【アニヲタとの遭遇】・Ⅸ。 | 柴井 太朗の洋楽かれいどすこうぷ

【アニヲタとの遭遇】・Ⅸ。

さて、ハタから見ると何故この女性アーティストはその某有名プロデューサーの線をもっと活用しないのかという疑問が出てきても不思議ではない。

現実的に言えば女性アーティストの現在の生活基盤は関西にあり、ましてや教員生活の比重が増えてしまい余計に上京がままならないということがある。

がしかし、それ以前にこの女性アーティストには〈プロデューサーの力で売れたくはない〉というポリシーがあるからなのである。

自分の実力で認めてもらわないと値打ちがない、というわけだ。

私個人的にはこういった姿勢は好きなのであるが、やはり足かせになっているという見方もあながち否定できないと感じている。

ただ、久々のレコーディングに選んだのはこの代表曲のセルフカバーであった。

これはやはりアニヲタをもターゲットに考えた結果と私は解釈した。

かなりプロモーションも展開したが、売れ行きとしては四ケタにギリギリ届いたかな、といったレベルに止まった。

コアファンの中には、「能がない」と一蹴する考え方もあったようだ。

だから今でもアニソンに対しては「歌って欲しくない」という声は高いのである。

~続く