こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
ヒスパニック見聞録
というテーマで
REC/レック
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
前回のザ・チャイルドで
ヒスパニック系ホラーとカトリックの関係
について考えてみましたが
本日のREC/レックも
キリスト教の要素が含まれている
スペインの映画です。
本作は
ソリッドシチュエーション・ホラーと
ゾンビ映画がミックスされたような作品。
ソリッドシチュエーションとは
cubeやソウのように
閉ざされた空間が舞台の映画の事。
簡単に非日常空間が作ることができ
低予算で作れる事で
類似作がたくさん存在するジャンルです。
↑連続する四角い部屋に
閉じ込められた人々のサバイバル映画
(「cube」より)
そしてゾンビ映画も
死んだ人が襲ってくるだけなので
服装も自由で、演技もほとんど不要なため
低予算で作れるジャンルです。
↑狼男のような特殊メイクも必要なく
演技も必要ないゾンビ!
(「ゾンビ」より)
けれど、だからこそどちらも
魅力的な設定が
重要になってくるジャンル
でもあるのです
\(^▽^)/
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドは
死体が動く事だけでなく
人種差別がテーマになっていますし
↑ゾンビ以上に
平気でゾンビ殺しを楽しむ人々が怖い
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
ソウ・シリーズは
ジクソウという魅力的なキャラが存在します。
↑人の死をゲーム感覚で楽しむジグソウ!
では本日のREC/レックはというと…
スペインらしい
化け物の発生理由
が、この映画を魅力的にしているのです!
↑この映画に登場する怪物は
ヒスパニック的な考え方によって生まれました!
本作もストーリーは、とてもシンプル。
消防署にTV取材に来ていた
ナレーターのアンヘラとカメラマンは
マンションの一室で老人の叫び声が聞こえた
という通報を受け
救出に向かう消防士2人と共に向かいます。
↑密着24時間みたいな番組を担当している
ナレーターのアンヘラが
この映画のナビゲーターです!
現場に向かった一行ですが
向かったマンションでは
恐ろしい怪異が発生していたのです!
↑アンヘラたちは大変な事態に
巻き込まれます!
叫び声がした部屋に入ってみると
老婆が血まみれでフラフラとしていました。
↑なんかフラフラしてる!!
同行した警官が
老婆を落ち着かせようとして近づいた瞬間
老婆は奇声を上げて警官に襲いかかり
警官の首に噛み付いたのです!
↑血まみれ老婆の侵略!!
飛び散る血しぶき!
なんとか老婆を引き離しますが
警官は意識不明の重体に!
急いで病院へ搬送しなければ、と思い
消防士がマンションの入り口まで
警官を運んでいくと…
なんとマンションの入り口は
政府によって封鎖されてしまっていたのです!
↑瀕死の人がいるのに
出してもらえないアンヘルとマンションの人々!
マンションに閉じ込められたのは
警官、消防士、住人、そしてアンヘルたち!
彼らは何故、閉じ込められたのか?
そして彼らの運命はどうなってしまうのか?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
↑老婆は一体どうなってしまったのか?
と、ここまでの展開だと
最近よくあるホラー映画ですよね
(*´∇`*)
けれど、一体なぜ
突然、老婆が凶暴になったのかを
アンヘルたちが考察していくという展開が
この映画の面白さなのです!
社会問題を描くジョージ・A・ロメロの作品では
ソンビ誕生の理由より
ゾンビが発生した後に起こる
人間たちの醜い争いが映画のテーマですし
イギリスの28日後…シリーズでは
ゾンビに似たレイジ・ウィルスが発生した場合の
感染の広がりと封鎖の可能性を
シミュレーションしています。
けれど本作の場合は
老婆の怪物化の様々な可能性が浮かび
それらの可能性が消えるたびに
少しずつ事件の核心に迫っていくのです!
↑映画中盤、全身保護スーツの検疫官が登場!
ということは
老婆の凶暴化の原因はウィルス!?
偏屈で一人暮らしだったという老婆に
最初に疑いの目が向けられます。
私たち観客も
老婆が何か禁忌を犯してしまい
ゾンビのようになってしまったのでは?
と想像すると思います。
つまり原因は
老婆による過失説ですね!
けれど、そうではないと分ると
次にゾンビ説。
ゾンビでもない事が分ると
次にウィルス説という感じで少しずつ
この事件の本質に迫っていきます。
そして最後にたどり着いたのは…
ヒスパニックならではの
人間の領分を越えた、傲慢な試みの結果
だった事が分ります。
それは一体何かを説明してしまうと
観る楽しさを奪ってしまうので
解説はこの辺りで辞めておきます!
このマンションで起こった出来事は
REC/レック2で詳しく明かされていきます。
そして、それが理解できた時
このシリーズがアメリカや日本ではなく
カトリックの地
スペインならではのホラー映画
だという事が分って頂けると思います。
単純なスラッシュ映画ではなく
作り手の深い宗教観を感じさせるホラー映画。
それが本作なのです。
という訳で次回は
スペイン
シッチェス映画祭とは?
というテーマで
ロシア52人虐殺犯
/チカチーロ
という映画を解説してみたいと思います。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑私見ですが、本作は1985年のイタリア映画
「デモンズ」と良く似ている作品です。
ダリオ・アルジェント監督が
大ヒットしたゾンビに触発されて作った本作も
カトリックの国イタリアらしい展開と
なっているのです!
REC/レック4 ワールドエンド スペシャル・プライス [DVD] 1,296円 Amazon |