こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
ヒスパニック見聞録
というテーマで
パンズ・ラビリンス
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
前回の宮廷画家ゴヤは見たの回で
当時のスペインは動乱の時代だったと
書いたのですが…
実はスペインは
近年までずっと動乱が続いていた国なのです。
( ̄_ ̄ i)
本日のパンズラビリンスは
スペイン国内が
政府と反乱軍に分かれて内戦状態だった
スペイン内乱直後(1933年頃)
が舞台の映画です。
↑スペインが2つの世界大戦で
他国との戦争に巻き込まれなかったのは
国内で殺しあっていたから
なのです!
当時、政権を握っていたのは
フランコ将軍率いる独裁政権軍。
↑ヒトラーにも接近したフランコ将軍は
大国の思惑を上手に利用して
生涯独裁政権を維持し続けた戦略家です。
彼らと対立して政権を奪われた人民戦線は
山奥に逃亡してゲリラ活動をしており
独裁政権軍は、人民戦線を殲滅するために
山中に砦を築いていました。
↑ゲリラを殲滅せよ!!
スペイン内戦は
国内に深い遺恨を残す戦いとなりました。
本作は
そんな山の中の砦が舞台!
↑こんな場所の映画です!
えっ?
(-"-;A
ポスターだと
女の子向けファンタジーみたいでけど…
↑日本のポスターだと
少女の冒険ファンタジー映画みたいですね。
はい。
確かに、この映画の主人公は
オフィリアという女の子。
↑オフィリアは、とてもかわいい女の子です。
けれどストーリーは
楽しい冒険ファンタジーではないのです。
↑海外版ポスターの別バージョン。
なんだか不穏な空気が漂っています。
オフィリアは、母親と一緒に
独裁政権軍の山中の砦に連れて来られました。
連れて来られた理由は
母親の新しい夫が、砦の司令官だったから!
↑新しいお父さんは、残虐な司令官!
どうしてお母さんは
そんな人と結婚したの?
それは
オフィリアの父親が内戦で死亡してしまい
未亡人になった彼女を
助けてくれたのが彼だったからです。
けれど、オフィリアにとっては
新しい父親も、山の砦も好きにはなれません。
彼女は、本を読むことが好きな
空想好きの少女。
そんな孤独な彼女は
砦の近くに、古い遺跡を見つけるのです。
↑なに、ここ?
そして、この遺跡は…
なんと妖精の王国への入り口だったのです!
↑なんかいた!!
遺跡の中に招かれたオフィリアは
森の妖精パンから
あなたは妖精の国の王女様の
生まれ変わりなのです。
と教えられるのです。
↑あなたはモアナ王女の生まれ変わりです!
そしてパンは、オフィリアに言うのです。
あなたが本物の王女と認められるには
3つの試練を乗り越えなければならないのです!
と…
おお!
やっぱりファンタジーじゃないですか
ヽ(=´▽`=)ノ
↑妖精の国の王女になるために
3つの試練を乗り越えろ!
えっと…
確かに、この場面だけ見ると
ファンタジーなのですが
この映画はファンタジーとは言い切れないのです。
理由は
もし彼女が
妖精の王女になったとしても
スペインの状況は変らない
のですから
彼女だけ妖精の世界へ逃避てし
ハッピーエンド!
という話になってしまいますよね。
↑妖精の国へようこそ!
ひどいスペインは放っておきましょう
\(^▽^)/
…こんなオチでいいの?
では
妖精たちが王女のために
スペインの内乱を終らせました!
というオチはどうでしょう?
↑エロイムエッサイム!
我は求め、訴えたり!!
妖精の魔法で
スペイン人よ、争いをやめましたとさ!
…これでは、嘘歴史ですね。
ちなみに、映画の最初のシーンは
オフィリアが血を流して死んでいくシーン!
↑映画の冒頭のショッキングなシーン!
とても楽しいファンタジーには
見えません。
という事は、彼女とパンのお話は
彼女が死ぬ直前に見た、単なる幻想?
↑いや~、残念でした!
この映画は、ただの夢だったんです。
ちゃん。ちゃん。
これでは、酷すぎます!
( ̄Д ̄;;
では一体
スペイン内戦と少女の妖精譚には
どんな関係があるのでしょうか?
それについては次回
詳しく考察してみたいと思います
ヽ(=´▽`=)ノ
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑スペイン内戦、少女、妖精…
これらを結ぶヒントは
ヒスパニック魂なのです!
どうぞ、ご期待ください
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