ワンピースの尾田栄一郎氏も影響を受けていた!
人気漫画ワンピースの作者 尾田栄一郎さんも、幕末の絵師 河鍋暁斎に影響を受けていたとご存知でしたか?
私は知りませんでした!!!
昨日私がMCを務めたイベントで、
ゲストにお迎えした美術史家の安村敏信先生が教えてくださいました。
確かにワンピースの1場面に、河鍋暁斎の描いた『横たわる美人と猫図』と明らかに同じ格好をしたナミと、河鍋暁斎と言えばの蛙が登場していたのです!!
縦4メートル幅17メートルという暁斎の大作を目の前にすると、その迫力は圧巻でした。
これは妖怪画のように見えますが、実は役者絵。
真ん中の大きな妖怪は市川團十郎と尾上菊五郎なのです。
その発想に脱帽です。
そのほかにも、6歳で歌川国芳に弟子入りしたかと思えば、なんと狩野派にも入門。
(浮世絵と狩野派と両方を学ぶというのは当時とても珍しいこと)
8歳で生首を拾ってきて写生をしたり、風刺画により投獄されたり、
かと思えば、秘伝であるはずの日本画の描き方を、海外から来た人々に手取り足取り教えてみたり。
とにかく様々な逸話も多い絵師なのです!
著書も多く、私も家に数冊 安村先生の本を持っていて愛読しているのでお会いできて嬉しかったです。
そして、スペシャルゲストとして駆けつけてくださったのが、河鍋暁斎のひ孫 河鍋楠美さん!
(暗い場所で撮影してしまったため、写真を加工して明るくしないと顔が見えない状態でこんな色味になってしまいました…)
とても気さくで素敵な方でした♡
現役の眼科のお医者さまでありながら、河鍋暁斎記念美術館も開館された河鍋さん。
昨日もお着物で来てくださいましたが、すぐに帰って白衣に着替えて診察なのだそうです。
「着物なんて2分で脱げるもの〜」
なんて。
チャーミングな方です♡
お忙しい中、本当にありがとうございました!
今月にはBunkamuraザミュージアムでも河鍋暁斎の展覧会が開催されるので、それも楽しみにしたいと思います