カジノ複合施設誘致 成田に推進協発足「挑戦しないと衰退
カジノを主要な収益源とした会議場やホテルなどの複合施設「IR」を成田空港周辺に誘致することを目指す民間団体「IR誘致推進協議会」が三十日、発足した。カジノが法制化されるまでに、成田市を挙げて候補地として名乗りを上げたい意向。諸岡会長は設立総会で「成田はこのままで安泰とは言えず、挑戦しないと衰退していく。積極的に誘致に向かっていきたい」と話した。 
日本では「公序良俗を乱す」という理由から賭け事に規制された。実際この規制ができるまではギャンブルでどうにもならない程ぼろぼろになる市民が多かった事が背景にある。現在ある競馬、競輪、競艇、オートレース、宝くじなどは、戦後からの復興資金を調達する為に自治体が主催する物だ。
カジノ合法化。東京都知事もそんな構想をもっているが、私はカジノで地域が潤うという意見には懐疑的だ。
まず競馬、競輪、競艇は大きな赤字を抱えているのが現状だ。
民間でこのような施設を建設し果たして採算が取れるのか大きな疑問だ。
まだ地域の活性化になるという意見だが何処の国でもギャンブルの影には暗い世界がついて回る。カジノが立てられた周辺地域の治安悪化、夜の業種が集まる傾向があるので町づくりにおいて健全性を保つのは極めて困難だ。子供がいる家庭は外に出すのが心配になるだろう。
今回ニュースになっている成田。
私は空港に向かう時、成田エクスプレスにお世話になる。
東京駅をぬけてしばらく経つと東京近郊にこんな自然と田園風景が広がるのかといつも驚き、その風景に癒される。
カジノ論で必ず出てくるのは外国人観光客の取り込みだが、私達の国にはカジノよりもっと魅力的な物がたくさんあるように思えてならない。


千葉県水道局、情報伝えず 
ホルムアルデヒド汚染利根川水系の浄水場でホルムアルデヒドが相次いで検出された問題で、千葉県水道局が上流の埼玉県側から得た汚染情報を流域の浄水施設に伝えていなかったことが分かった。汚染情報は17日午後8時20分、埼玉県企業局から千葉側の夜間連絡先となっていた、ちば野菊の里浄水場(松戸市)にファクスで届いた。
行田浄水場(埼玉県行田市)の取水口で採取した原水を塩素処理して検査し、基準の約2倍の1リットルあたり0.175ミリグラムのホルムアルデヒドを検出したとの内容だった。
だが、千葉県水道局は翌18日午前11時半、その情報には触れず、県内の浄水場では基準を下回っていることだけを流域の浄水場にファクスで伝えた。このため、行田市の約65キロ下流にある上花輪浄水場(野田市)は18日夕まで取水し、汚染水が施設に入った。
情報がなかった野田市の浄水場は取水を続け、汚染水の影響で復旧まで4日間休止した。
原発事故の際もそうであったが、危険な情報を開示しないことで後に何が起こるかは分らない。
現場、被害を受けるかも知れない市民が正しい情報を得る事で細かいリスク回避が達成され、安全確保がなされる。
役所の都合で市民の安全に関わる情報を操作すべきで無い典型的な例が今回の千葉県水道局の対応だ。


天然ガス購入計画推進の見合わせを=米政府が日本などに要請
関係筋が30日明らかにしたところによると、オバマ米政権は日本などの同盟国に対し、米国産天然ガスの購入計画について推進をしばらく見合わせるよう伝えている。
米国では、シェールガスを中心に天然ガスの生産が急増しており、センプラ・エナジーやドミニオン・リソーシズなど米エネルギー企業数社はエネルギー省に天然ガスの輸出許可を申請を出している。これは、自由貿易協定(FTA)を締結していない国への天然ガス輸出には、政府の許可が必要なためで、センブラ、ドミニオンの両社は日本企業と提携して、液化天然ガス(LNG)の対日輸出を望んでいる。またエクソン・モービルのティラーソン最高経営責任者(CEO)は30日、米メキシコ湾やカナダからの天然ガス輸出の道を探っていることを明らかにした。米国は現在、パイプラインを通じカナダとメキシコに比較的少量の天然ガスを輸出しているだけで、本格的な輸出については論争を巻き起こっており、米国のエネルギー戦略の不透明性が浮き彫りになっている。米シンクタンク米外交問題評議会のマイケル・レビ上級研究員は、「米国はまず、エネルギー生産国としての役割をめぐる基本的な問題に答えを出さなければならない」と指摘し、「この議論は、これまでにない新しい問題であるため取り扱いが難しい」と語る。関係者によれば、野田佳彦首相は4月30日にワシントンで行われたオバマ米大統領との首脳会談で、天然ガス輸出問題を提起したが、米側は政治的に微妙な問題であることなどを理由に、状況を見守るよう伝えた。米政府当局者は、「日本は非常に難しい状況にあり、同情する」としながらも、「この問題についてもっと多面的に考察する必要があるだろう」と述べた。日本は、福島第1原発事故を受け、現在すべての原子力発電所の稼働を停止しており、長期的には脱原発の方向を目指すとみられている。米政府当局者によれば、米国の天然ガス価格はアジア・欧州に比べはるかに安いため、日本だけでなく「世界中から輸出要請が来ている」。アジアでは、天然ガス価格は原油価格と連動しているケースが多い。マコウスキー上院議員(共和、アラスカ州)は4月にオバマ大統領に対し、天然ガス輸出の認可を迅速化するよう求めた。一方、マーキー下院議員(民主、マサチューセッツ州)など一部民主党議員は、天然ガスの輸出を抑えることでエネルギー安保を強化できると主張している。

 戦後60年日本は、私達日本国民は常に自国の歴史を反省してきた。アジア中低所得国に資金をまわし、アメリカを筆頭に多くの国の輸出品を必要以上に受け入れる事でその償いも続けた。
半世紀以上たち、いま全く戦争を知らない子供達が社会の一員になりつつある。
もう、アメリカの追随国としての役割は終わりにする時期だと私は感じる。
エネルギー問題は国の根幹に関わる国家戦略。70年代からこの問題を外国の都合で先送りにしてきた。戦争被害者に対して十分と言える償いなどはない。だが私達はこの60年間一貫して償う姿勢を示して来た事は否定出来ない。
いま国内をみれば日本の根幹に関わる問題まで他国に介入を許す余裕はない。日本の官僚達は自分たちの世代でしか物を考えてこなかった。今その付けが子供達の肩にしっかりとのしかかる。もうこの辺りで先送り体質は卒業しないと官僚達すら自分の孫たちの顔がまともに見られなくなるだろう。


野田佳彦首相との会談を終えた30日夜、NHKの報道番組に生出演
昨晩、NHKの「ニュースウオッチ9」に民主党の小沢元代表が出演した。
小沢氏の主張は、
民主党はマニフェストを掲げ、国民へ約束をしてそれを守る事を前提に政権を勝ち取った。
消費税の話になると党の決めた事だから民主党員として足並みを揃えて国政に当たらねばならないと言われるが、私の主張する事もまた民主党として打ち出した国民への約束である。
消費税を上げないと言っているのではない。
野田首相が「社会保障と税の一体改革」のため消費税も上げなくてはならないと言うのはいいが税金を上げる前に社会保障の抜本的構造の改革をしなくてはならない。
また、現在国民が置かれている状況下で消費税を上げるべきではない。
現在日本が円高なのは海外が日本国内にどれだけの資金があるかわかっているからだである。実際に日本の国債は買われている。
まったなしと言うけれど、時間はある。

私は昨晩、小沢氏の主張を終始聞いていた。
一夜明けて各社新聞報道機関は彼の主張の要点を具体的に書かずに霧に包んだような記事ばかりだった。番組内での彼の主張は全くの正論だった。今の政府は年金を切り下げ、社会保障へも切り込んで生活保護費をカット。
消費税を上げる事により10兆円の収益を見込んでいるが今の制度上では2兆円の減収もある。
まだ消費税を上げる事によりGDPが低下する事も指摘されている。
私が最も納得いかないのは消費税を上げる事により低所得者程負担を受ける事だ。
また商業でも大企業より下請けがそのあおりを食う。
大企業になるほどこの消費税は関係ない。今の社会構造だと大企業は消費税を自分で負担せずに下請けへ押し 付け、還元金だけを受け取っている。野田首相はまずこういった基本構造にメスを入れなくてはならない。
小沢氏が強く指摘した所は自民党が強いてきた悪い制度を抜本的に見直さずには「社会保障と税の一体改革」などなし得ないという事だった。
一方NHKのアナウンサーは、
そうは言ってもある程度妥協して足並みをそろえない事には法案が通らないといった議論に終始していた。
私は番組を見ていてNHKのアナウンサーがあまりに同じ主張を繰り返すので、この人は何を小沢氏に言わせたいのかと不思議に思ったくらいだ。
彼の質問は
「妥協は必要ではないか。」
「自民党の党首は民主党内の内情を批判しているが。。。」
と言った事を常に切り返し小沢氏が妥協しない事を批判しているかのようであった。
国民の半数以上が消費税を上げる事に反対している事が統計で明らかになっている。
NHKは報道者として公平な立場を取るべきだが、昨晩は少なくとも「妥協して増税案に協力するべきだと」繰り返しているように聞こえた。
小沢氏をサポートする必要は無いが国民が知りたい事は他にある。
「そこまで正論を主張されるなら政権をとってこの二年党内でなぜもっと具体的な議論をしなかったのか。」
「検察問題で忙しかったろうが、秘書達が無罪放免となった時点で検察側の立件理由がなくなったわけだから堂々とイニシャチブを取る地位に立候補するべきでは無かったのか。」
「党内で議論する際に役員達にきちんと根回しすれば良かったのではないか。」
などなど聞いてほしい事は山ほどあった。枠が短かったわけでもない。
もっと身のあるインタビューができただろうに。。。
小沢氏はマスコミに出てこないと言われているがそんな事は無い。
実はメディアが呼ばないというのが本当のところだ。
NHKのような公益性が高い番組が小沢氏を招くのは珍しい。
であるからこそアナウンサーには一歩踏み込んだ質問をしてほしかった。