24日未明からの大雨の影響で、近畿地方では兵庫県内で避難勧告が出されたり床下浸水の被害が出たりしたほか、鉄道や高速道路などの交通機関にも影響が出た。

 兵庫県災害警戒本部のまとめでは、西脇市の杉原川など6河川で避難判断水位を超えたことが確認され、西脇市は1764世帯に避難勧告を発令。宝塚市も武庫川沿いの25世帯に避難勧告を出した。神戸市や宍粟市でも数世帯が自主的に避難。また、多可町では13棟が床下浸水した。

 また、神戸市北区緑町では午前8時45分ごろ、山の斜面の一部が崩れ、駐車場の乗用車が土砂に巻き込まれた。神戸北署によるとけが人はないという。上郡町佐用谷の県道でも斜面が幅5メートル、高さ1メートルにわたって崩れて通行止めとなり、8世帯が一時孤立した。

 一方、JR西日本によると、福知山線は古市駅(兵庫県篠山市)構内の踏切が水没した影響などで新三田-福知山間が運転を見合わせた。播但線は始発から全線で、山陽線は御着-姫路間で運転を取りやめ。姫新線の一部の区間でも始発から運転を見合わせた。加古川線では山の斜面から踏切内に土砂が流れ込み、一部区間で運転を取りやめた。

 さらに神戸電鉄も、神戸市北区の土砂崩れの影響で、谷上-鈴蘭台間で上下線とも運転を見合わせた。

 高速道路では、中国自動車道滝野社インターチェンジ(IC)-福崎IC▽播磨自動車道播磨新宮IC-播磨ジャンクション(JCT)▽舞鶴若狭自動車道三田西IC-丹南篠山口ICが全面通行止めとなった。

【関連記事】
西日本大雨、兵庫で記録更新 大阪では休校77
東名阪道が通行止め 三重、のり面崩れ
大雨、北日本にも あす朝までに近畿、東北で200ミリ
大雨、範囲広がる 気象庁が警戒呼び掛け
九州で大雨、範囲拡大へ
中国が優等生路線に?

<稲穂>枝増やす遺伝子を名大チームが発見 最大52%増も(毎日新聞)
大阪高裁元職員が非弁活動、近く地検特捜部聴取(産経新聞)
宮崎の養豚農家、総合対策受け入れ(読売新聞)
<高額療養費制度>改善を…厚労相に要望書提出(毎日新聞)
元後藤組組長、逆転有罪=ビル所有権虚偽登記―東京高裁(時事通信)