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2014-10-30 14:26:12

【目に虫】

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【目に虫】





幼い日の秋の夕暮れ、友達が目をこすっていた。

どうしたと駆け寄ると、友達は目をぐりんぐりんさせている。

自分の方に顔を向けたのでよく見ると「ウワッ」と思った。

片方の目の眼球にべったり虫が付いていて、それが、閉じられたり、

裏側に入ったりしていた。

田舎ではよく虫が目に入る。

しかしその日、友人の目に張り付いていた虫を見てから、

少し神経質になった。

入った時、なかなか取れず目の奥がゴリゴリすると、

虫が目の裏に住み着くのではないかと思い、怖かった。




中高と住んだアパートの前には駐車場があり、よく弟とキャッチボールや

サッカー、バトミントンなどをして遊んだ。

時折ブヨの大群が顔の前に現れて「ウワッ」と顔をよけた。

目を透かしてよく見ると、空中のある部分に小さい虫が集合して、

そこだけ楕円形に薄暗くなっている。

まるで、空中を浮遊する島の様だった。

大群が来たと思ったが、知らずにその虫の浮遊島に顔をつっこんだに

違いなかった。




先日昼間、家の近所を自転車で走っていると虫が目に入った。

久しぶりだった。

虫の浮遊島があるわけでもなく、たった一匹がかなりの確率で

自分の目に飛び込んで来たのだと思うと、

なぜか、人間何があるかわからんと思った。

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2014-10-20 14:05:29

【時をかける】

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【時をかける】





ふと、町を見渡せる坂の上で、

ずっと引っかかっている言葉を思い出した。

「時間は過ぎていくものじゃなく、やってくるもの」

同時に、ハードルをどんどん乗り越えて走る、障害物競走の選手の映像が

頭に現れた。

ひょっとしてああいうことかもしれない。

やってくる時間に対して、どんどん向かって行くのだ。

そして、何やかんやを乗り越えていくのだ。

じっとしている場合じゃないゼ!




先日、小さなクラブで友達のライブを見た。

恐ろしくかっこよかった。

悔しくて、沸々とマグマがあふれ出す思いがした。

こうしちゃいられないゼ!

そう思うと、いても立ってもいられない気分になった。




原田知世主演映画【時をかける少女】は、大好きな映画の1本だ。

全てが完璧な映画だと思っている。

少女から大人になっていく微妙な心の揺れが、タイムリークを通して

見事に描かれている。

その映画の後半に、上のセリフが出て来る。

わかったような、わからないような感じを持ちながら、何年もの間、

時々頭をよぎっていた。

だが、今の自分の心境が、その言葉の意味を、

やっと、ちょっぴりわからせてくれたような気がする。

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2014-10-10 14:23:07

【ポマードロック】

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【ポマードロック】






あの頃は毎晩、ちょっとした覚悟が必要だった。

今夜は4回位でいかないかなと、いつも思っていた。

だが、やはり5回以上はやってやらないとすっきりしない。

風呂に入り、シャワーの蛇口をひねる。

そして、シャンプーをドボドボかけ、ベトベトの髪に指を突っ込んで、

おりゃあ!今夜も思いっきり洗うのだ。

「ウオー!」




髪をあげていた頃は、洗髪が大変だった。

正確に言うと、油性ポマードを使っていた頃までは大変だった。

みんなが定番の柳家のポマードを使う中、オレは、

MG5という油性ポマードを使っていた。

朝、鏡の前で、瓶に指を2本突っ込んでポマードをたっぷり付ける。

それをサラサラヘアーの横っちょの上の方から塗りたくっていく。

たっぷり塗布し終わり、髪がとりあえず乱暴にあがったところで、

手を石鹸で洗う。

その時、鏡で自分のおでこを見ながら、眉を上下に動かし、本日の自分の

ナルシストぶりを確認し、そして櫛を入れ、髪を整えていく。

毎朝だいたい遅刻気味だが、ギリギリまで粘り、

おっしゃあ!とできあがれば、駅まで猛ダッシュだ。

そして夜帰ってきて、シャンプー5回以上の毎日が、数年続いた。

その後原宿で、画期的な水性ポマードの存在を知って、

その日々は終わる。

だがそれまで、油をいかに楽に落とすか、試行錯誤があった。

普通の石鹸がいいと聞きそれもよく使った。

はたまたある時、ママレモンがいいと聞いたことがあり、

それも試したことがあるが、全然効きやしなかった。

だが、そんなある日、夢のシャンプーに出会った事がある。

当時、絶大な人気のアイドルがCMをやっていたシャンプーで

スーパーマイルドというのがあった。

そのアイドルのおかげで、買う男共は多かったに違いない。

オレもその1人だが、それを使った時に驚いた。

シャンプー後「あれ!」

一発で髪の毛がキュッキュして油が落ちている。

びっくりした。

後年、オレの友達に聞くと、その威力を知っている奴は多い。

たぶんあの頃、油野郎の風呂からは絶対間違い無く、

何度もつっこみの声があがったはずだ。

「どこがスーパーマイルドやねん!」




あの頃、毎晩、毎晩5回以上洗ってでも必死にかっこつけようとする姿は、

今思えばなんだか滑稽だ。

だけどその分、不細工ながらも、かっこつける気持ちは脂ぎっていて、

そしてなんだか、ごつごつしている奴が多かった。

今となれば、そういう連中こそいとおしい。

イエー、ポマードロック!

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