嗚呼伊良部航路 | 続・宮古島移住物語   

嗚呼伊良部航路


あれは確か昨年の24時間テレビのちょっと前 だったろうか


城島くんと山口くんが伊良部島の魚垣漁のロケをするって事で


運転手をしてくれと頼まれた




宮古島の空港へお迎えに上がり


すぐに平良港へ借りたハイエースのグランドキャビンを走らせた



なんとかロケも無事終り


あとは伊良部島の佐良浜港へ行きフェリーに乗り


平良港についたらダッシュで


宮古島の空港へお送りするだけだったのだが



伊良部島には年間数回しか行かず


道もあまり把握してないのに


フェリーの出航時間まで数十分しかなく


このフェリーを逃すと飛行機に間に合わず


明日の仕事に間に合わないとの事



明日の豪華タレントの仕事を


このオレのドライブテクニックにかかっているのだと思うと


もし万が一、道に迷って乗り遅れたら


超低額ギャラのオレが


豪華タレントの超高額ギャラを補償するのか


と思ったらめっちゃめちゃ気合が入り


両腕がなんだか鉄腕になりハンドルを強く握り


チョー華麗なドラテクで


なんとか一回だけの「すいませ~ん、道間違えました~」ですみ


知ってる大きな道に出るとなんとかダッシュしながら佐良浜港へと到着した



だがそこで衝撃的な事実がおじさんから聞かされた~~~



そのフェリーというのは高速船のぐらいの大きさしかなく


なんとか車が数台入るぐらいの船で


さらになんと乗り入れの間口が高くなく


干潮になればなるほど


乗り口と降り口の高低差がつき


車高の高いグランドキャビンの屋根をこするかぶつかるらしく



おじさん「この車乗れんはずさぁ~」


オレ「え~~~~~」



豪華タレントの明日の仕事は?と一瞬確か頭真っ白になり


車内でプチ会議になりあたふたしてたら


(さすが高視聴率番組のスタッフはめっちゃ落ち着いていましたが・・・)


でよ~く考えたら人間と私物の荷物だけこの高速船で行って


平良港からタクで空港に行けば間に合う話で


オレだけがひとり向こうの大き目のフェリーで車乗っけて


帰ればいいってだけの話だったのだ


だからスタッフは焦っていなかったのか・・・



でオレのドラテクのせいかその一本早い大き目のフェリーに間に合っていたのだ



おじさん「あと1分であの船出るからよ~あれに乗ったらいいさぁ~」


おれ「うん、わかったあれ乗るから電話しといてや~」


って見切り発車をするかのように運転しながら


大声を出しまた両腕がなんだか鉄腕になりハンドルを強く握り


数百メートル離れた乗船場にめっちゃダッシュして車を走らせた


お陰様でひとりで寂しく帰らんですんだんだ~



またお陰様で平良港からダッシュなんかせずに


無事なんとかチョー余裕で間に合いましたよ



で空港でオレのめっちゃナイスな鉄腕を大きく振り


「また来て下さいね~」とかなんとか言いながら皆とお別れして


今度はダッシュしてレンタカーを返却してやったぞ!!









やっぱりこんなに引いてたらそら乗れんわなぁ・・・



これがボクの最後の伊良部航路で~す



(ちなみに最初の伊良部航路はメンズノンノの撮影でハーフモデル5人ぐらい乗っけて渡りましたよ~十数年前ぐらいかなぁ・・・・・)




伊良部島の航路に携わった全ての方々


大変遅くなりましたが


あの時は本当に助かりました!ありがとうございます!!


とお勤め本当にお疲れ様でした♪♪♪




と伊良部大橋開通おめでとうございま~す!!





次回のエピソードは宮古島の田舎にある『城辺トレーニングセンターでの咲ちゃん』


をお送りします~~