お気に入りファンタジー(2)有名どころ編
ミヒャエル・エンデ『モモ』
- 大島 かおり, ミヒャエル・エンデ, Michael Ende
- モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語
灰色の男たちに、人々の時間が盗まれ、
人々はどんどん時間がなくなり、忙しくなる。
モモは友だちの時間を取り戻すために、
時間をつかさどる「マイスター・ホラ」に招かれ、時間の国へ。
本当に豊かな時間の使いかたってなんだろう、
と考えさせられるお話。
今でも忙しいときには、「あ、時間泥棒にとられてる」と思うことがある。
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ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』
- ミヒャエル・エンデ, 上田 真而子, 佐藤 真理子, Michael Ende
- はてしない物語
勉強もスポーツも苦手でいじめられっこのバスチアンは
本が大好き。
ある日古書店で見つけた『はてしない物語』という本を
盗んでしまったバスチアンは、学校に隠れてそれを読む。
今、最後の方だけちらっと読んで泣いてしまった。
物語は、人をひきこんで帰れなくする力も、
そこから何かを汲み取って世界を変えさせる力も、
人を成長させ、心の傷をいやす力も持っている。
物語と人との関係について、いろいろ考えさせられる。
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ル・グウィン『ゲド戦記』
- アーシュラ・K. ル・グウィン, 清水 真砂子, Ursula K. Le Guin
- 影との戦い―ゲド戦記 1
- アーシュラ・K. ル・グウィン, 清水 真砂子, Ursula K. Le Guin
- こわれた腕環―ゲド戦記 2
- アーシュラ・K. ル・グウィン, 清水 真砂子, Ursula K. Le Guin
- さいはての島へ―ゲド戦記 3
今は6部作セットで売られたりしているようだが、
私が読んだのはこの3冊まで。
アースシーという多島海の田舎の島で生まれた少年、
ハイタカ(ゲド)が、
偉大な魔法使いとなる前に、
おのれの影とたたかった話が第一巻。
「くらわれし者」と呼ばれ、洞窟で神に身をささげる女の子を
助け出す話が第二巻。
第三巻は・・まったく覚えていなかったが、
王子と一緒に黄泉の国を目指す話だったらしい。
細かいところを全然覚えていないのだが、
『影との戦い』の書き出しを読んだら、
とても読みやすくて、ぐんぐんひきこまれそうになる。
まったくの創作なのに、本当にあった世界みたいなのだ。
魔法だったらなんでもありなのではなく、
宇宙の均衡を乱してはならないし、
使っている間はえらく体力を消耗したりもする、
リアルなかんじのする魔法観も印象的だった。
二巻と三巻は、うちから旅に出たきり戻ってこない。
そのうち全部読み直して、他の巻も読みたいと思っている。