初めてガンプラに触れたあの日から今日で約20年が経ちました。

 

11歳の誕生日に今は亡き「おもちゃのバンバン」でHG1/100ガンダムXと同じくヴァサーゴ、ホームセンターでニッパー・デザインナイフ・ピンセットのプラモ制作三種の神器を買ってもらい、帰って早速ワクワクしながら作ったのを今でも鮮明に憶えています。

 

因みにプラモデル自体に触れたのはこれが初めてではなく、バンダイの戦隊食玩やカバヤの勇者シリーズ食玩・ビッグワンガムなどのちょっとしたものはそれ以前から作っていました。

 

 

当時周りの同年代はみんなBB戦士ばかり作っていましたがどうしてもリアルタイプのガンプラが作りたくて、プラモそのものを買う前にたまたま本屋で見つけたA5サイズ程度のガンプラ入門用のMOOK本を買ってもらい、誕生日が来るまで毎日のようにそれを眺めていました。

その本では「素組み」「ガンダムマーカーによる部分塗装」「缶スプレーによる全塗装」(エアブラシが載っていたかどうかはうろ覚え…)など順を追って解説されており、その題材が一貫してHG1/100ガンダムXだったのです。

途中のミニコーナーや巻末にはマーカー塗装の見本として1/144GX・エアマスター・レオパルドや天零頑駄無、パセリを使ったジオラマ見本としてHG1/144陸戦型ガンダムとザクⅡのセットなど、96~97年当時のガンプラが作例としていろいろと載っていました。

 

この当時に「素組み」という言葉を覚えたおっさん世代なので、便宜上たまに使ってしまいますが、実は「パチ組み」という言い回しがあまり好きではなかったりします…w

 

ニッパーで部品を切り取りデザインナイフでゲートを処理しピンセットでシールを貼るという今では当たり前のように出来て当然の作業を、この本を見ながら少しずつ慎重に進めていたのが懐かしいです。

 

 

“初めて”プラモを作る感覚は勿論その時にしか味わえませんが、完成した時のあの感動と興奮はきっとこの先もずっと…いや一生忘れる事はないでしょう。

 

GXを見るといつでも初心に帰る思いです。

僕にとってガンプラを語る上でガンダムXはなくてはならない存在と言っても過言ではありません。

 

 

 

 

という訳で、今週末は当時を思い出しながらニッパー・デザインナイフ・ピンセットのみを使ってこいつを久しぶりに“素組み”しましょうかね…。

 

『20年前、僕はそのガンプラを体験した。1/100GXという存在に触れた。そして大人になった今、僕はもう一度それを見つめ直そう。次の自分へ、次の作品を作るためにも。』