たるみ治療最前線 | 広尾プライム皮膚科blog【美肌一直線】

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美容皮膚科:広尾プライム皮膚科スタッフによるブログです。スタッフの徒然なるままに感じたコト、美容のよしなしゴトを配信し、みなさんのお悩みが少しでも解消できれば・・・。

院長 小橋です。

こんにちわ。


ここ最近、月に3日ほどの休みで、勉強させていただております。

美容医療に携わり10年を超えてきて、ここ最近のご依頼いただく業務が多岐にわたってまいりました。


医師としての通常の診療業務に加えて、経営コンサル的な部分でも勉強させていただく機会が増えてまいりまして、、、

医師になりたてのときは、そんなふうになるなんて全く想像つきませんでしたが、医療行為を超えて美容業務全般に関わるという、ここ数年の目標が徐々にかないつつあります。


今年は、さらにプチ野望があり、子育ても落ち着いた今、再び完全前線復帰の年にしようと思って準備中です。


さて、そんな中、本来の医療行為の研鑽も兼ねて、最近はたるみ治療の現場で久々のヒット治療を検討する機会がありました。


以前の私のブログでも、極細の吸収糸を顔いっぱいにいれてリフトアップをするマイクロスレッドを自分の目で確認する機会がありました。


私自身は、美容皮膚科で勤務していることもあり、こう当院でも採用しているテオシアルファースト リデンシティ

など、メソセラピータイプのヒアルロン酸の注入の仕方を工夫して似たような手技を行っています。

というよりも、どこまでヒアルロン酸でできるのか?最近のヒアルロン酸は本当にさまざまなタイプが出てきておりそれに興味があるからです。


ただしメソヒアルロン酸の場合は、患者様のニーズや何に一番効果を出したいかで、注入の仕方を変えているので、リデンシティを使用する患者様全員に同じ注入方法では行っておりません。


あとは、当たり前ですが、やはりヒアルロン酸より硬さがあって、吸収速度が遅く体内に残留する時間が長い吸収糸のほうが、きちんと本来のマイクロスレッドとしての効果がでます。


あくまでヒアルロン酸は、擬似的マイクロスレッドであって、「物質で持ち上げている効果」自体は、2週間というところです。長期的にみると、じわじわとメソセラピーとしての溶剤の効果(リデンシティに含まれるアミノ酸類や、ヒアルロン酸)によって、それらが拡散してくることでくすみの改善、ヒアルロン酸による皮膚の水分量の改善、ハリ、手触りの改善という本来の目的の効果に徐々にスライドしていくように感じております。


内出血の出方は、止血操作が意外とマイクロスレッドの方がメソヒアルロン酸で擬似的に行うよりもしやすいので、以外にマイクロスレッドの法が出ないですね。

正直、マイクロスレッド的な注入の仕方をした場合のメソヒアルロン酸後は、内出血は数箇所出てしまうことが多いですね。


ただ、スレッドのほうは少し洗顔でもしみる痛みが1~2日あります。

メソヒアルロン酸では、ほぼないです。




広尾プライム皮膚科blog【美肌一直線】-マイクロスレッド

写真では、術後翌日です。実は、この写真の時期のような手術直後よりも、治療後2~3日で、じわ~と広い範囲で薄い内出血が見られました。写真がなくてすみません。多忙すぎて、取り忘れました。


ただ、薄く広い範囲なので、かえって普通の皮膚の色むらのように、メークしてしまえばかえってわかりづらい程度でしたね。


あと個人的にたるみ治療といえば、やはりフラクショナルレーザーによるアンチエイジングは、まだまだ知的好奇心をそそる部分です。また、どのように照射出力を持ってくればいいかは、完全には解明されていない治療です。


強く深く、キズになるギリギリの瘢痕化によっての皮膚収縮と瘢痕組織に置き換わることでのスムージングを起こす派と、面で密度高く入れる分、出力は加減していれて、広い面積に均一に蓄熱させることによってのタイトニングをよしとする派で、まだ医学的スタンダードは決まっていないようです。


ちなみに、私は後者。

アクネスカーを気にしてフラクショナルレーザーを受ける患者様は、30代の方が多いように感じます。

そうなれば、加齢によるたるみもあいまって、ニキビ後の凹凸と毛穴のデコボコがよりいっそう目立ってみえる年齢です。ですので、ベタっと、密度高く蓄熱させることで、皮膚全体のタイトニング効果も起こすほうが美容的な効果も得られて、一挙両得と感じることが多いですね。

また、皮膚収縮が強くおこることで、ニキビ跡の面積も物理的に小さくなりますから、穴を浅くするだけでない分、効果も出しやすいと私は考えております。


強い出力で照射すると、赤みも半年1年と残ることも多く、リスクはもちろん高く取らないといけないのがフラクショナルレーザーの治療です。

私はまずは、密度をあげることを重視して、蓄熱を効率よく行い、リスク軽減しています。

もちろん、部分的にアグレッシブに照射していますが。


この方法にして、色素沈着などの圧倒的にリスクが軽減されていますし、長期間の赤みの残存は少なくなっています。個人差はどうしてもありますが、それはケースバイケースなので、リスク0にはできません。


そして、仕上がりも均一感がでます。これは、どちらをよしとするのかは、現時点では医師の個人的な好みによるところかと思います。


私自身は、ダウンタイム1週間とれるなら、たるみちりょうとしてもフラクショナルレーザーは結構オススメしたい治療です。