こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と
ヒスパニック見聞録

 

というテーマで

 

ナチョ・リブレ

覆面の神様

 


という映画を
 
ご紹介させて頂ければと思います。

 

 

 

 


前回は

 

マリアッチのファッションは

 

身につけた人に勇気を与えるのでは?

 

という考察でしたが

 

実は、メキシコにはもう一つ

 

着用した人に勇気を与える衣装があるのです

 

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

その衣装とは

 

マスカラ!!

 

 

 

 

 

…あ

 

ネイルのマスカラではありません!

 

 

 

 

 

 

マスカラとは

 

メキシコのプロレス

 

ルチャリブレでレスラーがかぶる

 

マスクの事です。

 

↑こういうマスクです!

 

 

 

 

 


ミル・マスカラスや

 

タイガーマスクなどをご存知の方には

 

お馴染みですね!

 

↑タイガーマスクもマスクマンですね!

 

 

 

 

 


ヒスパニックの人々に大人気のルチャリブレは

 

死者の日の骸骨と同様

 

アステカの文化の影響を受けており

 

レスラーたちが好んでつけるマスカラは

 

神と一体となるような感覚で

 

使用されるものなのだそうです。

 

↑神の力を得て戦うルチャドールたちにとって

マスカラは宝物!

 

死後、埋葬される時も

マスカラをつけたままの人もいるようです。

 

 

 

 

 


マスクを付けることによって

神と一体となる!

 

 

 

…なんかカッコいいですね

 

↑ゴッドパワー降臨!!

 

 

 

 

 


本日のナチョ・リブレは

 

そんな神と一体になれるルチャリブレを夢見た

 

修道院の男が主人公です。

 

↑ですので主人公もマスクマンです。

 

 

 


彼の名はイグナシオ。


白人とメキシコ人のハーフですが

 

両親は彼が幼い時に死亡。

 

 

 

 

 

身寄りの無いイグナシオは

 

修道院に孤児として引き取られます。

 

 

 

 

 

そんなイグナシオの夢は

 

ルチャドールになること!

 

 

 

 

 

 

ルチャドールとは

 

ルチャリブレの選手の事。

 

 

 

 

 

彼は強くてカッコいいルチャドールに憧れ

 

自作のマスカラを作って

 

ルチャドールごっこをしていたのです!

 

 

 

 

 


おお!

 

 

神に仕える修道院の子供が

 

神と一体になるルチャドールを目指す!

 

 

いい感じの展開ですね

 

\(^▽^)/

 

 

 

 

…えっと。

 

 

 


実は、そうではなかったのです。

 

 

 

 

 

 

修道院の神の教えは非暴力。

 


だから修道僧たちにとってルチャリブレは

 

暴力を容認する汚れたもの

 

だったのです!

 

 

 

 

 

 

ルチャドールにおける神とは

戦い精霊のような神

 

 


キリスト教における神とは

全知全能の唯一神

 

 

 

 

全知全能の神が

 

マスクに宿るのはおかしいですね…

 

σ(^_^;)

 

 

 

 

 

 

ですのでイグナシオは

 

ルチャドールごっこをする事も禁止され

 

修道院の食事係になっていくのです。

 

↑けがれたルチャリブレごっこをしていて

お仕置きされる少年イグナシオ

 

 

 

 


けれど修道院はとても貧乏。

 

 

 


イグナシオンが作る食事はいつも

 

ドロリとした液状のものとタコチップだけ。

 

 

 

 

 

ナチョリブレ志望だった彼にとっては

 

地味でつらい日々でした。

 

↑成長したイグナシオと彼の料理汗

 

 

 

 


 

 

けれどある日、別の修道院から

 

エンカルナシオンという

 

とても美しいシスターが赴任して来たのです!

 

↑女神キターーーーーーー!

 

 

 

 

 

彼女の目を引きたいイグナシオンは

 

なんとかして彼女に

 

美味しい食事を食べてもらいたいと考え

 

ルチャリブレに出場して

 

お金を稼ぐ事を決意するのです!

 

↑真の男に目覚める時が来たぞ!

 

 

 

 

 

イグナシオは

 

村で野人のように暮らしていた

 

ヤセという男を無理矢理パートナーにして

 

アマチュアのルチャリブレに

 

出場することにするのです!

 

↑ヤセは、ホームレス同然の男。

 

大丈夫か?

こんなヤツが相棒で!?

 

 

 

 

 

けれど、もちろん

 

修道僧はルチャリブレなんてご法度!

 

 

 

 

 

 

だから彼はマスカラをかぶり

 

謎のレスラー、ナチョとなるのです!

 

↑ちなみに予算が全くないので

最初のマスカラは、盗んだタイツでした…

 

 

 

 

 

さて、ナチョとなったイグナシオは

 

ルチャリブレで栄光を掴む事ができるのでしょうか?

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑これがナチョのバージョン2!

 

…強そう?

 

 

 

 

 

ちなみにルチャリブレは

 

勝手も負けてもファイトマネーは手に入ります。

 

 

 

 

 

だからイグナシオとヤセは

 

たとえ連戦連敗でも

 

お金を稼げるようになっていきます。

 

↑ボロボロに負けてもお金が手に入るので…

 

 

↑修道院の食事がランクアップ。

 

彼なりにオシャレに盛り付けます

ヽ(=´▽`=)ノ

 

 

 

 

 

 

本作は一見するとギャグなのですが

 

よく考えいみると

 

メキシコの貧困地域に暮らす人たちの

 

厳しい状況が伝わってきます。

 

 

 

 

 

 

孤児のイグナシオも無職のヤセも

 

今の生活を続けていても

 

絶対に裕福にはなれません。

 

↑お先真っ暗な二人。

 

 

 

 

 

 

けれど

 

ルチャドールになればお金が稼げます!

 

 

 

 

 

 

だから彼らにとってルチャリブレは

 

人生を賭けてみる価値のあるものなのです!

 

 

 

 

 

 

イグナシオが憧れているのは

 

ルチャリブレのチャンピオンのラムセス。

 

↑プロのルチャドール、ラムセス。

 

 

 

 

 

 

彼は成功者で大金持ちですが

 

人間性はとても悪く

 

貧乏なイグナシオたちを全く無視します。

 

 

 

 

そう!

 

 

 

メキシコでは

 

自分が幸せになるための

 

他者からの援助は期待できないのです!

 

↑ラムセスの成功は、ラムセスだけのもの!

 

 

 

 

 

けれどイグナシオは

 

ルチャリブレ大会の賞金で

 

愛するエンカルナシオンと子供たちに

 

バスを買ってあげたい

 

と考えています。

 

 

 

 

 

 

そんな夢をかなえたいなら…

 

 

 

 

そう!

 

 

 

 

戦うしかないんですね。

 

↑ラムセス、ナチョと戦え!

 

 

 

 

 

 

たとえ神が野蛮だと言ったとしても

 

愛するエンカルナシオンと

子供たちのために命をかけて戦う!

 

そんな

 

ヒスパニック的な情熱があるからこそ

 

マスカラに神が降臨するのです

 

 

 

 

 

単純にして最強!

 

 

 

 

それが愛を人生の中心におく

ヒスパニック魂なのです

 

ヽ(=´▽`=)ノ

 

↑やれるぜ、愛のためなら!!

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

場所をスペインに移し

 

ヒスパニック的

民衆蜂起の恐怖

 

というテーマで

 

宮廷画家ゴヤは見た

 

という映画を解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑エンカルナシオンも言います。

良い事のために戦うのなら

神様も許してくださる!

と…


これぞヒスパニック・マインドなのです!