耐震構造どころか… 中国で竹筋コンクリート 高層分譲住宅で露見

 【北京28日傍示文昭】耐震強度偽装どころか、鉄筋の代わりに竹を使用―。中国浙江省杭州市の高層分譲住宅で、鉄筋の代わりに竹の棒を使った欠陥工事が見つかった。施工した建設会社は「出稼ぎの農民労働者が鉄筋を使い切ってしまい勝手にやったことだ」と説明しているが、工事を監督する同市の建築担当当局は建物全体の安全検査を命じるなど、真相の究明に乗り出した。

 北京の大衆紙・北京晨報によると、住宅を購入した家主が今月8日、トイレを改装しようと壁を壊したところ、本来は梁(はり)の支えとしてコンクリート内に入れてあるはずの太さ12ミリの鉄筋2本の代わりに、長さ約1・3メートルと同約50センチの竹の棒2本が埋められていた。

 この欠陥工事を聞いた他の部屋のオーナーらが自室を調べた結果、床下に建設廃材が放置されるなど、ずさん工事の痕跡が次々と見つかり、大騒ぎになったという。

 オーナーらは住宅を施工した建設会社に訴え、権威のある検査会社に一斉点検を要請することで合意したが、その後も点検は行われないままになっており、建設工事を監督する当局が実態調査に乗り出した。建設会社は「欠陥工事やずさん工事は管理責任者がいない間に行われており、われわれには詳しい事情が分からない」と弁解しているという。

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