こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と
ヒスパニック見聞録

 

というテーマで

 

アラモ

(2004年版)

 

 

 

という映画を
 
ご紹介させて頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

前回のファーストフード・ネイションは

 

アメリカとメキシコの経済的格差の問題を描いた作品でした。

 

音譜ファーストフード・ネイションの回はコチラ音譜

 

 

 

 

 


けれど何故

 

隣接しているにもかかわらず

 

アメリカとメキシコの経済的な格差は

 

生まれてしまったのでしょう?

 

 

 

 

 

 

きっと理由は様々。

 

 

 

 

 

けれどメキシコが没落していった原因に

 

アメリカとの領土戦争に敗北があったことは

 

間違いありません。

 

 

 

 

 


そして、その端緒となったのが

 

アラモ砦の攻防です!

 

↑アラモは要塞ではなく

元キリスト教の伝道所だった場所に

砲台が設置された、軍の駐屯所です。

 

 

 

 

 

 

アラモの戦いという言葉は

 

きっと一度は耳にした事があるかもしれませんが

 

実際はどんな戦いだったのでしょう?

 

 

 

 

 

 

アラモの砦を守っているアメリカ兵が

 

メキシコ軍に攻撃された戦い?

 

 

 

 

 

 

いいえ。

 

 

 

 

 

 

実は…

 

アラモのあるテキサス州はメキシコの領土で

 

アメリカ人の方が勝手にやって来たのです!

 

 

 

 


元々はメキシコの領土だったテキサスですが

 

領土拡張を国是とするアメリカは

 

メキシコ政府の混乱によって

 

テキサスの住人が独立を宣言しメキシコ軍を追い出すと

 

応援に義勇軍を送り込んだのです。

 

 

 

 

 


と言ってもテキサスは

 

アメリカに所属した訳ではないので

 

この義勇軍は、自警団のようなもの。

 

↑自警団は新天地テキサスに夢を託しにやって来た

食い詰めた人々だったのです…

 

 

 

 

 


彼らがテキサスの

 

サンアントニオという街に着いた時

 

なんとメキシコ軍が

 

街を奪還しにやって来たのです!

 

↑えっ?

メキシコ軍は去ったんじゃなかったの汗

 

 

 

 

 

つまりアラモの戦いは

 

メキシコの正規軍 VS

テキサス独立を応援しに来た義勇軍

 

という構図なので

 

正式なアメリカとメキシコの戦いではありません。

 

 

 

 


ちなみに戦力差は

 

正規軍6000 vs 義勇軍250!

 

↑メキシコ軍は完全武装の軍人たちです!

 

 

 

 

 

サンアントニオの街にいた義勇軍たちは

 

近くにあるアラモ砦に立てこもり

 

アメリカ正規軍に応援を要請しますが

 

アメリカの領土でないサンアントニオに

 

正規軍を出兵させることはできず

 

結果として

 

アラモを守っていた義勇軍は

 

一人残らず討ち死にしてしまうのです!

 

↑圧倒的兵力によるアラモ攻防戦は

13日間行われました。

 

 

 

 


本日のアラモは

 

この顛末を映画化したもの。

 

 

 

 

 

 

まるで大阪冬の陣や300のような

 

絶望的状況の中

 

ドラマティックな人間模様が描かれていきます!

 

↑「300」のような

絶望的な状況におけるドラマチックな展開です!

 

 

 

 

 

当初衝突していた2人の司令官が

 

戦いを通してお互いを尊敬していくようになったり

 

伝説の凄腕スナイパー

 

デイビー・クロケットの矜持など

 

思わず胸アツとなるエピソードが多く

 

彼らが次々と倒れていく終盤は

 

涙なくしては観れません!

 

↑絶対に勝てない戦いの中

彼らは全員が散華していくのです…

 

 

 

 

 

…ん?

 

 

(・_・;)

 

 

 

 

でも戦いはメキシコが勝ったんだから

 

アメリカの格差問題とは関係ないんじゃないの?

 

 

 

 


いいえ。

 

 

 


実はこの事件

 

アラモ陥落での勝敗が問題では

 

なかったのです!

 

 

 

 

 

義勇軍たちは

 

アラモに篭城すれば全滅する事は

 

分かっていながら退却はしませんでした。


理由は

 

ここで引いたら
自分たちには何も残らないから!

 

 

 

 

 


彼らはテキサス独立に

 

自分たちの人生を賭けていました。

 

人生の再起をかけてやって来た

伝説のナイフ使い、ジェームス・ボウイ大佐。

 

 

↑自分の息子を人に預け

テキサスで司令官として成功しようとしていた

ウィリアム・トラヴィス。

 

 

↑伝説の銃の名手デイビー・クロケットは

政治家を目指しましたが

都会では田舎ものとバカにされ

テキサスで議員を目指す事を決意したのです。

 

 

 

 

 

そんな彼らが

 

イヤ~。

やっぱ無理だったよ~

 

と引き上げてしまえば

 

彼らにはもはや行く場所がないだけでなく

 

アメリカがテキサスを領有する可能性も失ってしまいます。

 

↑メキシコ軍が進行してきたので撤退しました!

 

…これでは、もう

領有権など主張できませんね。

 

 

 

 

 

けれどもし

 

彼らが全滅してでも

アラモを死守しようとしていた

 

という事実が残れば、展開は変ってきます!

 

 

 

 

彼らの遺志を継ぐ人がきっと現れる!

 

 

 

 

アラモの若き司令官ウィリアム・トラヴィスは

 

勝ち目の無いアラモの戦いを

 

自分たちが死ぬことで

 

意義あるものにする事を力説し

 

仲間たち全員が、彼の思いに賛同したのです!

 

↑孤立無援でもできること。

 

それは、生き様を見せ

次世代へ遺志を継がせていく事だ!

 

 

 

 


結果としてこの考えは当たり

 

アラモ砦の全滅を知ったアメリカ人は

 

彼らの無念を晴らす!

 

という思いで一致団結してメキシコ軍を壊滅させ

 

率いていたサンタアナ将軍を捕えます!

 

↑アメリカ軍の知将ヒューストン将軍によって

分断されたサンタアナ軍は

 

アラモを忘れるな!

 

という復讐心に燃えたアメリカ軍によって

わずか18分で壊滅するのです…

 

 

 

 

 

 

では、捕えられたサンタアナ将軍もまた

 

自分の死を引き換えに

 

メキシコ軍の士気を鼓舞したのでしょうか?

 

 

 

 

 

いいえ。

 

 

 

 

サンタアナ将軍はなんと

 

自分の命と引き換えにして

 

テキサスの独立を容認してしまうのです。

 

 

 

 

はい。

 

 

 

ここがきっと歴史の分岐点!

 

 

 

 

 

国の勢いというものは

 

時に、未来のために殉教した者によって

 

左右されていくのです。

 

 

 

 

 

 

 

この後にメキシコはアメリカと戦争をし

 

結果して

 

カリフォルニア、ネバダ、ユタと、アリゾナ

 

ニューメキシコ、ワイオミング、コロラドなどを失い

 

弱体化していきます。

 

 

 

 

 

アラモがアメリカ人に残したものは

 

後悔のない人生を送るには

命を捨てる覚悟も必要

 

という人生訓であり

 

メキシコ人に残したものは

 

負けた時は全てを差し出して

助けを請う

 

という人生訓でした。

 

 

 

 

 

皆さんは、どちらを支持されますか。

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

メキシコ人の捲土重来

 

というテーマで

 

マチェーテ

 

という映画を解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑歴史上数少ない

圧倒的兵力差における完全玉砕のアラモは

無謀な戦いだったかもしれませんが

アメリカ人のスピリッツに

今も大きな影響を与えている戦いでもあるのです!

 

リメンバー・アラモ!!