先日、母ちゃんを連れて歌舞伎を観に行った。

生の歌舞伎は初体験だったけど、本やインターネットでの予習が効いたのか、二人とも凄く楽しめた。

終演後はサプライズ、事前に予約しといた料亭へ。

俺も母ちゃんも、テーブルマナーなんて皆目知らない。

場違い感は否めなかったけど、次から次へと出される料理はとっても綺麗で、純粋に美味しく、二人で子供みたいに喜んで食った。


親孝行しなきゃ…


って、思いながらも仕事のせいにして、今までなーんもできてなかった。

母ちゃんの同世代の友人達は皆、家でのんびり昼ドラみながらお茶したり、たまーに海外旅行なんか行ったりして、それぞれにアフターライフを楽しんでる。

それに比べてうちの母ちゃんは、休む暇なく汗水流し、毎日毎日働き詰め。

生まれて68年間、飛行機にすら乗った事ない。


そろそろ楽させなきゃ…


楽させて皆と一緒に海外旅行に行かせなきゃ…


そう思いながらも出来てなきゃ意味ないし、それが出来てないのはハッキリ言って俺の器量不足のせいだね…

食後、そんな思いを打ち明けると、母ちゃんは笑いながら、

「私はね、あんたら兄弟がこれからもずーっと仲良く助け合って仕事をしてくれればそれだけで幸せなの。それさえ続けてくれればいつ死んだっていいって思ってるの。それに仕事してなきゃボケっからね。たまーに大正琴の練習と発表会に行かせてくれればそれでいいんだよ」

だって。

母ちゃんに満足して欲しくて考えた今回の親孝行は、単なる俺の自己満足で終わったみたいだ。


本当の親孝行って何なんだろう?


考えてみたけれどハッキリした答えは見つからず、結果、自己満足でも何でもいいやって…

帰路、地元駅にて、連結された山形新幹線と東北新幹線の切り離し場面を見てはしゃぐ母ちゃんを見ながら、そんな風に思いました。













「お父さんってクッキー作れる?」

突然の娘の問いから始まった人生初のクッキー作り。

だけど結果は最悪…

見事なまでの失敗作に終わった。

職場の人手不足で、今月に入ってからずーっと帰りが遅い妻。

娘と会うのは、朝のほんの数十分だけ。

そんな妻のために、手作りクッキーをプレゼントしたいと言いだした娘。

「お母さん、毎日がんばってるからさ」

って。

本当は、自分だって寂しくてしょうがない筈なのにね。

そんな娘の願いに応えてあげたくて、

クックパッドで調べて、

材料揃えて、

がんばってはみたけど、やっぱ畑違い。

ダメダメだった。

「ポロポロだけど、味は美味しいよ~」

って、無理して食ってる娘。

俺にまで気を使ってくれてるみたい。

明日は俺と妻、久方ぶりに二人揃って仕事が休み。

どっか出掛けて思いっきり羽、伸ばそうなっ!

ポロポロのクッキーを見て、一人そう誓った。











































いや~楽しかったなぁ。


ライブもだけどさ、イベントがね、


マジで最高だった。


EASEの店主でもあり、今回のイベントの主宰でもある、theブッ殺スのボーカルの横田君は、


「みなさまのお陰で素晴らしいイベントになりました。ありがとうございました。」


って言ってたけど、俺にとっては、


「横田夫妻のお陰で最高の夜を過ごせました。ありがとうございました。」


って、逆にお礼を言いたい感じです。


古い友達にも沢山会えたし。


みんな外見変わったけど、中身あんま変わってなくて…(笑)


それがすごく嬉しかった。


ラフィンとロティカとの共演は、予想通り緊張したけどね。


すごく勉強になりました。


あの人達は、常に本気だったです。


一人一人のパンクスのために一切手抜きなんかしない。


そんなプロの魂が、細かく時間を掛けて行う入念なリハーサルに垣間見る事ができました。


そんな方々と同じステージに立てる事だけで、凄く光栄に思えました。







そのせいかな、


俺は俺で、精一杯出し切るしかないな!って逆に吹っ切れちゃってね。


本番は、凄くいいテンションでパフォーマンスをする事ができました。


中学生の頃、俺がパンクを好きになった理由は、その気になれば誰にだってパンクスになれるって感じたこと。


鏡の中のマリオネットは弾けなくても、ゲットザグローリーは弾ける。


ストーンズにはなれなくても、ラモーンズにはなれる。


丸坊主のガキが抱いた、そんなワクワクした気持ち。


ライブ中、それがだんだん甦ってきて、「ブッ殺スーっ!」って叫びながらも、なんだか泣きそうになってた。


嬉しくってね。


イベントが終わった三日後ぐらいかな、


横田君と話したんだけど、


時間が経って、思ってる事が二人とも一緒でね。


「ロックンロール好きでい続けて良かったなぁ…」


って。


四十過ぎのおっさんがシミジミね(笑)


まったく最高だよ!


最後に、スタッフの皆さん、県内外から集まってくれた沢山のお客さん、メンバー、出演者の皆さん、ニューロティカ、ラフィンノーズ…


そして横田夫妻に、


心から感謝しております。


最高の夜をありがとう!


m(__)m