視聴率ついに20%超「ラスト・フレンズ」過激な中身
ドメスティックバイオレンス(DV)、性同一性障害、セックス恐怖症などに悩む若者たちが主人公の
フジテレビ系ドラマ「ラスト・フレンズ」(木曜午後10時)の視聴率が、あす19日放送の最終回に
向けて伸び続けている。
12日の第10話では、最近の連続ドラマでは珍しく20%を突破。人気の秘密はどこにあるのか。
4月クール連ドラでは、日本テレビ系「ごくせん」(土曜午後9時)、フジテレビ系「CHANGE」(月曜午後9時)が
初回から20%超えを達成しているが、いつも辛口で知られる作家、麻生千晶氏は「ラスト・フレンズ」を
「今期ドラマでは最高の出来」と絶賛する。
「10代後半の若者にこびたような、おとぎ話のような作品が増える中、シリアスな内容で、作り手の
先見性と冒険心が素晴らしい。
登場人物の独白も最低限に抑え、表情とセリフで伝えようとしている本格ドラマですね」と語る。
ドラマでは、若手トップ女優の長澤まさみ(21)と上野樹里(22)が幼なじみ同士の役で競演。
恋人・宗佑(錦戸亮)からDVを受ける美知留(長澤)と、性同一性障害を抱えるモトクロス選手・
瑠可(上野)のキスシーンも話題になった。
浅野妙子氏が手がける脚本は起伏に富み、10話では宗佑が自殺。
最終回では美知留の妊娠が判明する。
麻生氏は上野について、「本来は『のだめカンタービレ』で演じていた“女版フーテン”の役が
合っているけど、今回はまっとうな役を見事に演じている。
主演女優賞をあげたい」と絶賛。一方で、長澤には「演技は相変わらず下手。今回もこれまでの
清純派のパターンと変わりはない」と手厳しい。
「あれだけひどい目に遭っているのに、美知留は恋人に電話で呼び出されて、すぐに会いに行く
ような頭の弱い女の子で、周りは放っておけない。
長澤さんはそんな役柄にうまく対応している。
でも、ひと皮むけるためには、太地喜和子さんのように、本当の意味での汚れ役に挑戦すべき
ですね」と提案する。