夫が立ち上がった拍子に

ヘッドホンがPCから抜けて

 

直接PCから女性の悲鳴と

画面から逃げる姿が見えました

 

会社の会議で使う

アカウントだったのでしょう

 

画面には

 

女性の本名が

ユーザー名として表記されていました

 

 

辛うじて我に返った夫は

 

「後からまた連絡するから!

本当にごめん!」

 

と画面に向かって言い

PCをシャットダウン

 

 

私:

「別にいいのに、そのままどうぞ?

私はもう退散するだけだし?」

 

夫:

「え・・・っと、違うんだ!これは

ただの性欲処理のためだから

特別な関係じゃないから!」

 

めっっちゃサイテーな言い訳

 

私:

「相手女性に愛してるって

そう言ってたわよね?」

 

「いや、それは違くって・・

場を盛り上げるためっていうか

とにかく俺にはお前だけだから

妻はお前って決めてるから」

 

私:

「それは貴方だけで決める事じゃない

自分勝手なこと言われても困るわ

それに私、言い訳を聞きたくないし

私の用事は済んだから

もうここから退出するね」

 

 

部屋を出ようとしたところで

 

夫は真剣な顔をして

私の両肩を掴んできました

 

 

夫:

「いい?・・・よく聞いてくれ」

 

 

???

 

 

「俺は・・・病気なんだ」

 

 

滝汗滝汗滝汗

 

ちょ・・・何を今更?

 

 

頭が沸いているのではと疑うほど

 

夫がそっち系の病気かもしれないと

常々思い知らされている私にとって

 

 

今更感が強すぎて

 

大爆笑笑い泣き

 

 

 

夫:

「おい、何笑ってるんだよ!

俺は真剣に打ち明けてるんだよ?

お前だからこそ弱みを見せられるんだ」

 

 

私:

「へえ・・・そうなんだ・・・

で、何の病気だっていうの?」

 

馬鹿馬鹿しすぎるのですが

好奇心が勝ってしまい

 

つい聞いてしまいました

 

 

そうしましたら神妙な顔つきで

 

夫:

「俺は、ここ最近

毎日ストレスに晒されてきた

お前にも相手にしてもらえなくて

常に愛情不足の状態だった

つまり、すごく病んでいたと思う

その2つのフラストレーションを

お前にぶつけないために

彼女と体だけの関係を結んだだけ

お前のことを大切に思うからこそ

外で発散させていただけだよ

それに彼女には婚約者がいるし

俺とどうこうなりたいとか無いし

まゆみは安心してていいからね」

 

 

真顔真顔真顔

 

・・・は?

 

 

私:

「つまり要約すると

ストレスと愛情不足で病んでて

解消するために不倫したってこと?

その思考が既にヤバい病気じゃない?」

 

 

夫:

「不倫なんてやめろよ!

そんな大袈裟なものじゃないよ

お互いの見せっこしてただけじゃん

ギリセーフでしょ?実際に触れてないし」

 

 

私:

「大袈裟なものじゃないって・・・

不倫なんてしてないってこと?」

 

 

この一件だけの行いしか

私が知らないと安心しているのでしょう

 

 

この場をやり過ごせば

どうにかなると思っている

 

病的にお気楽な夫に

 

どんな鉄槌を下そうか

考えを巡らしておりました

 

 

 

 

続きます

 

 

 

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