本日も
「オール・ザット・ジャズ」
という作品を通して
想像力と
死んだらおどろいた!!
というテーマについて
考えてみたいと思います。
この映画は
タイトルだけで想像すると
ジャズの映画
のように思えます。
その上ジャンルは
ミュージカル
皆さんだったら
「オール・ザット・ジャズ」
というタイトルのミュージカル
って
どんな作品だと思いますか?
ジャズ・ミュージシャンの映画?
ジャズの歴史みたいな映画?
いいえ。
全然ちがうのです!
この映画は
ある舞台演出家のお話。
派手好きで
伊達男で女好きの
人気演出家
伊達男で女好きの
人気演出家
ジョー・ギデオン
が主人公です。
が主人公です。
↑主人公のジョー・ギデオン
彼は日々
テンション120%!
朝起きると
熱いシャワーを浴び
大量の薬を飲み干し
目薬を差して
スッキリとした男になって
仕事に向かいます。
↑身支度の後の決めゼリフは
「It’s show time !」
「It’s show time !」
几帳面でまじめな人ってこと?
とんでもない!
(`・ω・´)
彼は
お酒とタバコと女を
こよなく愛する男
↑ちょい(かなり)悪オヤジの
ジョー・ギデオン
ジョー・ギデオン
前日のグチャグチャな夜の
疲れを見せないように
演出して出勤しているのです!
彼の演出はいつも
破天荒!
破天荒!
↑彼の振り付けは
過激でセクシーで挑発的!
過激でセクシーで挑発的!
今度の舞台では
分かれた妻と
今の愛人が
一緒に出演するのです。
一緒に出演するのです。
!!!
( ̄□ ̄;)
それって修羅場!?
いいえ。
ジョーにとってこれは
オレって
こういう人間なんだぜ!
という
自己アピール
なのです。
なのです。
↑離婚した妻と娘とも
平気で付き合える伊達男。
それが彼なのです(^^)
平気で付き合える伊達男。
それが彼なのです(^^)
かなり
ナルシスト
ですね。
ですね。
彼は
周囲の人の声に一切耳を傾けず
自分の信じた道を突き進んでいきます。
↑すごいのやるぜ!!
けれど…
そんな彼の心臓は
長年の無理がたたって
もう限界に来ていた
のです。
のです。
彼は
自分が死に向かっていることを
自覚していますが
何の対策もしようとはしません!
彼の生き様
それは
かっこよく生きること!
だから
心臓のことを
誰にも告げずに
今日も
シャワー!
薬いっぱい!
そして目薬!
という3点セットで
いつも通り
を演出し続けるのです。
を演出し続けるのです。
↑今日も
イッツ・ショー・タイム!!
イッツ・ショー・タイム!!
だから当然
心臓は悪化の一途
やがては
入院を余儀なくされます。
彼は
死ぬことになります。
これはもう
仕方がないことですね
(ノ_-。)
(ノ_-。)
意識は次第に混濁し
やがては
最後の時
を迎えることになるのです。
さて
そんな
最後を迎える
伊達男の心の中
伊達男の心の中
って
一体どんな感じなのでしよう?
彼は
ダンディなので
自分の心の中で思っている本音を
元妻にも、愛人にも、娘にも
同僚にも、友達にも
一切語りません。
じゃあ
分からないですよね。
いいえ。
この映画では
そんなジョーの心の中の
人生最後のショータイム
が
が
キッチリと描かれているのです。
心の中には
ステージがあります
ステージがあります
MCを勤めるのは
TVで有名な司会者!
主役はもちろん
ジョー・ギデオンです!
↑人生最後の(脳内)ライブ!
彼は歌います
Bye bye life
(さよなら人生)
Bye bye happiness
(さよなら幸せ)
Hello loneliness
(こんにちは孤独)
I think I'm gonna die
(俺はもう逝くよ)
(さよなら人生)
Bye bye happiness
(さよなら幸せ)
Hello loneliness
(こんにちは孤独)
I think I'm gonna die
(俺はもう逝くよ)
↑bye bye Life !
観客席は
彼の関係者で
埋め尽くされています。
妻もいます。
娘もいます。
仕事仲間たちもいます。
みんな笑顔です
(*´∇`*)
舞台には
赤と青の筋のある
ダンサーが踊っています。
↑この二人は心臓。
踊りが終れば、彼も…
踊りが終れば、彼も…
周囲には
緑の白衣を着た
医者たちもいます。
彼らと一緒に
ジョーは楽しそうに歌い続けます
…
この映画を監督した
ボブ・フォッシーは
振付師出身の映画監督。
独自の冷ややかな視点で人間を描いた
「キャバレー」
や
「シカゴ」
の原作者として有名な監督です。
彼は
三度の結婚をし、
娘もちゃんといます。
そう!
この映画は
ダンディな男
ボブ・フォッシー
ボブ・フォッシー
が描いた
自分自身の
人生のカーテンコール
を
映像化したもの
だったのです。
映像化したもの
だったのです。
さて
このラストダンスの後
映画は一体
どんな結末を迎えるのでしょうか?
どんな結末を迎えるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
この映画を作った9年後
ボブ・フォッシーは逝去します
享年60歳!
若くして逝ってしまった
彼の心の最後の風景は
映画となり
永遠
となったのです。
という訳で次回は
もうひとつの
死んだ後に見える光景
を描いた映画
死んだ後に見える光景
を描いた映画
「レ・ミゼラブル」
について
解説してみたいと思います。
ではまた(*^ー^)ノ