『本の探偵 いろの手がかり編』
あかぎかんこ
『本の探偵 いろの手がかり編』
個人的お気に入り度:★★★
子どもの本を探してくれる「本の探偵」に寄せられた依頼のうち、
色に関係する本を集めた小さな本。
黄色が、一番読んでみたい本の割合が多かったが、
読んだことがあるのはばらいろや、ももいろの話が多かった。
実際ピンク系のお話が多く出回っていたのか、
親や先生の好みか、自分自身が好きだったのか。
ピンクが好きだったことはないはずなんだけど、
潜在意識では求めていた色だったのかなあ・・
などと、想像すると面白い。
お話にまつわる色のことを覚えている子どもは多いそうだ。
でも私は食べ物の話にくらべて、あまり覚えていない。
少なくとも、今すぐには思い出せそうにない。
でも、小学校の教科書でこんなふうな話を読んだのを覚えている。
壁の中に塗りこめてしまった絵のことを、
大きくなった兄妹が赤だった、いや青だったなどともめるのだが、
実際に絵を見てみると、色がついていなかった(白黒)、という話。
色がなかったのに心の中で勝手に色をつけていたというわけ。
子ども向きのカラフルなお話は世に数あれど、
色があったはずなのに実際はなかった、というのが
子供心にちょっとした衝撃だったのか、
とても短いお話だったのに印象に残っている。
あれは誰が書いたのかな。
絵本になったりしているのだろうか。
それこそ本の探偵さんに依頼すればいいのか。
なるほど。
- あかぎ かんこ
- 本の探偵事典 (いろの手がかり編)