皆様、御機嫌よう。

本日も厳しい残暑が続きますね。

連続ものを書かせていただいているのに、間があいてしまって申し訳ございません。




今回で最終回になります。本日は博物館から離れまして、トランスコーナの街をご紹介いたします。



ぐち嬢日記


こちらのお写真は歴史のありそうな工場になります。街の創設当時から続いているのかしら?


ぐち嬢日記


こちらはとあるお店に描かれていた壁画。トランスコーナの街100周年を記念して描かれたものだそうです。


どこにでもありそうな町なのに、世界のどこにもない街。人々が今もなお集いくらしているのに、悲しい歴史を持つ、どこか哀愁の漂う街。私たちが決して忘れてはならない街。そして、もう1度訪れたいと思もわされてしまう街、でございました。








それではみなさま、お体にお気をつけてお過ごしください。

皆様御機嫌よう。

9月も上旬が終わってしまいましたね。

カナダでは新学期シーズンでございます。私も明日からまた大学に登校となります。次はどんな方々にお逢いできるのか楽しみでもありますし、不安でもございます。





さて、前回申し上げました通り、今回も「トランスコーナ歴史博物館」についてご紹介申し上げます。

まずは写真をご覧ください。


ぐち嬢日記


写真写りが少々悪くて申し訳ございません。どこかで見たことある方もいらっしゃるかと思います。「黒執事(アニメ)」でセバスチャン様がお使いになっていた、襟のひだを作るアイロンになります。まさかこんな所で本物にお目にかかれるとは驚きです。ここにくらした方たちも素敵なブラウスをお召しだったのでしょうね。


ぐち嬢日記

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こちらは少し変わった展示の仕方に興味を持ちました。トランスコーナの街の建設の際に発見された矢じりでございます。おもしろいのは、矢じりを展示してあるガラスケース。ボタンと回転式のトレーが付いており年代を追って1棚づつ見ることができます。このような展示の仕方、初めて拝見いたしました。








それでは、明日に備えて早めの就寝に致します。

皆様、良い一日をお過ごしください。

皆様、御機嫌よう。

日本では台風が来ていたそうで・・・何も知らずに申し訳ありません。

大丈夫でいらっしゃいましたか?



本日から「トランスコーナ歴史博物館」を数回にわたってご紹介いたします。

小さな町の小さな博物館なのですが、いろいろなことを感じさせていただきました。


ぐち嬢日記


こちらが外観。レンガ造りの趣ある雰囲気でございます。

展示品はトランスコーナの街の発展と悲しい歴史の遺物になります。来た時にはただ昔のものが展示してあるだけなのかと考えておりました。


トランスコーナは労働者の街でございました。カナダ大陸横断鉄道の建設にことを発し、いわゆる「創られた」街です。また、創建当時ネイティブカナディアンの石器も多く発見されました。そこから時は流れ、工場の集まる工業街となりました。時代の流れとともに、徐々に衰退してゆきましたが、いまでも街は健在です。


ここまでなら、どこの国でもひとつはありそうな街でございます。ですが、ここは少し違うのです。この街が最盛期だったころ、第一次・第二次世界大戦・朝鮮戦争が相次いで勃発いたしました。イギリスの植民地であり、また連合国に加盟していたカナダも多くの兵が招集されました。


トランスコーナの街には働き盛りの男性が特に多かったため、大戦当時約600人いた男性のうち約400人が出征したそうです。そのほとんどの方は2度とここに戻ってくることはなかったそう。街の郊外には3つの戦争で亡くなったおびただしい数の方々の、おそらく遺体の埋まっていない、お墓がございます。街に残ったのはわずかな人口だけ。当然街は衰退してゆきます。こちらの博物館におさめられているたくさんの写真には、所有者のわからないもの、写っている人物が不明なものが数多くあり、現在も情報提供を求めていました。一時代を築いた人々が、記録に残ることもなく消えて行ってしまったのです。


ぐち嬢日記


メモリアル・サークル公園と名付けられた慰霊碑に確認できた方だけの名前と3つの戦争の名前が刻まれておりました。


また、現在当時のことを知り、戦争から生きて帰ってきた生存者のお2人のDVDも見せていただけました。若き日にここへ移住し夢を見て働いたこと、戦争の恐ろしさ、また帰ってこられなかった人々への思い・・・そして、彼らが戦ったおもな国はなんと日本だということもわかりました。衝撃的でした。まさか、海外に来て、こんな小さな町の小さな博物館で「日本」の名前が出てくるとは。こころから、申し訳ないと思いました。無知な自分や、原爆の被害を受けた日本だけが悲劇の国家だと思っていた自分をです。そして、こちらの慰霊碑やお墓に足を運んで良いものかとも迷いました。すべてを奪った敵国の人間ですから・・・結局行ってしまったのですが・・・お祈りはしっかりと致しました。



今日、少しでも忘れてはならない人々のことを知ることができて本当に良かったと思います。そのDVDでは最後にこう書いてございました(意訳)。「すべての帰還者、またすべての帰ってこられなかった人々を忘れることはありません」。また、生存者の一人の方の言葉を(意訳)。「もし今日、街に帰ることができたら、私はなんてきみ(奥様のこと)になんて言うだろう?当時何度も思いましたよ」。私にって間接的に感じていた英語なのに、日本語で直接言われているかのように強烈な二言でした。


ぐち嬢日記


街の一角にございますホテルです。「Welcome Back Gays」(ようこそ、戻ってきた皆さん=帰還者の方々)とあるのがおわかりいただけますでしょうか?70年近く時を経た今でも、この悲劇が強く残っています。この街には歴史的な建物も多いのに、どこか哀愁が漂っていました。







毎年夏になると、日本も戦争の悲劇を痛みますよね。こちらもそれはかわらないのでしょう。カナダの人々の気持ちを少しだけ理解した気が致します。


それでは皆様、御免下さいませ。

皆様、今晩は。

突然失礼致します



こちらはただ今朝の8:30でございます。

本日、朝起きてウォークインクローゼットに着替えをとりに参りました。するとそこには、濡れたというか湿ったカーディガンがかかっていたのです。私のコートから20cmいないくらいのところに。

私は、例のドイツ人留学生とそのクローゼットを共有しております。すぐにそのカーディガンが誰のものかはわかりました。


あり得にと思いませんか?濡れた服をクローゼットに干すだなんて!こちらの服はどうなります?万が一カビが生え出もしたら・・・私はクリーニングものをそのクローゼットに入れておりました。しかも、カナダのクリーニング技術は日本ほど高くないらしく出したくありません。日本まで送り返すにしても時間がかかります・・・


私はあきれて、今度ばかりは文句を申し上げようと思います(おき手紙です)。私はこちらに持ってきたものの中で、お洋服を一番大切にしておりますゆえ。家の雰囲気が-5℃下がろうと、嫌われようと関係ございません。



ということで、朝から最悪のスタートです・・・




それでは皆様、お休みなさいませ。良い夢を。

連続投稿失礼致します。



こちらはダウンタウンにある教会でございます。高層ビルの中にありながら、ヨーロッパの歴史的雰囲気が漂う姿はいささか不思議に感じられます。



ぐち嬢日記

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中には入ることができませんでしたが、見るだけでも素敵な雰囲気を味わうことができました。



ぐち嬢日記


お花の形のステンドグラスも素敵です。








それでは皆様、良い1日をお過ごしくださいませ。

御機嫌よう。