本日は

「ゼロ・グラビティ」



という映画を通して

「想像力で考える引力とは?」

というテーマで考えてみたいと思います。






この映画は不思議なことに


原題が

「GRAVITY(グラビティ)」

なのに


日本では

「ゼロ・グラビティ」

となっています。





グラビティを「重力」と考えるなら、

「グラビティ(重力)」

「ゼロ・グラビティ(無重力)」では

全く反対の意味になってしまいますね

(-_-;)






どうしてこんな事に

なっているのでしょう?






それは恐らく、

この映画が

二つの視点で観る事ができる

からなのだと思います。






視点1:
ゼロ・グラビティの映画として




この作品は

ライド系映画

として観ることができます\(^▽^)/






ライド系映画とは、

まるでジェットコースターのように、

映画のスタートからラストまで、

ドキドキ・ハラハラしっぱなし!

というタイプの映画です。





「インディ・ジョーンズ」

「ダイ・ハード」

「ワイルド・スピード」

「トランスポーター」


みたいな作品のことですね

\(^▽^)/






この作品は

わずか90分

という短い映画ですが、

最初から最後まで

息をつく暇もない

スリリングな展開です!






宇宙で仕事をしていた

女性エンジニアのストーン。






彼女たちは宇宙空間で

不慮の事故に襲われ

仲間とスペースシャトルを

失ってしまいます!


↑およそ想像できる
人生で最も絶望的な
シチュエーションですね…






生き残ったのは、

宇宙がはじめてのストーンと、

ベテランの宇宙飛行士コワルスキーだけ!






彼らは、

事故に巻き込まれていないハズの

ソビエトのシャトルへと

宇宙遊泳をして

たどり着こうとします!


↑頼れるベテランの
コワルスキーは
ジョージ・クルーニーおじさん(^^)






眼下には

宇宙の闇
or
地球!






どちらに飛ばされても

死は確実です!!






その上、

宇宙服の空気の残りも…





という感じで、

息つく間もないスリリングな展開で、

アドレナリンは出っ放し、

最後まで手に汗握る

ライド感たっぷりで

満足度100%なのです

\(^▽^)/






だから、

ど迫力の
無重力ライド!

として満喫してもOKだと思います。






けれど折角ですので、

「グラビティ」としての視点


考えてみたいと思います(^^)






視点2:
グラビティの映画として

 





グラビティには「重力」とは別に

「引力」

という意味もあります。





「引力」

とは

引っ張る力。





もし

地球に引力がなければ、

地球に留まることはできません

(@_@;)







そして

引っ張る力



生きていくため

にも必要なのです。






もし人生に

生きなきゃいけない!

という引っ張る力

がなければ、

人は

人生に留まることができない

かもしれません…







この映画は

主人公のスタンスが

30分ごとに変化していきます。






最初の30分。






主人公のストーンは、

受身の人間です。






宇宙での活動も

志願したものではなく

呼ばれたから来たという感じ。





宇宙に来たという感動も

あまりないようです。





彼女は過去に

事故で娘を失っていますが、

そのことについても

「バカな死に方だ…」

淡々と話すだけ。






そんな彼女ですから

自己に遭遇しても

主体的に行動できず

ひたすら右往左往するだけ!






パニックになった彼女は、

同僚のコワルスキーがいなければ

何もできない存在です!






けれど30分後、

今度は、彼女自身が

一人で戦わなければならない

という状況になります!






ここでは、

自分が生き残るために

必死になった彼女がいます。


↑必死!必死!必死!
だって死にたくない!!







自分自身を励まし、

ムリだと思っても挑戦し、

できる限りの手を打ち、

必死で運命と立ち向かう!






そんな

ひたすら

生きるためにもがく


という30分です!






そして

ラスト30分は…






それはどうぞ

皆さんの目で

確かめてみてください

(^^)






ラスト30分の彼女は

もはや別人です。






生きる


という境地に至った彼女には、

人生に対する
引力(グラビティ)




生まれている

のです!!






そしてコレはきっと

彼女だけのことではない

と思います。






人は人生において

最初は受身であり、

オロオロしたり、嘆いたりしながら

誰かに引っ張ってもらう

ことになります。






けれどやがて

自分自身の人生に

必死に立ち向かう日が

やってくるハズです。






生き残るために

負けないために

危険かもしれないけれど挑戦し、

人生をあがいてみる!






そして、

その先に悟る

「生きる意味」

こそが

人生という大地の引力

なのではないでしょうか?






ライド系映画としても

人生哲学の映画としても

充分に満足できる完成度の

グラビティ(ゼロ・グラビティ)。





皆さんは

どちらの視点で愉しまれますか

ヽ(=´▽`=)ノ




ではまた(*^ー^)ノ


人生にグラビティを感じれるか?
もし感じられないのなら、
きっとゼロ・グラビティな状態なのです…





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