『西の魔女が死んだ』
梨木香歩『西の魔女が死んだ』
個人的お気に入り度:★★★★
文庫本。(絵本じゃない)
あんなこと本のこと
↑こちらで紹介されていたのを拝見し、私も読んでみました。
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不登校になってしまった女の子まいが、
おばあちゃんの家で自然に囲まれて生活するうちに
生きる力を取り戻す話。
おばあちゃんは色々なことを教えてくれる。
ジャムや植木の虫除けのハーブティの作り方、
意志の力、人は死んだらどこにいくのか。
けれどもいつまでも一緒に暮らすわけにはいかず、
まいは心にひっかかりを残したまま、おばあちゃんの家をあとにする。
ラストシーンは7ccぐらい涙がこぼれた。
シーン自体が劇的で感動したし、
また、一緒に暮らしていた祖父母と別れたときの経験と
どこかで重なったのかもしれない。
部分的に気に入ったところは、
主人公が「それは認めざるをえないわ」
と大人ぶって言ってみるところや、
おばあちゃんの
「その手の想像力の欠如している人って世の中には多いですよ」
というせりふなど。
日本版ハイジみたいなところもあるなと思っていたら、
お父さんがそう指摘するシーンもちゃんとあった。
気が利いている。
著者: 梨木 香歩
タイトル: 西の魔女が死んだ