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2014-10-20 14:05:29

【時をかける】

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【時をかける】





ふと、町を見渡せる坂の上で、

ずっと引っかかっている言葉を思い出した。

「時間は過ぎていくものじゃなく、やってくるもの」

同時に、ハードルをどんどん乗り越えて走る、障害物競走の選手の映像が

頭に現れた。

ひょっとしてああいうことかもしれない。

やってくる時間に対して、どんどん向かって行くのだ。

そして、何やかんやを乗り越えていくのだ。

じっとしている場合じゃないゼ!




先日、小さなクラブで友達のライブを見た。

恐ろしくかっこよかった。

悔しくて、沸々とマグマがあふれ出す思いがした。

こうしちゃいられないゼ!

そう思うと、いても立ってもいられない気分になった。




原田知世主演映画【時をかける少女】は、大好きな映画の1本だ。

全てが完璧な映画だと思っている。

少女から大人になっていく微妙な心の揺れが、タイムリークを通して

見事に描かれている。

その映画の後半に、上のセリフが出て来る。

わかったような、わからないような感じを持ちながら、何年もの間、

時々頭をよぎっていた。

だが、今の自分の心境が、その言葉の意味を、

やっと、ちょっぴりわからせてくれたような気がする。

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2014-10-10 14:23:07

【ポマードロック】

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【ポマードロック】






あの頃は毎晩、ちょっとした覚悟が必要だった。

今夜は4回位でいかないかなと、いつも思っていた。

だが、やはり5回以上はやってやらないとすっきりしない。

風呂に入り、シャワーの蛇口をひねる。

そして、シャンプーをドボドボかけ、ベトベトの髪に指を突っ込んで、

おりゃあ!今夜も思いっきり洗うのだ。

「ウオー!」




髪をあげていた頃は、洗髪が大変だった。

正確に言うと、油性ポマードを使っていた頃までは大変だった。

みんなが定番の柳家のポマードを使う中、オレは、

MG5という油性ポマードを使っていた。

朝、鏡の前で、瓶に指を2本突っ込んでポマードをたっぷり付ける。

それをサラサラヘアーの横っちょの上の方から塗りたくっていく。

たっぷり塗布し終わり、髪がとりあえず乱暴にあがったところで、

手を石鹸で洗う。

その時、鏡で自分のおでこを見ながら、眉を上下に動かし、本日の自分の

ナルシストぶりを確認し、そして櫛を入れ、髪を整えていく。

毎朝だいたい遅刻気味だが、ギリギリまで粘り、

おっしゃあ!とできあがれば、駅まで猛ダッシュだ。

そして夜帰ってきて、シャンプー5回以上の毎日が、数年続いた。

その後原宿で、画期的な水性ポマードの存在を知って、

その日々は終わる。

だがそれまで、油をいかに楽に落とすか、試行錯誤があった。

普通の石鹸がいいと聞きそれもよく使った。

はたまたある時、ママレモンがいいと聞いたことがあり、

それも試したことがあるが、全然効きやしなかった。

だが、そんなある日、夢のシャンプーに出会った事がある。

当時、絶大な人気のアイドルがCMをやっていたシャンプーで

スーパーマイルドというのがあった。

そのアイドルのおかげで、買う男共は多かったに違いない。

オレもその1人だが、それを使った時に驚いた。

シャンプー後「あれ!」

一発で髪の毛がキュッキュして油が落ちている。

びっくりした。

後年、オレの友達に聞くと、その威力を知っている奴は多い。

たぶんあの頃、油野郎の風呂からは絶対間違い無く、

何度もつっこみの声があがったはずだ。

「どこがスーパーマイルドやねん!」




あの頃、毎晩、毎晩5回以上洗ってでも必死にかっこつけようとする姿は、

今思えばなんだか滑稽だ。

だけどその分、不細工ながらも、かっこつける気持ちは脂ぎっていて、

そしてなんだか、ごつごつしている奴が多かった。

今となれば、そういう連中こそいとおしい。

イエー、ポマードロック!

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2014-10-03 17:18:28

【M78星雲-その2 星のヒロイン】

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【M78星雲-その2 星のヒロイン】






オレは、心に何かがヒットした時、すぐに感動と喜びがもろに出る。

「エッ」「エ-」「エ―――」「マジかよ」とか「ワオ-」てな具合だ。

そして、その興味の度合いによって、感嘆符「!」が付く。

1個くらいで終わる時もあれば、それこそ5個くらい付く事もある。

だがあの日、トムの口から漏れ出た言葉には、たぶん最大限の

感嘆符が付いたに違いない。




トムはオランダ人の映画評論家だ。

特に日本映画を専門とする。

15年位前、彼はパリに住んでいた。

その頃にギターウルフは、セーヌ川沿いにあったレストランの上の劇場で

ライブをやった。

それを彼が見に来て以来のつきあいだ。

ライブ後に会った時、オレ達の映画【ワイルドゼロ】の大ファンだと

言ったから、どんな映画が好きそうか、わかりそうなものだ。

評論家と言っても、パリにいる頃は無名に近かったが、

本を出したりしているうちに、近頃は名前が知られてきて、

映画祭の審査委員に招かれるようになった。

数年前、日本に来た時に会うと、丁度、北海道の映画祭に招かれて

帰って来たばかりだと言う。

北海道の映画祭でトムが招かれたと言うからピンと来て

「夕張~」とオレが言うと

「Yes!夕張ファンタスティックムービーフェスティバル」

へえ、えらくなったじゃんと感心した。

ついでに、他にどんな人が審査員として来ていたのか興味があり

聞いてみた。

すると!?

するとだ。

座っていた椅子がガタガタっと少し震え、

「エ――――――」と驚き、その後の余韻に感嘆符100個ぐらいが

飛び交った。

トムの口から出た名前は「ひ、し、み、ゆ、り、こ、さ、ん」

ひし美ゆり子!

自分でも、こんなに驚くのかと、自分自身で驚いた。

だって、彼女はウルトラ警備隊じゃないか!

アンヌ隊員だ。




「あんなセイジ初めて見た」とは、後でトムが誰かに話した言葉だ。

確かにそうだったのかもしれない。

なんせ、ウルトラ警備隊のアンヌ隊員に会ったのだから。

ひし美ゆり子さんと言う名前に、異常に驚いたオレに興味を持ってか、

トムはオレを、彼女の経営している調布の店に誘った。

少しためらったが、やはりアンヌ隊員には会いたかった。

幼い頃の感覚は生きている。

あの宇宙のキラキラする物語に生きたヒロインから、

どんな雰囲気が発せられるのか知りたかった。

まるでJAXAやNASAに行くような感覚に少し似ていたかもしれない。




店では、美しい若い女の子が働いていた。

ひし美さんの娘だという。

どうもオレはウルトラセブンとなると、現実と物語の境がごっちゃになり、

とんちんかんだ。

彼女がビールを持って来てくれた時、テーブルの上に?マークが

飛ぶようなことを聞いている。

「ウルトラセブンのお母さん持ってどうですか?」

当然、彼女は苦笑するだけだった。

やがてトムの紹介を受け、ひし美さんに会うのだが、

あいさつもほどほどに、彼女はコップを手にテーブルに座り、

輪に入って一緒に飲んでくれた。

NHKのドラマ、私が愛したウルトラセブンの中でも少し描かれているが、

お酒はよく飲まれるらしい。

するとこちらも酒で緊張をほぐれ、するすると再び、とんちんかんが

顔をだし始めたから大変だ。

でも彼女は、ウルトラセブンファンの前では、

自身がアンヌ隊員である事を、はっきり自覚してくれているようで、

自分の変な質問にも丁寧に答えてくれた。

その変な質問は、当然、ここでは恥ずかしくて言えない。

結局、店にいたのは2時間程だったろうか、つかの間だったが、

幼い頃、物語を、現実とちょっぴり混同していた感覚が戻った

不思議な時間だった。

ドアを開けて外に出た。

夜空に星はあったろうか?

天気の事は記憶にない、それどころではなかったかもしれない。

だが間違い無く、自分の胸に星は瞬いていたに違いなく、

どころか上機嫌で、ウルトラセブンの歌でも歌っていたかもしれない。

その夜は、その後もどこかで飲み、トム相手にしこたま酔っ払った。

よほど陽気でぐいぐいいったせいか、制御出来ないくらいの大虎、

いや大狼になっていた。

気がつくと、その日もう一人つきあってくれたアメリカ人がいたのだが、

彼はあきれて帰ったようで、トムだけが側にいた。

トムもよくオレをほったらかさず、あの夜はよくつきあってくれたよ。

オレがもしウルトラ警備隊になることがあったら、

ポインターに乗せてあげよう。

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