『ひとあしひとあし』
レオ=レオニ、谷川俊太郎訳
『ひとあしひとあし なんでもはかれるしゃくとりむしのはなし』
個人的お気に入り度:★★★
はらぺこのこまどりが、エメラルド色のしゃくとりむしを
見つけ、食べようとすると、
「たべないでくれよ。ぼくはしゃくとりむしだ。べんりなんだよ。
ぼくいろんなもののながさをはかるんだ 」
と、しゃくとりむしは命乞い。
しっぽの長さ(5インチだった)を測ってもらい、
すっかり気に入ったこまどりは、
しゃくとりむしを背中に乗せて、他の鳥たちのところへ。
フラミンゴの首、おおはしのくちばし、サギの足、
キジのしっぽ、ハチドリまるごと・・・。
しゃくとりむしは色んな鳥の、色んなサイズを測る。
ところがある朝、ナイチンゲールが、自分の歌を測らせようとする。
「いたならともかくうたなんて。」
と途方にくれるしゃくとりむしだが、名案を思いつく。
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一芸を生かし、こまどりへのプレゼンに成功し、
一躍人気者にまでなってしまうしゃくとりむしの要領のよさには感心。
そしてオチも共感でき、笑ってしまう。
ナイチンゲールの声が遠くまでよく響く声で、よかったなあと思う。
それにしても、しゃくとりむしの動きって、
どこの国でも、長さを測るイメージなんだなあ。
日本語では尺取虫、
英語でも「inchworm」とか、「measurering worm」とか。
(Yahoo!辞書(プログレッシブ和英中辞典)による)
原書はオランダ語?オランダ語でもそういう名前なのかな。