜひそこに注目して欲しいです。

【2016年】

★1月24日

グランシップ静岡能 inグランシップ

素謡「翁」舞囃子「加茂」能「八島」狂言「末広がり」

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徳川家康公顕彰400年ということで、家康公150,200年忌に江戸城で上演された能を再現ということで、勝修羅の「八島」を見ることができ、とても貴重な機会でした。

私が特に能を見た回数の多いグランシップさんは、なんと子ども・学生は1000円で見ることができます。すごい！！

能って見てみたいけど高そうだな・・と思っている方はぜひグランシップさんをチェック！！(友の会に入ればさらに、先行予約もできるので私も会員になっています(*^◯^*))

私自身、謡曲を読むのも好きですが、やはり実際に見に行くのが大好きです。絵本「羽衣」や、能に少しでも興味を持ってくださった方がいたらぜひ見にいってみてください！入門公演だと、解説付きなので初心者の方でもわかりやすいので特におすすめです！

静岡でもたくさん、能に触れる機会があることが今回の記事で伝わると嬉しいです。

興味のある方はぜひ！！

四年柏木早紀

静岡で能を観る