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↓ガ島中央戦跡要図
西山日誌40 より続いております。
第38師団歩兵第228連隊
第三大隊長 陸軍少佐 西山 遼 氏の日誌
現在地、見晴台大隊本部
十二月二十一日 月 曇 ガ島上陸47日目
岡部隊方面、敵の出撃盛んなり。
概ね二百程度の敵なり。
其の都度相当の打撃を興へたるものの如く敵は後退せり。
本朝、歩兵団伊藤閣下に呼ばれて行く。
マタニカウ河に対する防備を強化すべき指示あり。
将来を見透かした就ても?種々意見を承り益て意思強靭作戦任務の遂行を痛感す。
○ 軍全般大捷のために敢えて笑って死す大儀性心を必要とす。
予は心に深く決する○あり。
動せず日の来るを頑として待つ。
不動決死、我行く道は一つなり。
正午過ぎ北山砲兵部隊に対する艦砲、爆撃、銃撃、一時に猛射を極め山形ために改まり総てが吹き飛ばされしかと疑うばかり。
二時過ぎまで続く。
砲撃の静まれる一時壕を出て兵の屯する穴を巡る。
折柄満月煌煌と樹々を縫いて射し込む。
雨上がりの滑り易き坂、落葉々々に足踏みしめて歩む。
夜光虫の青き光所々不気味に散乱す。
兵は今炊事中か所々黒き影月光に動くむ。
椰子を煎る匂いが香ばしいく鼻をつく。
彼方月影やや明るき方より「炊事終わり」と報告する声あり。
既に壕中に入りて夢路を辿る兵もあり。
燈りなく、煙草とてない夜、淡き月下に過ぎし戦を想い家郷に想いを走らす外にせん術もなく所々土越しに話し合う。
兵は予を信じ必勝をかたく信じ苦しき持久戦を戦い抜いて呉れる。
土にまみれ衣は破れ垢に黒ずみたれども今の兵の姿こそ最も尊く至誠に近しとも云うべし。
副官の呼ぶ声に壕に帰り明日の指示等月下になし筵の床に横たわる。
砲声又近くにこだまする。
土越しに隣り呼び交ひつはものの
ふるさと語る月の塹壕
月出て壕明るし煙草吸う
砲声を枕に聞き夢を追ふ
砲弾を枕辺近くに聞きつつも
郷思ふ夢いつしか眠る
椰子の樹の墓標淋し逝ける戦友
椰子の樹の墓標白く目にしみる
小雨ふりそそぐ森の谷間に
米軍に制圧された後に撮影された日本軍の塹壕
米軍の個人壕
日本軍の壕はジャングルの中、制空権を有する米軍は露天壕。
現地にお邪魔した際も日本軍の布陣跡地は洩れなく密林の中でした。
見晴台、部隊配置図
つづく
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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉 長谷川榮作さまのホームページ
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。
新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。
平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
○原発関連情報○
独逸天気予報より → 放射能予報
文科省発表 → 全国放射能濃度一覧
武田邦彦教授の → ブログ
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