指示語の意味を捉えよう | プロ家庭教師の勉強の教え方を大公開・ガッツ家庭教師

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今回からシリーズで国語指導の基礎的なことついてお話ししたいと思います。


まず、国語を教えるにあたって、知っておいて欲しいことが一つあります。それは、5教科のうちで唯一国語は、問題文・設問の中に答えが含まれている教科電球だということです。国語は、あなたが感じたこと怒を答える教科ではありません。国語は、その文章の中に記載されている事柄より答えを導き出す教科だと捉えて下さい。


さて、今回のシリーズでお伝えしていく内容は、


1.指示語の意味を捉えよう
2.接続詞を利用して、文章構造を理解しよう
3.択一問題の答えを論理的に導こう


の3つを予定しています。このブログでお伝えできるのは、基礎的な内容のみです。国語の読解問題に十分に耐えうる力を生徒につけさせるためには、これからお伝えする内容だけでは不十分です。しかし、今後、生徒さんに「国語の読解を教えて!」と言われたときに少しでも参考になればと思っています。


四つ葉国語の読解テクニック1:指示語の意味を捉えよう


1.指示語に意識を向け、何を指すのかを探させる


国語の文章に良く出てくる指示語。「あれ」「これ」「それ」「そのように」「そういうこと」などなどたくさんあるのですが、これらを意識せずに文章を読んでいる子が多いあせるです。そこで、まずやって欲しいことは、指示語が出てきたら、それが何を指すのかを逐一確認することです。何を指すのかを探させると、その指示語の後ろの文章に目を向ける子がいますが、ほぼ間違いなく前にその内容は記載されているので、前の文章から探すように伝えて下さい。



2.指示語との距離感をつかませる


「これ」「それ」「あれ」にはそれぞれ距離感があります。この中では、「これ」が最も近く、「あれ」が最も遠いです。「それ」は「これ」と「あれ」の中間と思って下さい。まずは、「これ」と「あれ」の距離感を掴ませればOKです。これが分かってくると、指示語が何を指すのかも探しやすくなります。


3.複数と単数を意識させる


「これ」「あれ」が指すものは1つですが、「これら」「あれら」が指すものは2つ以上です。下の問題を見てください。



<問題文>
記憶の過程は記銘、保持、想起という流れになっています。「記銘」とは情報を頭に入れることをいい、「保持」とは情報を頭に残しておくことです。そして、記憶において最も重要なことが「想起」といわれる情報を思い出すことです。記憶力を鍛えるためには これらの能力を鍛えることが何よりも重要です。

<設問>
上記文章の中で、これらが指すものは何ですか?

上の問題の答えは、「記銘」「保持」「想起」です。「これら」は複数ビックリマークを指すので、「記銘」の一つだけ答えたら、それは不正解ダウンです。


指示語について教えるときには、まず、これら3点に注意して下さい。また、


このように」や「こうして」というような指示語の後には、筆者のまとめが来るかお


ので、これらの後の文章は注意して読ませるようにすると、文章の意味が捉えやすくなりますよ。キラキラ