トリハダ 劇場版 | ホラーと共に・・・・

ホラーと共に・・・・

いまのタイトルのままだと毎回数字を変えなければいけないので変更しました。
4歳からホラーを見続けていて現在はTSUTAYAのレンタル中心で毎日何かしら見ている中級マニアです。
目標はタイトル数日本一のホラーブロガーになることです。

740作目は繋がりがよく分からなかったオムニバスものを…


『トリハダ 劇場版』


2012年作品。


-感想-


①メインストーリー


コールセンターで働いている主人公は上司と不倫関係で更に異常なクレーマーにも悩まされています。


その相手が実は自分の家の隣人でベランダから主人公の家を覗いていました。


最後はクレーマーを殺し不倫相手を殺し最後は自殺してエンドです。


このメインストーリーが各エピソードに挟み込まれますが関係性の強弱に差がありました。


②見えざるものの中にある真理


貸倉庫を利用している女性があるとき一人の男性に会いますがどうやら変態のようです。


女性の貸倉庫をこじ開けようとしますが女性が後ろから襲い変態男を殴り殺します。


実はストーカーよりも女性の方がもっと恐かったというオチでした。


まあ変態行為をしたんだから相手に殺されても当然なので内容的にも気になりませんでした。


③異常な愛情と執念の6日間


宅急便の配達員が不在票があったと言う電話を受けた先の女に憑き纏われます。


運転中に通話があり終わりと言ってきた瞬間車に飛び込んできて大怪我して責任取ってと言われます。


今度は女のストーカーの話ですが演じている女優さんの独特な雰囲気が凄く良かったです。


内容はありきたりでしたが指入りシャンプーや最後の台詞がぞくっとさせてくれますね。


④好奇心から生まれる想像と漆黒


サラリーマンが前の席に乗り合わせた女性のメールを覗き込むとどうやら殺人犯のようです。


メインストーリーに張り出されている行方不明者がこの女性の仲間によって殺されています。


メールの内容が変わり今度は覗き込んでいるオヤジがウザイと書きどうやらばれているようです。


殺しちゃおうと書き込んだ後に前の席に座っていた実行犯は刃物を手に取りエンドです。


女性の携帯電話を覗き込むのはマナー違反なのでこれも殺されて自業自得ですかね。


被害者を誘っているのか公然とメールをしていてよく犯罪がばれないなって思います。


⑤理想と現実の相違から訪れる闇


引っ越してきたばかりの女性が調理師の隣人からシチューのお裾分けをもらいます。


美味しく全部食べたあと出会った隣人の話をすると隣人も女性の一人ぐらいだそうです。


慌てて鍋をチェックすると人間の舌が入っており女性が慌ててはき出してエンドです。


来た男は④の話とかと繋がっているっぽいですが詳しくはよく分かりませんでした。


何故殺人犯が主人公に目を付けたのか分かりませんがそのあたりの描写は欲しかったです。


⑥自身に降りかかった悪夢と結末の相違


通勤中の女性のポケットにはいつも何者かによりメモが入っていて徐々にカウントダウンされていきます。


それが遂に部屋の中にまであり友人を同伴して荷物を持ち出し友人の部屋に逃げようとします。


女性のポストを友人が代わりに開けると矢が仕込んであり友人が犠牲になってしまいます。


遺族が悲しむ中で立ち去る女性が悲しみじゃ無く笑顔がこぼれておりエンドです。


何者かのメモの正体も特に語られず最後の女性の笑顔の意味もわからなくていまいちでした。


⑦誘惑と疑念の葛藤と脅迫


主人公の不倫相手の妻のところに何者かのセールスっぽい電話がかかってきます。


最初は突っぱねますが保険金1億との言葉に夫を消してくれと頼みます。


主人公が不倫相手を殺した後妻が1億円近いお金を得てエンドです。


夫を不倫を疑いつつ愛していた妻が金の欲に負けたという話でした。


実は主人公の恋人が上司であり不倫をしていてしっかり話が繋がっているのが良かったです。



結構ゴチャゴチャしている部分がありましたがオムニバスが1つに繋がると言う構成は好きですね。


これで一部の描写不足と各エピソードとの繋がりが更にしっかりしていたら面白かったでしょう。


ただオムニバスってあまりいい作品が無かったのでそのジャンル無いでは十分いい作品でした。


ちょっと前に見た「ヒトコワ」ほどじゃないんですがそこそこ出来は良かったと思います。


そんな感じでジャンル内では出来が良かったのでオムニバスが好きな人にはお勧めします。