こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と
ヒスパニック見聞録

 

というテーマで

 

ゲルニカ

 

 

という映画を、前回に引き続き

 

ご紹介させて頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

前回ご説明させて頂いた通り本作は

 

ピカソの絵の舞台となった

 

ゲルニカで起こった事件を描いたもの。

 

 

音譜ゲルニカ(前編)の回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

 

と言っても

 

事実だけを淡々と描いてしまうと

 

ドキュメンタリーのようになってしまいますので

 

この映画では

 

アメリカの新聞記者とスペイン政府の検閲官との

 

ラブストーリーも描かれています。

 

↑ラブストーリーとしてもお楽しみ頂けます

ヽ(=´▽`=)ノ

 

 

 

 


ん?

 

(-"-;A

 

 

 


ファシストの反乱軍が検閲するのは分るけど

 

各国の義勇兵を受け入れている共和国側が

 

なんで検閲なんてしているの?

 

 

 

 

 

 

はい。

 

 

 

 

 

 

ここが

 

スペイン内戦の悲惨なところ。

 

 

 

 


フランコ将軍率いる反乱軍に対抗するために

 

共和国軍が頼ったのは

 

ソビエト連邦だったのです!

 

↑スペインの同士諸君!

一緒に労働者革命を成し遂げよう

 

 

 

 


当時のソビエトは共産主義国家。

 

 

 

 

共産主義国家の拡大を目指すソ連は

 

物資や資金などを共和国側に提供する代わりに

 

情報統制を強いていたのです。

 

 

 

 

 

 

ソ連が関わった共和国軍は。常に優位な状況にある

 

という事を喧伝したかったソ連側は

 

取材に来ていた各国の記者たちの

 

文章を検閲したり電話を盗聴したりして

 

都合の悪いものは破棄させていたのです。

 

↑検閲官の後ろで

検察官自身を検閲しているソ連の事務官。

 

 

 

 

 

 

これでは

 

ファシズムの反乱軍が勝っても

 

共産主義の共和国が勝っても

 

あまり幸せな国にはならなさそうですね…

 

 

 

 

 


検閲官のテレサは

 

バスク州のビスカヤという町で

 

外国人記者たちの発信する情報に

 

日々厳しい目を向けています。

 

↑共和国に不利な発信は禁止です!

 

 

 

 

 

けれど彼女の本当の望みは

 

平和で自由なスペインを誕生させる事。

 

 

 

 

 

彼女の生まれ故郷のバスク地方は

 

自由と独立を愛する気質。

 

↑現在もスペインからの独立問題でゆれる

バスク地方の人々は

民族の自立を求める気質なのです。

 

 

 

 

 

だからこそ

 

自由を抑圧するファシストの反乱軍は

 

彼女にとって

 

絶対に許すことのできない敵だったのです。

 

 

 

 

 


けれど

 

スペイン人ではない外国人記者たちにとっては

 

ソビエトの管理下にある検閲所も

 

自由を抑圧している事には変わりなく

 

みんな不満を募らせていました。

 

↑君は正しい報道を邪魔している!

 

 

 

 

 

けれどそんな中

 

かつては戦場記者として勇名を馳せた

 

新聞記者のヘンリーだけは

 

スペインの現状をまともに伝えようとせず

 

適当な記事を書いて過ごしていたのです。

 

↑けっ。

スペインなんてどうにでもなれ!

 

 

 

 

 

 

テレサは、語学が堪能で

 

検閲官として採用されたインテリ。

 

 

 

 


かつてヘンリーが書いた記事から

 

勇気をもらった過去があるテレサは

 

検閲官としてヘンリーを監視しながらも

 

彼の書いた記事で

 

スペインの現状を世界に伝えて欲しいと望み

 

密かにヘンリーたちを

 

許可されていない取材地へ案内するのです。

 

↑内戦の被害者は

政治と無関係な子供たちなのよ。

 

 

 

 

 

…これって、ソビエト側から見れば

 

利敵行為ですね。

 

↑同士テレサ、君はソ連に反逆するのか?

 

 

 

 


そしてその頃

 

反乱軍に徹底抗戦を続けるバスク地方に

 

業を煮やしたフランコ将軍は

 

自国領内にも関わらず

 

ドイツ空軍にバスク地方を爆撃するよう依頼します。

 

 

 

 

 

そしてドイツ空軍のリヒトフォーヘンは

 

この依頼を利用して

 

町ごと全て殲滅する

 

無差別爆撃のテスト地にしようと考えたのです!

 

↑これは格好の

都市への爆撃実験になるぞ!

 

 

 

 


従来の爆撃の3倍の弾薬を投下するだけでなく

 

新兵器の焼夷弾も投下すれば

 

爆撃の後、消せない火事が発生し

 

町を滅亡させられます!

 

↑メチャクチャ爆弾を落としてみよう!

 

 

 

 

 


さて

 

バスクの自由を望んだテレサの行動は

 

どんな結果を招くのでしょう?

 

 

 

 

 

ヘンリーがやる気を失った原因は

 

一体なんなのでしょう?

 

 

 


そして

 

そんな彼らはドイツ空軍のゲルニカ爆撃の中

 

生き延びる事ができるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑爆発で死ぬか?機銃掃射で死ぬか?火災で死ぬか?

無差別爆撃は

民間人、軍人の区別なく殺戮するのです。

 

 

 

 

 


この作品は、戦記ものではなく

 

ゲルニカを取り巻いていた当時の政治状況と

 

実際に起こったゲルニカ爆撃を

 

観客に分るように描いた作品。

 

 

 

 

 

 


スペイン映画であるにも関わらず

 

アメリカ人を主人公にしたのは

 

スペイン以外の人々の視点で描く事で

 

他国の人々にも

 

当時のスペイン人の置かれていた状況を

 

俯瞰的に見てもらいたい

 

という願いからだと思います。

 

 

 

 

 

どんな国においても

 

内部で争いが起きた時に被害にあうのは

 

自由と平和を望む一般の人々なのですから…

 

↑無差別爆撃は、人も場所も思い出も

すべてを失わせるのです・

 

 

 


 

 

という訳で次回は

 

怒りとコラージュ

 

というテーマで

 

もう一作の

 

ゲルニカ
(1950年版)

 

をという映画を解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑ドラマティックだからこそ観やすい本作は

複雑で分りにくいスペイン内戦を分りやすく解説した

その時歴史が動いた!的な映画なのです。

 

 

 

 

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